伊達ロック〜総集編

2000年09月05日

伊達ロック〜総集編

[投稿者:仙台インターネットマガジン編集部]

伊達ロック 総集編






伊達ロックメインイベントが7月30日に勾当台公園で行われた。メインステージの進行がおして、
終了が二時間も遅れて夜の9時になってしまったこと以外は大きな問題もなく、おおむね盛況だったといえるだろう。
それにしても夏の夜の野外イベントほど気持ちがいいものはない。



 このイベントは去年の冬に一人の学生の「仙台で大きな音楽イベントがやりたい。」という一言によって始まった。 そして今年の3月からプレイベントを月1回という驚くほどハイペースで4回ほど行い、そしてついにメインイベントをむかえた。 勾当台公園と市民広場をいっぱいに使い、フリーマーケット、BMX、お笑い、三味線、ウォールアート、演劇、ファッションショー、 そしてロック、三つのステージで繰り広げられたショーやライブは30以上、会場に訪れた人はゆうに1万人をこした。
 そう伊達ロック実行委員長の目黒君が言うように、伊達ロックは仙台に住む若者にとっての文化祭になったのだ。 私はこの伊達ロックに足を突っ込んで、実際にイベントを手伝いながら、このイベントの結末と行く末ばかりを考えていた。 お金をもらえず、むしろ自分たちが払ながら仕事としか言いようのない作業をしなければ成り立つことがない、 親からお金をもらっている人でなければできないじゃないか、そんなイベントが成り立つのだろうかとまで考えた事もあった。 伊達ロック事務局の人々の真剣な取り組みを見て、これはプロとして活動すべきではないか?そんなことも思った。 しかしここにきて、自分のその考えは大きく変わろうとしている。
 イベントが終わったあとの、あの充実感は、あの満足感は何だろうか。打ち上げで飲む、あのビールの味は、幾らお金を払っても買えないものがある。 自分が高校生だった頃、私は学校の文化祭を結構一生懸命手伝ったりしてた。たいしたイベントではなかったけれど、祭の終ったあとに非常にみちたりた気分になった事を思い出した。あれと一緒だ。ああそうか。伊達ロックはお祭だったのだ。

 伊達ロックにスタッフとして集まった若者は100人を超えた。それにしてもたいしたものだと思う。
ではどうして、こんなに人が集まったのだろうか。それを探ろうと私は伊達ロックフェスティバルが終わってから何人かの伊達ロックスタッフに話を聞いてみた。
彼等(彼女ら)に「伊達ロックに携わって何が一番良かったですか?」と聞くと "新しい人間関係ができたと、仲間ができたこと" とほとんどの人が答えた。
ここにその答えがあるように思える。

 今世の中で取り沙汰されている若者の現実というものは実際どのようなものだろうか? 
若者の間にあるあのけだるい空気は何だろうか?今の若者にあるのは無連帯だろう。
たいていの若者は薄っぺらい友人関係、人間関係しか持ちえない。普通ならば学校や会社、
地域社会、家族などで、強固な人間関係を作るべきだけれど、学校、会社、地域社会、家族はすでにその求心力を失っていて強固な人間関係を作ることができない。
けれどその団体を飛び出すことを極端に怖がるのである。そんな居場所の見つけられない従来の団体の中で若者は自分のわずかな存在感を失わないように生きているようにみえる。
だれだって一人になるのは怖い。若者に限らず私たち日本人は今までとは違った形の新しい集団、
ある程度同じ価値観を持っていて意思の疎通ができ安心できる仲間を心の中で欲しているのだ。

 伊達ロックに集まってきた人々は伊達ロックというお祭りを通して素晴しい人間関係と自分がいるべき集団、コミュニティーを作り上げた。

 本来お祭りとはどのようにできあがってきたのだろうか?天災や政治事情などである集落や地域が荒廃し、どうしようもなくなった時に、
たぶんお払いとか魔除け、神頼みなどの宗教的儀式として始まったのだろう。そしてそれはたいていの場合ある程度効果があっただろう。
なぜならば儀式を行うためには人手と手間が必要で、たくさんの人を動かすためには組織が必要で、それを統括するためにはリーダーが必要で、
いざこざが起きないようにするにはしっかいとした人間関係が必要である。それはその祭をする地域の団結や絆を強めただろう。昔の人はそれを経験で分かっていたのだろう。

 学校、会社、地域社会、家族といった在来のコミュニティーががたがたと音をたてて崩れていく今の日本の中で、
伊達ロックに携わった若者は仙台にすむ若者にとってのいるべき場、一つの居場所を造り上げた。それはすごいことだ。
ただそれは特に珍しい事でもないだろう。昔あった青年団のようなものだ。今までの日本が少しおかしかっただけなのだ。

 今後伊達ロックという名のお祭りそして団体は、少し歳をとった若者の力を借りながら、もっと若い次の世代の若者へと受け継がれて続いていくだろう。
仙台の若者の祭として、仙台の若者の一つの居場所として

伊達ロックに携われたことをうれしく思いながら。

佐藤研一朗



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第二回

伊達ロックプレイベント4にいった感想


第一回

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投稿者 仙台インターネットマガジン編集部 : 2000年09月05日 01:57
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