これから会社と個人の関係はどうなってしまうのだろう(1)中村教授の場合 2003.8.X 初出
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仏の顔も三度まで(2) 2006.4.X 初出
仏の顔も三度まで(1) 2006.4.X 初出
卵のなかみ200回記念エッセイ 2004.4.1 初出
プロ野球と日本のプロ野球(8)あ、騙された! 2004.3.X 初出
プロ野球と日本のプロ野球(7)勉強 2003.3.X 初出
プロ野球と日本のプロ野球(6)俺流 2004.3.X 初出
プロ野球と日本のプロ野球(5)日本式 2004.3.X 初出
プロ野球と日本のプロ野球(4)1985年 2004.3.X 初出
プロ野球と日本のプロ野球(3)合理性と精神性 2004.3.X 初出
プロ野球と日本のプロ野球(2)日本教の危機 2004.3.X 初出
プロ野球と日本のプロ野球(1)シニフィアンとシニフィエの遊離 2004.3.X 初出
オリンピック(5)変わる、スポーツの見方 2004.3.X 初出
オリンピック(4)資本主義陣営の勝利 2004.3.X 初出
オリンピック(3)冷戦の終了 2004.3.X 初出
オリンピック(2)精霊の王 2004.3.X 初出
オリンピック(1)ナショナリズム 2004.3.1 初出
ヤバいの逆転(6)宇宙人の時代 2004.2.X 初出
ヤバいの逆転(5)素敵な男性は合コン来ないよね 2004.2.X 初出
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ヤバいの逆転(3)一身独立して一国独立す 2004.2.X 初出
ヤバいの逆転(2)ミュータント 2004.2.X 初出
ヤバいの逆転(1)泳げたいやき君 2004.2.X 初出
高等教育ネットワーク・仙台(4)偏差値3万光年説 2004.2.X 初出
高等教育ネットワーク・仙台(3)建学の精神 2004.2.X 初出
高等教育ネットワーク・仙台(2)モグリ 2004.2.X 初出
高等教育ネットワーク・仙台(1)ボイコット 2004.2.X 初出
痴情のもつれ(2)ドップラー効果 2004.2.X 初出
痴情のもつれ(1)動物的法則 2004.2.X 初出
メルマガ創刊記念 百日裁判(8)窮鼠猫を噛む 2004.2.X 初出
メルマガ創刊記念 百日裁判(7)水彩画 2004.2.X 初出
メルマガ創刊記念 百日裁判(6)ルイ・ヴィトン 2004.2.X 初出
メルマガ創刊記念 百日裁判(5)オレオレ詐欺 2004.2.X 初出
メルマガ創刊記念 百日裁判(4)流行語大賞選考室 2004.2.X 初出
メルマガ創刊記念 百日裁判(3)傍聴券 2004.2.X 初出
メルマガ創刊記念 百日裁判(2)弁護士に勝つ、再び 2004.2.X 初出
メルマガ創刊記念 百日裁判(1)美人と一緒 2004.2.1 初出
我が国とこの国(6) 霞ヶ関支配の終焉 2004.1.X 初出
我が国とこの国(5)リバイアサン 2004.1.X 初出
我が国とこの国(4)アンガージュマン 2004.1.X 初出
我が国とこの国(3)日蓮聖人と超国家主義者 2004.1.X 初出
我が国とこの国(2)右脳と左脳 2004.1.X 初出
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ラーメン国技場 仙台場所 2003.12.X 初出
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卵のなかみ150回記念・2003年死語辞典(8) 2003.12.X 初出
卵のなかみ150回記念・2003年死語辞典(7) 2003.12.X 初出
卵のなかみ150回記念・2003年死語辞典(6) 2003.12.X 初出
卵のなかみ150回記念・2003年死語辞典(5) 2003.12.X 初出
卵のなかみ150回記念・2003年死語辞典(4) 2003.12.X 初出
卵のなかみ150回記念・2003年死語辞典(3) 2003.12.X 初出
卵のなかみ150回記念・2003年死語辞典(2) 2003.12.X 初出
卵のなかみ150回記念・2003年死語辞典(1) 2003.12.1 初出
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土地の持つ力(3) エルサレム 2003.11.X 初出
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新嘗祭 2003.11.X 初出
全てが趣味的になる 2003.11.X 初出
想像力を摩滅させるもの(6)オケツ丸出しの現代社会 2003.11.X 初出
想像力を摩滅させるもの(5)ツァラトゥストラ的世界観 2003.11.X 初出
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想像力を摩滅させるもの(3)TVの映像 2003.11.X 初出
想像力を摩滅させるもの(2)半可な科学的知識 2003.11.X 初出
想像力を摩滅させるもの(1)ハリウッド映画 2003.11.X 初出
7%理論(4)コミュニケーションの危機 2003.11.X 初出
7%理論(3)マス・マーケティングの危機 2003.11.X 初出
7%理論(2)TVCM 2003.11.X 初出
7%理論(1)黄金の7%理論 2003.11.1 初出
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情熱の薔薇(4) 2003.10.X 初出
情熱の薔薇(3) 2003.10.X 初出
情熱の薔薇(2) 2003.10.X 初出
情熱の薔薇(1) 2003.10.X 初出
平成おじさん 2003.10.X 初出
手のひらを太陽に 2003.10.X 初出
皆殺しのメロディー(2) 2003.10.X 初出
皆殺しのメロディー(1) 2003.10.X 初出
ゆりかごから墓場までバカ野郎がついて回る 2003.10.X 初出
小説とは何か(5) 2003.10.X 初出
小説とは何か(4) 2003.10.X 初出
小説とは何か(3) 2003.10.X 初出
小説とは何か(2) 2003.10.X 初出
小説とは何か(1) 2003.10.X 初出
ポップなお地蔵さん(2) 2003.10.X 初出
ポップなお地蔵さん(1) 2003.10.X 初出
テクスト 2003.10.X 初出
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ドン・キホーテ(1) 2003.10.1 初出
ゴキブリホイホイ(2) 2003.9.X 初出
ゴキブリホイホイ(1) 2003.9.X 初出
転換期を迎えた労働組合(4) 2003.9.X 初出
転換期を迎えた労働組合(3) 2003.9.X 初出
転換期を迎えた労働組合(2) 2003.9.X 初出
転換期を迎えた労働組合(1) 2003.9.X 初出
日輪の翼 2003.9.X 初出
月に兎、太陽には烏 2003.9.X 初出
言葉屋詩人のりさん 2003.9.X 初出
卵のなかみ100回記念(6)NO FUTURE IN JAPAN!? 2003.9.X 初出
卵のなかみ100回記念(5)日本経済 2003.9.X 初出
卵のなかみ100回記念(4)日本では何が起きているか 2003.9.X 初出
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卵のなかみ100回記念(2)宇宙では何が起きているか 2003.9.X 初出
卵のなかみ100回記念(1)NO FUTURE I N JAPAN!? 2003.9.X 初出
文明の衝突!?(3)21世紀日本の戦略 2003.9.X 初出
文明の衝突!?(2)国際政治とは汚きもの 2003.9.X 初出
文明の衝突!?(1)冷戦後の国際政治の行末 2003.9.X 初出
奇跡とは、独座大雄峰 2003.9.1 初出
水の話(5)文学と水 2003.8.X 初出
水の話(4)宗教と水 2003.8.X 初出
水の話(3)生物と水 2003.8.X 初出
水の話(2)人類と水 2003.8.X 初出
水の話(1)地球と水 2003.8.X 初出
顕教と密教 2003.8.X 初出
ニューヨーク大停電のニュースを見て市場万能主義の弊害を思ふ(2) 2003.8.X 初出
ニューヨーク大停電のニュースを見て市場万能主義の弊害を思ふ(1) 2003.8.X 初出
白鯨の古典的退屈ぶりは超一流である 2003.8.X 初出
阿吽の呼吸 2003.8.X 初出
学問のすすめ-社説の命令調はおかしい- 2003.8.X 初出
サーバー荒らし・エシュロン!? 2003.8.X 初出
これから会社と個人の関係はどうなってしまうのだろう(2)田中耕一さんの場合 2003.8.X 初出
これから会社と個人の関係はどうなってしまうのだろう(1)中村教授の場合 2003.8.X 初出
仙台ライブハウス事情-仙台発、全国へ、世界へ- 2003.8.1 初出
お釈迦様の手のひらの上を駆け回っている孫悟空 其の三 西洋近代思想と仏教唯識論 2003.7.X 初出
お釈迦様の手のひらの上を駆け回っている孫悟空 其の二 コギトと六識 2003.7.X 初出
お釈迦様の手のひらの上を駆け回っている孫悟空 其の一 五官と六識 2003.7.X 初出
僕はソフトクリーム教の教祖であるぞ!? 2003.7.X 初出
怪獣考-やはり芥川龍之介は凄い- 2003.7.X 初出
石の話 2003.7.X 初出
八木山動物園(5)猿はシェークスピアを書かない 2003.7.X 初出
八木山動物園(4)お猿さんのムフフ 2003.7.X 初出
八木山動物園(3)猿山 2003.7.X 初出
八木山動物園(2)ボブ・サッチンもライオンさんやトラさんには勝てない 2003.7.X 初出
八木山動物園(1)キリンさんの首は長い 2003.7.X 初出
ベクトル 2003.7.X 初出
千と千尋の神隠しとトンネル体験 2003.7.X 初出
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どうして人を殺してはいけないの? 2003.7.X 初出
文系人間による数学講座(5)円周率 π 2003.7.X 初出
文系人間による数学講座(4)二進法 2003.7.X 初出
文系人間による数学講座(3)大統一理論 2003.7.X 初出
文系人間による数学講座(2)相対性理論 2003.7.X 初出
文系人間による数学講座(1) 0 ジーニャ 2003.7.X 初出
仙台フォーラム 2003.7.X 初出
黒澤映画を30本ぶっ通しで観る企画を成功させた僕は、ダーウィンの進化論に思いを馳せた 2003.7.X 初出
卵党総裁演説 其の三 僕はここに卵党の結党を宣言致します 2003.7.X 初出
卵党総裁演説 其の二 構造改革は何故必要になったのか 2003.7.X 初出
卵党総裁演説 其の一 構造改革とは 2003.7.X 初出
卵のなかみ、50回突破記念エッセイ 2003.7.01 初出
ADSL開通パーティーで大恥をかいた僕は、寄らば大樹の陰の時代は完全に終わったと思った 2003.6.X 初出
恐ろしや、川端康成 2003.6.X 初出
Ⅴ秘密結社の合言葉 結局夏目漱石に行きついた 2003.6.X 初出
Ⅳ秘密結社の合言葉で大企業の不祥事を考察してみる 2003.6.X 初出
Ⅲ秘密結社の合言葉で戦後日本を総括してみる 2003.6.X 初出
Ⅱ秘密結社の合言葉で近代社会を解釈してみる 2003.6.X 初出
Ⅰ秘密結社の合言葉 ゲセルシャフトとゲマインシャフト 2003.6.X 初出
悟りの秘訣 2003.6.X 初出
長寿の秘訣 2003.6.X 初出
異邦人と文化催眠 全ては太陽のもと何度も繰り返されてきた 2003.6.X 初出
煙草屋のみっちゃん 2003.6.X 初出
仙台高等裁判所 其の八 罪を憎んで人を憎まずは真なりや 2003.6.X 初出
仙台高等裁判所 其の七 あまりに生々しいものを見せられると人は無口になる 2003.6.X 初出
仙台高等裁判所 其の六 何気に法廷に入った僕は大変な裁判に出くわしてしまった 2003.6.X 初出
仙台高等裁判所 其の五 日本も訴訟社会を迎える 2003.6.X 初出
仙台高等裁判所 其の四 僕は弁護士に勝った 2003.6.X 初出
仙台高等裁判所 其の三 司法関係者は左脳が発達している 2003.6.X 初出
仙台高等裁判所 其の二 裁判所の建物はいかめしい 2003.6.X 初出
仙台高等裁判所 其の一 罪を憎んで人を憎まず 2003.6.X 初出
現代の欲望の総体は何処へ 2003.6.X 初出
数字は嘘をつかないが嘘つきが数字をつくる 視聴率と実視聴率 2003.6.X 初出
数字は嘘をつかないが嘘つきが数字を作る 失業率と実失業率 2003.6.X 初出
ゲーム脳とたけしの挑戦状 2003.6.X 初出
宮城県近代美術館 その3 2003.6.X 初出
宮城県近代美術館 その2 2003.6.X 初出
宮城県近代美術館 その1 2003.6.X 初出
トイレ考 やはり芥川龍之介はすごい 2003.6.X 初出
現代心理学考 2003.6.X 初出
グレゴリオ暦などやめてしまえ 2003.6.X 初出
構造改革が進めば日本にイタリア人が増える!? 2003.6.X初出
マリリン・マンソン VS ニーチェ 第二戦 2003.6.X 初出
マリリン・マンソン VS ニーチェ 第一戦 2003.6.X 初出
巨人の星と精神のダンディズム考 2003.6.X 初出
愛とは毎月の家賃7万円を払うこと 2003.6.X 初出
伝統の一戦 2003.6.X 初出
♂♀ 生・性・聖 2003.6.X 初出
ア・ルース・ボーイ 2003.6.X 初出
サイバーレボリューション 2003.6.X 初出
べんちゃあ・すぴりっと 2003.6.X 初出
ゲームの途中でルールが変わるスポーツ!? 2003.6.X 初出
駄洒落考 2003.5.X 初出
マイチェア・マイブーム 2003.5.X 初出
友がみな、我より偉く見ゆる日よ 2003.5.X 初出
公的資金投入 2003.5.X 初出
悪い男にブイブイ言わされ金だけ取られる健気な女 2003.5.X 初出
ムエスリ 2003.5.X 初出
沖縄考 2003.5.X 初出
むかでの一歩 2003.5.X 初出
es muss sein 運命の声 2003.5.X 初出
吐き出された煙は溜め息と同じ長さ 2003.5.X 初出
もう男なんていらない 2003.5.X 初出
ぜいたくな悩み 2003.5.X 初出
日本酒考 2003.5.X 初出
女の直感 2003.5.1 初出
卵のなかみ 大場理史
これから会社と個人の関係はどうなってしまうのだろう(1)中村教授の場合 2003.8.X 初出
青色LEDの開発者である中村修二・米カリフォルニア
大サンタバーバラ校教授が、発明当時在籍していた
日亜化学工業に対し特許権の対価として20億円
を求める裁判を起こした、というニュースが
ありました。
僕の周りの年配の方からは総じて、何たる事だ、と
言う声が聞こえてきました。
でも若い人達からはあまり、何たる事だ、という声は
聞こえてきません。
今日はその辺の、何たる事、について考えてみたいと
思います。
卵のなかみ、を始めて少し分かってきた事は
近代社会というのは、我思う故に我あり(コギト・エルゴ・スム)を前提に成立していて
我思う故に我あり、という個人の責任の主体を明確にすることで権利や義務が明確になり
選挙や私有財産制や契約や裁判が成り立つのだ、という事です。
そして近代化というのは、地縁・血縁による暖かい共同体を解体し、法律や契約によるクールな世界に置き換えていく行為である、と。
そして日本は98年から2002年にかけて完全に近代化を
果たしたのだ、と。
何を当たり前のことを、と思われるかもしれませんが
それは当たり前のことではなくて
例えば、所有は盗みである、という言葉があります。
つまり私有財産制、私の所有する財産、という概念が
なければ、盗み、という概念も発生しない、という考え方です。
我思う故に我あり、という近代的自我に基づいて
これは私の財産だ、という主張をするから
その財産を盗んだ、という概念が発生するわけで
誰も何も所有しない原始共産制のような社会では
その辺にあるものを持っていっても
それを盗みとは言いません。
盗み、の発生は、所有、にあるのだという屁理屈です。
そう、屁理屈です。
所有は盗みである。中々よくできたロジックですが
共産主義革命がもはや現実的でないことを考えると
それは屁理屈です。
矛盾は抱えていても現在のところ僕たちは
近代が築き上げたシステムの中で生きていくしかありません。
で、中村教授の話に戻るのですが
共産主義革命はもはや現実的でない事を考えると
現在のシステム下で
我思う故に我あり、という近代的自我を持った人間が
個人の発明の対価として会社に20億円の対価を
求めたとしても、原理的に何の問題もないと言えます。
別に犯罪的行為を働いているわけではありません。
でも多くの日本人は、所属していた会社に
特許権を寄越せ、とか、20億円寄越せ、と
請求する人を見ると、なんとなく、欲深い奴だな、とか
我の強い奴だな、と思ってしまいます。
我の強い奴、文字通り近代的自我の強い奴だな、と。
それは何故なのだろう。
一つ考えられるのは
日本は最近近代化を終えたばかりなので
近代的自我の強い奴、は文字通り、我の強い奴、として
嫌われる雰囲気が残っているということです。
つまり日本を近代化させるためには、みんな近代的自我を押し殺し、日本のために、働く必要があったわけで
そういった状況が長く続いてしまったために
日本社会には近代的自我を持って権利だ義務だと叫ぶ人は、我の強い奴、という事で嫌われる雰囲気が残っているのではないかという事。それで、20億円寄越せ、という中村教授の訴訟を見て、何たる事だ、と思ってしまう。
もう一つ考えられるのは、つい最近まで日本では終身雇用の原則、会社は家族の原則が常識で、一つの会社に40年間奉仕した後社長さんから金時計と表彰状をもらって引退するという生き方が理想的であるとされていたので所属していた会社に特許権の帰属を求めて訴訟を起こす中村教授のような人を見ると、家族に対する裏切りの
ように感じて、何たる事だ、と思ってしまうのでは
ないかという事。
年配の方々の中村教授に対する、何たる事だ、には
日本人みんなが近代的自我を押し殺して
国家の近代化に取り組んでいるのに
一人抜け駆けして20億円寄越せとは
何たる事だ、とか
終身雇用でみんなが会社に忠誠を誓っているのに
所属していた会社に特許権の帰属を求めて
訴訟を起こすとは何たる事だ、という文脈が
背後にあるような気がします。
たぶんそうだ。
きっとそうだ。
それに対して若い人たちからはあまり
何たる事だ、という声が聞こえてきません。
それは何故なのだろう、と
僕はまた考えてみました。
まず考えられるのは、若い人たちが時代が変わったことを日々肌で感じ取っているからではないだろうかということです。
つまりほとんどの会社の寿命は20年とも30年とも
言われる時代なのだから、もう会社は家族にはなりえないのだということ。
40年間勤め上げて社長さんから表彰状と金時計をもらって世話になったな、と肩を叩かれるのを待たずに
会社がなくなってしまうのだということ。
会社に忠誠を誓っても経済的リターンはもうそんなにないのだということ。
日本は近代化を終えて、もう全ての会社が
日本のために頑張っているわけではないので
会社は単に個人のスキルを磨くところ
しばらくの生活費を稼ぐところという意味づけしか
もてなくなってきているのだということ。
近代化が日本人の悲願ではもうないので
会社のために頑張っただけで
会社以外でも尊敬されるということは
もうないのだということ。
若い人たちはそういった時代の変化を日々肌で
感じているので、中村教授が
以前いた日亜化学工業に20億円求めようと
特許権を寄越せと主張しようと
別に、何たる事だ、とは思わないのでは
ないでしょうか。
会社と個人の関係のあり方が
今劇的に変わり始めていて、それが中村教授の訴訟に
対する世代間の認識ギャップとなって現れている
ような気がします。
サービス残業に対する未払い分の給料の
支払いを会社に求めて訴訟を起こす、という若い人が
増えているそうですが
そういった訴訟を起こす人もかつての近代化途上の
日本社会では、なんと我の強い奴だ、という事で
嫌われていたはずです。
でも躊躇しない若い人が増えているようです。
それは、会社は家族ではないこと、会社に尽くすことが
イコール日本社会に尽くすことではないのだ、という事を若い人たちが日々肌で感じているからでは
ないでしょうか。
きっとそうだ。
たぶんそうだ。
絶対にそうだ。
会社と個人の関係のあり方は
劇的に変わってきている。
青色LEDの発明をめぐる
中村教授と日亜化学工業との訴訟に対する
世代間の感じ方の違いの背後には
これからの会社と個人の関係を
考える上で結構重要な文脈が隠れているような
気がします。
というわけで次回は
近代的自我の強い人、中村教授と好対照をなす
いい人、田中耕一さんについて考えて
みたいと思います。
これからの会社と個人の関係は
どうなってしまうのだろう(2)
田中耕一さんの場合に続く
http://www.im-sendai.jp/archives/2003/08/220038.html
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Excerpt: ゲームの途中でルールが変わる スポーツ。 たぶんそんなスポーツはないと 僕は思い...[続きを読む]
From: 仙台インターネットマガジン ★仙台のフリーネット雑誌
Date: 2005.06.09