カラヤン

2004年08月27日

カラヤン




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No.3





 デオを見た。白黒映像の中のカラヤンは49歳で、その数年前に自身が音楽監督
に就任したばかりのベルリンフィルを引き連れて、昭和32年ついに初来日を果たし
た。曲はベートーベンの五番の最終楽章。緩やかな部分から急速な部分になだれ込む
「例の」箇所。カラヤンは渾身の力を込めてタクトを振り下ろす。両腕を一番高いと
ころから、これ以上下げられないところまで下げる。激しい動き、顔の表情も刻々と
変わってゆく。楽団員も情熱のこもった指揮に答え、フルパワーで楽器を鳴らす。音
程が少しずれたり、タイミングが合っていなかったりもする。しかし、これほどの力
強さを持った五番の最終楽章を聴いたことがなかった。こんな感動的な指揮をするカ
ラヤンの姿を、かつて一度も見たことはなかった。

 う、カラヤンはこんな指揮者ではないのである。様々なメディアにおいて、カラ
ヤンの演奏についてはもう言い尽くされた感がある。冷静、動きが少ない、完璧主義
、美しすぎる、等々。また、政治力を行使し、音楽界を牛耳るようになってからは、
「帝王」と呼ばれるに到った。60歳を過ぎてからのカラヤンの演奏は、心に残らな
いものが多いし、欠点が全く無いということ、あるいはどの音も美しいということが
前面に出て、演奏全体に感動しないということが多々あった。

 

 楽界に残したカラヤンの功績には、筆舌に尽くしがたいものがある。多くのコン
サートを通して、また特に録音という技術を最大限に駆使して、多くの音楽ファンを
確実に増やし、彼らを魅了した。しかし、演奏のスタイルという点において、現在の
及第点的演奏、その音楽の本質という意味での感情非移入型の演奏の「基礎」を築い
てしまったという側面があるのは否めないし、こういった流れに危機感を表明する多
くの音楽家が存在するのもまた事実である。

 ラヤンの晩年の演奏スタイル、あるいは、現代の多くの演奏に見られるこうした
傾向を、「進歩」ないしは「洗練」と本当に呼んでも良いのかどうか、そのカラヤン
自身とベルリンフィルの最初期の演奏から感じた、そんなビデオだった。








カラヤン関連のホームページ


カラヤンセンターホームページ

英語、ドイツ語だけなので分かりづらいのですが、カラヤンの子供の頃から晩年までの写真を見ることができます。


ヘルベルトフォンカラヤンの魅力


楽曲の解説、MIDIデーター、年表とカラヤンに関することいろいろあります。


カラヤンの熱狂的ファン月我丈次さんのホームページ
カラヤンの全録音に対して演奏評を行おうと云うページです。





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投稿者 im-sendai : 2004年08月27日 01:34
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