ある留学生のつぶやき

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2004年12月06日

ある留学生のつぶやき


先日、以前語学学校に行っているときに知りあったニューヨーク州立の大学で経済学を勉強しているタイの友達から電話がかかってきて、こんなことを言っていました。

「研、僕のいいたいことわかる? みんな留学生のことを、うらやむけど、留学していいことなんて一つもないよ。言葉ができないから馬鹿扱いされるし。いつまでたっても、ネイティブと同じようになんてなれない。自分の言いたいことをいうのも一苦労だよ。宿題も毎日いっぱいあるし、朝から晩まで勉強しても、ネイティブには全然追いつけない。こんなのタイ語なら、余裕だって言いたいけど、そんなこといっても相手にされないし、こっちにきてから、自分がマルで馬鹿な、脳タリンにおもえるよ。なんか、自分が情けなくてたまらないよ。留学から帰ってきた人をタイでは、西洋文化にかぶれて、自分勝手で、社会に適応してないやつだって、いうけど、俺からいわせれば、そうではなくて、結局、留学中あんまり、ひどい目にあったから、自分の国にもどると、おかしくなっちゃんだよ。周りの人はすごいすごいっていうけど、自分では、とてもそう思えなくて、大変な思いをしたという思い出しかないんだから。」

「うん、うん、わかるよ。」と相づちを打ちながら、話を聞いている私がいるわけです。

こういう気持ちにならない留学生はきっと一人もいないだろうとおもう。留学すると言うことは、相手の言っていることがわからない。自分の言いたいことがうまく表現できないという葛藤と戦い続けることに他ならない。

言葉の壁、文化の壁を乗り越えるのは、たやすいことではない。自分の場合は一年以上こちらにいて、いまやっとテレビを楽しめるようになった。つまりこの一年間、テレビを見ても何をいっているか聞き取れないし、意味もわからなかった訳だ。テレビを見るのが人生の楽しみという人には、とても耐えられないだろう。

言葉の違う外国でくらすということは、つまり、もう一度幼稚園児にもどって、一から言葉やその土地の文化や習慣をみにつけるということだ。毎日、たくさんの間違いをして、恥ずかしい思いをしながらも、学んで行くしかない。だが知識やプライドは当然大人だから、幼稚園児のように素直に何でも吸収できる訳でもない。

恥とかプライドとかが、どんどん崩されていくなかで、どうやって自分のアイデンティテイーを保つかそれが留学の一番難しい所だとおもいます。




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投稿者 im-sendai : 2004年12月06日 14:43
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