ソクラテス彫刻公園

2004年10月04日

ソクラテス彫刻公園

[投稿者:仙台インターネットマガジン編集部]

<この文章は私が中本誠司個人美術館のメーリングリスト向けに、連載してたものです。ニューヨークに行こうがなかなか進まないので、こちらを先回りして、掲載します。>

ニューヨーク アート レポート9


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 ソクラテス彫刻公園
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イサムノグチミュージアムからの帰り道に、ソクラテス彫刻公園を、ぶらっと散歩してきた。アストリアのハドソンリバーの川沿いにあって、マンハッタンが一望できる。勉強の気分転換にはぴったりで、以前、住んでいた近所にあるので、よく足を運んだ。私のお気に入りの公園である。

<写真1>
http://www.im-sendai.jp/ken/20031011/images/DSCF0182_JPG.jpg


だだっ広い公園は、緑の芝が敷き詰められている。そこに大きな作品が、なにげもなく、おしげもなく、青空の下に展示されていて、不思議な感じがする。近所から犬を連れて週末の散歩に来ている人がたくさんいる。だれも犬に鎖をつけていない。犬達がじゃれあって遊んでいる。だれも、それをとがめたりしない。マンハッタンのセントラルパークなんかよりも、もっとみんなリラックスしているので、のんびりするには、最高の環境だ。

<写真2>
http://www.im-sendai.jp/ken/20040506/images/DSCF0605_JPG.jpg


しかし、こんなにきれいな公園も、1986年までは、違法なゴミ埋め立て地だったそうだ。この辺は倉庫街だと前回も少し書いた。そう言えば、この辺りいったは、いまでこそ、レストランとかスーパーマーケットとかが、沢山あって便利だけど、5、6年前までは、何にもなかったのよ。と、家主の奥さんがいっていたのをおもいだした。

いまでは、若い子や、少しお金持ちの人が買い物をするおしゃれな街、ソーホーも、もともとは倉庫街だった。家賃が安いこの街に若いアーティストが移り住んで、有名なギャラリー街になった。でも、いまは家賃が高すぎるので、アーティストは、チェルシーやブルックリンに移り住んでいるときく。ニューヨークでは、街の移り変わりがすごく早い。 たぶんニューヨーク市もこの辺りを再開発して、もっとファッショナブルな街にしたいと思っているのだろう。

随分前に聞いた話ですが、 仙台でも同じような動きがあるようです。卸町という、人が住んでいない倉庫街が、物流業界がこの不況と、合理化のあおりを受けて、非常に活気がない。そこで街を活性化させようと、空いている倉庫をアーティストに貸して、ギャラリーにしようとしているそうです。たしか、私と同じくらいの同世代の若者達が、アートマネージメントのNPOを目指してがんばっているGroundあたりが、この辺りの話しをよく知っていると思うのですが、その後のプロジェクトは進展したのだろうか。

Ground 公式ホームページ http://www.groundweb.net/

きっと大切なのは、行政側のバックアップ、それとアーティストを集めたり、会場を管理するアート団体、それと地元の厚い協力、そして若い人(古い人でもいいのですが)に、細かいことをいわずどんどん好きなようにならせるという方針でしょうね。仙台は、東京やニューヨークに比べて人口は少ないし、メディアもないし、自分たちのやっていることに厳しいので、よっぽどの事がないと、話題にはならないでしょう。

しかし、もしかしてうまくいけば、この辺りは、ソーホーのようなおしゃれな街に変身するかもしれませんね。そうしたら、卸町の近くにある、1000点以上の中本さんの作品を収めてある巨大な倉庫も、巨大な美術館に生まれ変わるかもしれません。


いやいや、話しが大幅にずれました。
さて、今回の、作品のテーマは、環境のようである。会場が大きいので、そのスケールに合わせて、本当に大きい作品がおおい。間欠泉を模した作品は、実際にイエローパック国立公園にある間欠泉とインターネットでつながっており、同じタイミングで、水を吹き出す仕組みになっているらしい。

<写真3>
http://www.im-sendai.jp/ken/20040506/images/DSCF0602_JPG.jpg


面白かったのは、グリーンジャイアンツというコーンの缶詰めラベルにのっているキャラクター(レストランとかで働いた人は見たことがあると思う。)の、本当に大きいバージョンの作品、どうも、うまく説明出来ないので、どうぞ写真をみてください。

<写真4>
http://www.im-sendai.jp/ken/20040506/images/DSCF0603_JPG.jpg


この公園のユニークな所は、アーティストの作品を、どこから買ってくるのではなくて、公園内に、スタジオがあって、そこをアーティストに貸しだして、作品を作っている。6ヶ月ごとにアーティストを募集していているそうです。

さきほどホームページを見ていたら、2005年のアーティストを募集していました。
http://socratessculpturepark.org/Applications/Grant_Application.htm

学生は募集できないようですが、その他の条件はなく、どこの国籍の人でも、何歳でも、募集できるようです。しめきりは10月、交通費と、宿泊費は出ないそうですが、40万が支給されて、半年間、自由にスタジオを使え、機具などもそろっているようです。 この辺りは、安全な場所だし、日本人がいっぱい住んでいて、暮しやすい場所なので、もし受かったら、すごい経験でしょうね。 もし興味のある方は、挑戦してみてはどうでしょうか。

佐藤研一朗 2004.6.19
(了)


ソクラテス彫刻公園 公式ホームページ(Socrates Sculpture Park)
http://socratessculpturepark.org


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投稿者 仙台インターネットマガジン編集部 : 2004年10月04日 01:52
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