地下鉄南北線を採点する1 地下鉄南北線は何点?
地下鉄南北線を採点する1 地下鉄南北線は何点?
[投稿者:佐藤研一朗]
地下鉄南北線を採点する
今度は、どうやったら地下鉄南北線の赤字を解消できるだろうかということを、マネージメントと絡めて考えていきます。
地下鉄南北線は何点?
まず最初にこの泉中央から富沢の15キロを結ぶ、地下鉄南北線の最初の計画を分析していきたい。私(佐藤研一朗)が、この計画自体に点数をつけるとすると70点ぐらいではないかとおもう。
まず最初にこの南北線の一番の功績は仙台の北部が発展したということだろう。(私は仙台の南にすんだことがないので、南部がどのくらい発展したのか、よくわからない。)私(現在26歳)が子供だった頃は今の泉中央は田んぼしかなく、のどかな風景だった。それが20年もしないうちに、ダイエーがたち、イトーヨーカ堂がたち、郊外の大型店が建ち並び、図書館ができて、サッカー場ができとういように、仙台の副都心?とよばれるくらいになった。泉中央からもっと北側の住宅地も非常に開発がすすんだ。そのかいもあってか、仙台はめでたく政令指定都市になった。
商店街が形成されない
どうも、成長期の日本のサクセスストーリーという感じだ。では、他の駅の周辺はどうだろうか。(何度もいうが私は仙台南部にくらしたことがないので、自分がよくしっている北部にかぎってかく。)地下鉄ができてから、周辺が栄えたかというとそうでもない。台原、旭が丘、黒松の周りには、駅が中心となった周辺の商店街というものがない。駅から出るとシーンとしているのだ。この三つの駅は泉中央に駅を作るために、おまけで作られたようなものだから、あまりその辺までは考えられていなかったのだろう。
北仙台にしても、JRの駅もあって、交通の要所だろうに、商店街(といえるだろうか?)は寂れている。昔は路面電車があったころは、映画館もあって、商店街も栄えていたと母がよく言っていたのを思い出す。どうも、この地下鉄というのは、周辺の街の形成になかなか影響をあたえないのではないか。
地下鉄の運営の一番の難しさ
私の実家は桜ヶ丘にあって、バイクの免許をとるまでは、いつもバスをつかっていた。地下鉄ができて非常に不満だったのは、すこしも便利にはならなかったということだ。地下鉄ができたことで、バスの本数が減ってしまったこと、それと地下鉄に乗り換えると非常に高いということである。乗り換えの時間を考えると、仙台駅まで行くなら、北仙台でのりかえるより、そのままバスで仙台駅まで言ってしまった方が、安いし、早い。そして乗り換えのためにまた階段をくだって、長い距離を歩かなくてはならず、面倒なので乗り換える理由がほとんどない。お年寄りならなおさらそう感じるだろう。実際、敬老乗車券の利用者は、バス全体の利用者のうち約15%であるが、地下鉄では約5%にとどまっている。(仙台市交通局事業概要 平成16年版http://www.kotsu.city.sendai.jp/jigyo/top.htm より)
地下鉄は、つまり地下鉄駅周辺に住んでいる人以外にはあまり役に立っていないといことだ。地下鉄の運営の一番の難しさは、仙台の住宅地が、あまりにも広域にわたって散らばっているので、地下鉄を一本作ったところで、みんながその恩恵にあずかれるというわけではないということだ。今の東西線の是非というのもこの辺にあるとおもう。路線から遠く離れた所に住んでいる人にとっては、「八木山とか、卸町なんかに、用事はないし、行かないよ。」ということになる。それに巨額な予算をかけるわけだから、なかなか簡単には進まない。

http://www.kotsu.city.sendai.jp/bus/kaizen/honbun.htm
仙台市自動車事業経営改善計画(平成15年2月) より
上の図は、仙台市交通局ホームページで見つけた物である。都市の人口密度の比較なのだが、非常に興味深い。昭和55年には、福岡市、札幌市、広島市、仙台市は、ほとんど同じ人口密度だったが、平成7年にはその差がぐんと広がっている。仙台の人口密度は相当低くなっている。仙台が、周辺の町をどんどん合併していったということもあるだろう。なんせ熊が出るようなところまで、仙台市なのだから。これは仙台市の特徴としてよくよく考えなければいけないことだ。私はこれ以上、人口密度を下げる郊外の住宅地開発をやめるべきだと思う。いままで何々村だったようなところに住宅地を建てても、20年後にはゴーストタウンになっている可能性が高い。子供たちは巣立った後、不便な郊外には住みたがらないだろうし、老後は町まで遠く、車をつかわなればならないので、のこされた老夫婦は便利な都心にあるマンションに移ってくるだろう。
仙台のバックボーンとしての役目
地下鉄は駅周辺に住んでいる人以外にはあまり役に立っていないと書いたが、地下鉄はたとえば泉中央や、富沢までいっているので、仙台スタジアムや、仙台市体育館に用事があるときは、非常に役に立つ。だから仙台のバックボーンとしての一定の役目は果たしているとは思う。基本的に仙台のバスは仙台駅に向かってできているから、たとえば同じ北部の桜ヶ丘から、泉中央にバスだけで向かうのはむずかしい。
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