NYと仙台の街の比較2

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2004年10月04日

NYと仙台の街の比較2

<この文章は私が中本誠司個人美術館のメーリングリスト向けに、連載してたものです。ニューヨークに行こうがなかなか進まないので、こちらを先回りして、掲載します。>

アートレポート11.5 その2

 ************おわび***************
 *                            *
 * 今回はアートの話しはあまり出てきません。       *
 * NYと仙台の街の比較のような小論文になってしまったので*
 * 興味と、お時間のあるかただけ、お読みください。    * 
 *                            *
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 ダンボ散策 Down Under the Manhattan Bridge Overpass
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さて、いったい何の話しをしていたんだと、突っ込まれそうだが、私は、ダンボのギャラリー巡りをしていたのである。カフェをでた私は、いい気分でギャラリー周りを始めたのだが、最初に入ったギャラリーが沢山入っているビルが改築中で、どのギャラリーもやっていなかった。しょうがないので、窓から、マンハッタンと、マンハッタンブリッジの写真をとる。どうもこの街はチェルシーなどの華々しいギャラリー街ではなくて、アーティストがスタジオかりて、製作しているアトリエ街のようなところなのだろう。

<写真1> 対岸に見えるのがマンハッタン
http://www.im-sendai.jp/ken/200407dumbo/pages/DSCF0663_JPG.htm

しばらく歩いていると川沿いに公園を見つけた。エンパイア・フルトン・フェリー公園(Empire Fulton Ferry state park)は、なかなかイイ味をだしている。対岸に見えるマンハッタンの風景画を描いている人がちらほらと見える。歩いている人も、マンハッタンなんかよりも、ずっとリラックスしているように見える。

以前紹介したソクラテス彫刻公園のように、作品が沢山おいてある。ホームページでくわしい情報を得られなかったので、くわしくはわからないが、駆け出しのアーティスの作品がおおいようだった。これは非常に日本の公園も参考にできるだろう。高いお金を払って、大家の彫刻をおくよりも、定期的に駆け出しのアーティストに材料費だけ出して、作品を作らせてたら、おもしろいし、安上がりではないか。でも柵も門もない日本の公園だと、作品の管理がたいへんだろう。

<写真2>
http://www.im-sendai.jp/ken/200407dumbo/pages/DSCF0671_JPG.htm

しばらくして、ガイドブックに載っているギャラリーを探すが、なかなか見つからない。歩きまわること30分やっと、ギャラリーを見つけたが、作品入れ替え中で作品が飾っていなかった。中にいた人に聞くと、いまちょうど、ほとんどのギャラリーが改装中ということだった。でも、ひとつだけやっているところがあると、Dumbo art centerを紹介してもらった。

そんなことで、Dumbo art centerに行ったのだが、なんと、ここも作品の入れ替え中で作品が飾っていなかった。ということで、今日のレポートは、No.11.5になっていわけです。オーナーらしき人に、ぜんぜんギャラリーがやっていないよと話しをすると、「タイミングが悪かったね。でも、10月15〜17日には、アメリカでも最大級のアートフェスティバルがダンボで開催されるんだよ。」と教えてくれた。昨年は300以上のアーティストが参加して115,000人がダンボを訪れたと、すこし誇らしげだった。そう、このフェスティバルは、Dumbo art centerの企画で行なわれているのだ。

このダンボ・アートフェスティバル(d.u.m.b.o art under the brdge festival)は、路上、ギャラリー、スタジオを開放して行なわれる。ファインアートから、パフォーマンス、インスタレーション、そしてショートフィルムに至まで、幅広い種類のアートがあつまる。ことしは、特別企画として、韓国アートの今(Korean art now)が企画されるそうだ。10月に見ることが出来たら、詳細を紹介したいとおもう。

すごいなあと思うのは、このDumbo art centerもNPOであるということだ。NPOは非営利団体の事だが、お金を一円も稼ぎませんよということではない。常勤のスタッフには給料を払っていいし、運営に必要なお金を、寄付や事業で集めることが許されている。ということは、ここスタッフは、バイトの心配もしないで、年がら年中、このフェスティバルのことを考えて暮していけるのだ。


きっとこのフェスティバルは、仙台で毎年秋口に行なわれている常禅寺ストリートジャズフェスティバル(通称・ジャズフェス)のようなイベントだろう。今年で14年目を迎え、昨年は3500名の参加者と、50万人の観客数を数えるというジャンボイベントだ。しかも仙台のメインストリートを占領して、屋外で行なわれているのだ。音楽を引く人なら誰でも参加でき、ジャズに問わず、さまざまなジャンルの演奏家が参加している。

常禅寺ストリートジャズフェスティバル 公式ホームページ
http://www.j-streetjazz.com/

このジャズフェスに触発されて出来たのが、学生達が中心になって活動している伊達ロックである。こちらもジャンルをロックにこだわらず、音楽、アート、パフォーマンス、フリーマーケットなどが行なわれる。記憶に残っている方もいるかもしれないが、2年前には、中本美術館と共同で、嶋本昭三スカイアートパフォーマンスを開催した。今年はスタッフがなかなか集まらず、開催が危ぶまれていたが、元スタッフが奮起して10月に開催する運びになった。このニュースを心から祝福したいとおもう。

伊達ロック 公式ホームページ
http://daterock.com/

嶋本昭三スカイアートパフォーマンス(中本美術館ホームページ内)
http://seishi-nakamoto.com/museum/artweek/2002/index.html


仙台にもこのようなイベントがあるのは、素晴らしいことだとおもう。仙台人はこの街をもっと誇ってもいい。これだけバランスがとれていて、過ごしやすく、美しい街は、なかなかあるものではない。この街がもっと面白くなったら? そりゃあ、最高の街になるだろう。

そのことを仙台人が実感できていないというのはどうしてなんだろうか。自分たちのやっていることの評価が低すぎる。メディアが東京に偏向しているからだろうか。まったく、残念でならない。

伊達ロックとか、ジャズフェスとかは、将来的にNPOのような団体になったほうがいい。実行委員や、副実行委員くらいは、それで暮して活けるようにしていくべきだ。そうすることによって、イベントの質も上がっていくだろう。仙台には100万人すんでいるのだから、100人くらいはそうやって暮している人がいてもいい。

2、3年、見込みのありそうな若者を、支援して、このような何万人も集まるようなイベントで力を発揮させたら、どれだけすばらしいことでしょう。そういうなかから将来、本当に社会に貢献するようなリーダーが出てくるのではないかと、私は思うのです。

こちらにいると、日本人は政治のことに本当に興味がないんだなあと、つくづく思う。それは戦争にコテンパに負けて、政治なんてもう信じないと、遺伝子にくみこまれてしまったのでしょうがないのかもしれません。

私は、日本人は、個人的には周りの人の気持ちを考えて、周りの人に迷惑をかけない行動できる人々だと思います。しかし、社会的には、非常に自分勝手な人間になっているのではないかと、感じることが多いのです。

自分が所属している会社や、グループの中では、非常に気を使うのに、自分たちが住んでいる社会には、関心をしめさない。こういうことは、政治や、社会に対してもっとストレートなアメリカに来て思うのですが、恥じるべきことではないかと思います。

政治や社会のことは、うさんくさくて、難しくてわからないと、言われるかもしれない。でも、答えは簡単。それはただ、自分たちの生活であり、日常の事なのだ。そろそろ自分たちの周りの事を、考えていく時が始まってきているようにおもうのです。それが大人のたしなみというものでしょう。

(了)

佐藤研一朗 2004.7.31


Dumbo art center 公式ホームページ
http://www.dumboartscenter.org/

D.U.M.B.O ART UNDER THE BRIDGE FESTIVALのレポート
http://www.new-york-art.com/Garou-dumbo-1.htm
http://www.new-york-art.com/garou-dumbo.htm




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投稿者 im-sendai : 2004年10月04日 01:59
コメント

Hi. こんにちわ。Hideといいます。はじめまして。自分も仙台からアメリカに留学している一人です。この間偶然ブログを見かけてちょっと挨拶しようと思いました。また次訪れるのが先になるかもしれないですが、仙台の出身者として応援しています。^-^
P.S.仙台人がもっと自身をもってというのには賛成です。

投稿者 Hide : 2005年05月05日 11:01

Hi.こんにちわ。仙台の出身のブログを見て投稿しました。自分も仙台出身でアメリカで勉強しています。自分もジャズフェスタなどで仙台人も
はもっと自信を最もってもいいと思います。

次いつまた訪れるかは分かりませんが、お互いがんばりましょう。

投稿者 Hide : 2005年05月05日 11:05

hideさん
こんにちは、はじめまして。

書き込みありがとうございました。
確かに仙台人は自分のいいところをもっと知ってほしいですね。
いい街ですよ。ほんとに。
今住んでいる、ロッチェスターなんかと比べると、天国です。。。

今、ファイナルペーパーの締め切りが目前で死にそうになっています。
留学は楽しいことばかりではないですが、(ほとんど大変なことばかりですが)がんばって、活躍して、仙台人を世界に知らしめましょう。(^_^)/

では、またちょくちょくあそびにきてください。

投稿者 佐藤研一朗 : 2005年05月06日 09:06
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From: 目指せ!総合旅行ブログ
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