性の話し (R−8指定)

2003年12月11日

性の話し (R−8指定)

初めて彼女を部屋に招き入れるとき、きちんと整って綺麗だった部屋を、その女の母性本能をくすぐりたい、
という動機だけで、わざわざ部屋を散らかす、とても「シャイ」な「ボーイ」がいた。

その人は、あまりにも恥ずかしがり屋さんなため、恥ずかしい話を語るときには、自分の事を「彼」と三人称で呼ぶ事があるらしい。

その「彼」は思春期の時、その好奇心から、自分の精子を洗面器に浮かべてみた事があるそうだ。
しかも、数回にわたって、そんな事をしていたようなのである。

彼曰く、

「まず大事なことは、お湯は人肌ぐらいに設定すること。」

更に彼は、数回の実験のサンプリングから、以下のような驚くべき報告を語ってくれた。


「僕は知っているよ。精子くんの望みを。「彼ら」の望みを知っているのは、もしかしたら僕ぐらいのもんじゃないかな。
だって、僕は或る日風呂場で、彼らのことを水の入った洗面器に浮かべてみた事があるんだから。
そうだな、彼らは、まあつまりは僕の精子の事なんだがね。とにかく彼らは最初、「ぱっ」と飛び散って、
水面に3カ所ぐらいに別れて、佇んでいたんだ。そうしたら、彼らはその後、どうしたと思う?
驚いたね。やっこさん、数分後には、一つに融合したんだ。泳いで、一つの束になっちまったんだよ。
彼らの躰の大きさから考えたら、たぶん、琵琶湖を泳ぎ切るくらいの体力が必要ではないかと思うんだ。
それなのに、やっこさんは泳ぎ切ったんだ。そして、それはいったい何を意味しているのだろう?
何故だろう? なぜなにゆえに、彼らはそうしたんだろう? それで一晩考え抜いて、おいらはやっと一つの結論に辿り着いた。
やっと分かったんだ。彼らは寂しいんだよ。彼らはくっつきたかっているんだよ。
彼が僕に教えてくれたんだよ。寂しさを。そして、それが当たり前だって事を! 中二の時に。」


その話を聞いたとき、僕の脳裏にいろんな風景が、まるでソウマトウの様に思い出された。


バーゲン。おしくらまんじゅう。受験。マラソン。整形。
合コン。地下鉄。渋滞。資本主義。わたし。彼。自分。


そう、彼は恥ずかしがり屋なのだ。


P・S ええ。ええ。『ライ麦』 読みました。


2003/12/11




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投稿者 im-sendai : 2003年12月11日 02:35
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