サイバーレボリューション

2004年12月13日

サイバーレボリューション

というわけでIT革命というのは
今後社会のあり方をどう変えていって
しまうのだろう、という話が激論に
至ったのであります。
ケンケンガクガクの激論の中、気の弱い僕は
黙って聞き耳を立てていたのですが
以下要約。

㈰中間管理職の駆逐
かつての産業革命とさえ比べられるIT革命。
アメリカでは仕事の進め方が大きく
変わってしまい、約400万人の中間管理職が
不要になってしまったそうです。
現場と本社とのパイプ役を果たしていた
中間管理職。
それは社内メールやイントラネットによって
社員全員が情報を共有できるようになる事で
不要なポストになってしまいました。
今後日本でもそういった動きが加速していくことが
考えられます。

㈪デフレ圧力
かつての蒸気機関や紡績機械による産業革命に
おいても、世界的デフレが起こったのだそうです。
それまで馬で輸送していたのが蒸気機関車に
変わり、物流コストが劇的に下がることで
デフレ圧力がかかったのでしょう。
さらに、馬、に代表されていた人達は職をなくし
そんな機械なら壊してしまえ、という事で
ラダイト運動という現象が起きています。
機械打ちこわし運動です。
かつての産業革命においても
始めはそれまで行っていた事を
蒸気機関や機械に置き換えていくだけで
雇用を生み出すような
思いもしない新産業というものは
中々起こらなかったそうです。

IT革命も現在のところ
今まで雑誌や新聞、ミニコミ誌が持っていた役割を
代替しているだけで、思ってもみない新産業と
いうものは出てきていないように思われます。
むしろ、遅かれ早かれ情報はネット上に無料で流れて
くる、という事になると、これもデフレ圧力で
レンタルビデオ店、地図屋、新聞代理店、音楽ソフト会社、映画ソフト会社……等
課金システムの変更を迫られている業種は多数です。
IT革命におけるラダイト運動が
出てきていない事がまだしも救いです。

㈫人々の心理の変化、情報の民主化
かつての産業革命においては
蒸気機関車がそれまでの人々の心理的な
地理的概念を変えてしまったとの事です。
フランスを一つの国、一つの文化にしたのは
蒸気機関車で、それまでは政治的に統一されては
いても自己完結した地域の集合体だったのだそうです。

テクノロジーやインフラの発達は人々の
意識を変えてしまうことがあります。
飛行機に一度でも乗ってみると
雲の上に天使達が住んでいる、とか
雲の上には雷様がいる、と言われても
イメージできなくなります。

IT革命においても次第に人々の意識に
変化が起きているように思います。
ネット上への発信の自由、検索エンジンによる
ボーダレス情報の取得は、次第にマスコミの
権威を弱めてきているように思います。
かつてマスコミは、司法、立法、行政に次ぐ
第四の権力と呼ばれていました。
TVや新聞に、この人が容疑者ですよ、と
書き立てられると、たとえ無罪であっても
会社を辞めなければならなくなったり
親戚が肩身の狭い思いをしなければ
ならなくなる、という事が多々ありました。
そういった構図がIT技術の発達で崩れてきて
マスコミに疑われても、インターネット上で
反論もできるし、援護運動もできる、というように
なってきました。
またテレビの視聴率という概念に対して
インターネット上ではアクセス件数という形で
人々の関心の高さを量れるようになってきています。
そういう点では情報の民主化が起こっている、とも
考えられます。

㈬プレイスレス、行政指導と市場保護政策の無効化
かつての産業革命は
人を職場へ運ぶことを可能にし
大都市が形成されていきました。
IT革命は逆に、職を人のいるところへ
運ぶ事ができます。
ノートパソコンとPHSがあれば
在宅でも喫茶店でも旅行先でも
仕事ができます。
さらにヤフーオークションや
アマゾン・マーケットプレイスがよい例ですが
住んでいる土地に関係なく、パソコンと
回線さえあれば、世界に向けて商売が成立します。
かつて街の古本屋さんは、近所の人しか
ターゲットにすることができませんでした。
競合店が近くになければ、値段を吊り上げることも
できたはずです。
しかしインターネット上に古本屋ができてしまうことで
そういったことが不可能になってしまいます。
かつてはどんな商売でも重要だった、立地条件、というものが重要でなくなりつつあります。
インターネット上での取引が本やCDだけでなく
あらゆる売買に拡がっていけば
行政指導と市場保護、という戦後の日本政府が
担ってきた役割が無効になってしまいます。
というよりもむしろ邪魔なものに
なっていくのではないでしょうか。

以上がケンケンガクガクの激論の要約です。
ネガティブな面もポジティブな面もあり
IT革命が今後社会のあり方をどのように
変えていくのか
本当は誰も分からないのかもしれませんが
それはサイバーレボリューションとでも呼ぶべき
とてつもない変化です。
考え、議論しておくのは無駄ではないように思います。


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投稿者 im-sendai : 2004年12月13日 10:36
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