卵のなかみ150回記念・2003年死語辞典(2) 2003.12.X 初出

2005年01月31日

卵のなかみ150回記念・2003年死語辞典(2) 2003.12.X 初出

・ナウい、メガヒット

若い人達は分からないかもしれませんが
僕が子供の頃、ナウい、という言葉が
ありました。
これはもう完全に死語だと思いますが
ナウい、の背景には結構重要な
社会構造が隠れていると思うので
2003年死語辞典の冒頭に持ってきてみました。

ナウい、という言葉は、おそらく
日本社会が科学信仰の下
近代化・都市化・工業化を目指し
大量生産・大量消費型の経済にあった時代に
近代化・都市化の最先端にいるような人の
ファッションやライフスタイルを指して
NOWい、つまり、ナウい、となって
いたのではないかと思います。

7%理論のエッセイにも書きましたが
20世紀後半の大量生産・大量消費の時代には
新し物好き、という層が存在したのです。
この、新し物好き、という層は
おそらく、ナウい、人達だったのだと
思います。
つまり全消費者人口の7パーセントにあたる
新し物好き、の、ナウい、人達にまず
新商品を持たせ、その交友関係にある
13~14人に口コミで伝わる事で

7×13=91
7×14=98

となり、全消費者の91~98パーセントが知る
メガヒット誕生、となっていました。
詳しくは、僕著、7%理論(1)~(4)を
ご参照下さい。
でも7%理論が崩壊し、進歩思想の下での
大量生産・大量消費の時代が終わって
ナウい、が死語になった事を考えると
メガヒット、も死語になるかもしれません。
もう、ナウいメガヒット商品、を追いかけなくても済むのか、と思うと僕はホッとしているところです。
若い人達には分からないかもしれませんが
インターネット前夜、個人的趣味を持つ、というのは
大変な事だったのです。

ナウい、という言葉に代表される
進歩思想的な価値観が社会を支配していた時代には
伝統的な三味線、とか、四畳半フォークミュージック、などは、遅れたダサい人達の好むもの、でした。
ですが最近の、津軽三味線における吉田兄弟などを
観ていると、格好いい、と思ってしまいます。
フォークソングを復活させた、ゆず、なども
中々いい味出しているな、という
感じがしますがどうでしょう。
でも、吉田兄弟、も、ゆず、も
ナウい、という感じはしません。
つまり、新しいければ新しいものほどクールだ、という
進歩主義的時代は完全に終わったのだと思います。
そして近代的・都市的なものほどクールだ、という
時代も終わるのだと思います。
だから、ナウい、は死語です。

読者の方の中には、吉田兄弟? ゆず? という方も
おられるかと思います。
僕は、ブンブンサテライツ、や、マッドカプセルパーケッツ、も好きですが、ブンブンサテライツ? 
マッドカプセルマーケツ? という読者の方も
おわれるかと思います。 
仙台のスカバンドでは、LONG SHOT PARTYやゴーストシンジケートがお勧めです。
洋楽では、NINやケミカルブラザーズ、プロディジーなどが好きです。あと、マリリン・マンソンですね。
toolなども、中々狂気が出ていてよいな、と
思ってしまいます。
クラシックでは、バッハとモーツァルトが
やはりよいな、と思ってしまいます。
演歌はやはり、北島三郎さんが一番素晴らしいと
思います。
色んな音楽を聴いているのですよ、と自慢したいわけではなくて、ナウい、商品を追いかけたり
メガヒット、を追いかけたりしなくてよくなったので
精神的に楽になったな、と言いたいだけです。


-2003年死語辞典(3)へ続く-
http://www.im-sendai.jp/archives/2005/01/15020033200312.html







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投稿者 im-sendai : 2005年01月31日 00:06
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