南北線の赤字解消策はあるか?1 局長クラスを契約制に
南北線の赤字解消策はあるか?1 局長クラスを契約制に
[投稿者:佐藤研一朗]
現状はわかった。では、どうやったら、赤字を解消できるのだろうか。
まず、ここで言う赤字解消というのは、単年度の赤字(約33億)をなくすということだ。累計の1090億円を無くすのは、5年や、10年では、まあ不可能だろう。
新しい市長が地下鉄を黒字運営にしたいなら、まず、今の交通局のトップを首か、左遷にして、民間から優秀な経営者を1年、2年契約で雇うことだ。期間内に赤字をこのくらい減らして、これとこれと、これだけのことをしてくださいね。年俸はいくらです。という感じだ。サッカー監督をイメージしてもらえるとわかりやすい。
長野の田中康夫知事が、同じようなことをやって成功した。 HISから杉野正という優秀な経営者をやとって、しなの鉄道を再建したという話だ。今度は杉野正氏は埼玉高速鉄道にやとわれて、この鉄道を再建をしようとしている。
以下のリンクは朝日新聞の記事(たしか仙台高速市電研究会で紹介されていたと思う。)
「赤字当然」ではない
http://mytown.asahi.com/fukuoka/news02.asp?c=37&kiji=4
杉野しなの鉄道社長、6月退任へ
http://mytown.asahi.com/nagano/news02.asp?c=33&kiji=68
仙台もこのような人材をどこかからひっぱてくるべきだ。長野でできるのなら、仙台でもできるはずだ。南北線の計画自体は70点と採点したけど、仙台交通局の地下鉄マネージメントを採点すれば、30点くらいにしかならない。予想が違った、お客さんがのらないと、文句をいって、ただ手をこまねいているだけだ。この18年でどれだけのことを考えて実行してきたのだろうか。地下鉄の潜在能力を100%生かしているとは、全然言えない。
そんな無茶な、いきなりトップを首にしたら組織がめちゃめちゃになると、いうなら、まず、1年、2年契約を今のトップとむすぶことだ。もともと、組織のトップになるくらいの人だから、能力がないわけではない。それを発揮しなくてはいけない環境におかれていないだけだ。経営の才能とか、なんとかよりも、どれだけ本気になってとりくむかだ。むろん、自分たちの首がかかっているのだから、その日から本気で働き始めることだろう。もし今の局長が契約制をいやがるのなら、局内で新しい局長を公募してもいい。
これは交通局だけでなく、他の全ての局でも同じようにするべきだ。もちろんたとえばスポーツ施設や、コンサートホール、外郭団体、公立高校などのトップも全て契約制にするべきだ。そのさいは、最初にこの期間で、このくらいのことをしてください。という数値目標をかならずいれることだ。もしそれができれば、ボーナスをだしますよとか、また契約しますよという感じだ。だめなら契約を更新しないとか、それができなければ、また下っ端としてはたらいてもらう。これだけで、どんどんいままで赤字ばかり出していた施設がなくなっていくだろう。営業努力をするだろうから、最低サービスはよくなる。
河北によれば、いま仙台市も少しずつだが、同じような方法で施設を管理しようとしているようだ。
河北の記事 指定管理者/公募対象まだまだ少
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe169/rensai/karute10.htm
このようにNPOや民間に業務を委託するというのも一つの手だと思う。
河合塾で有名な家具の町ある仙台市民活動サポートセンターは仙台の施設の中で、私は一番好きだ。建物も、古い予備校を改装して、立派とはいえないが、NPOに委託運営されていて、スタッフの愛想がよく、本気に親身になって、市民活動をサポートしている。私が手伝っていた伊達ロックにしても、この施設がなければ、活動できなかっただろう。
トップを実力主義に
さて、日本も、アメリカをならって実力社会とか競争社会にならなくてはいけないとか、よくいうひとがいるが、私が思うに競争と実力が必要なのは、下っ端労働者ではなくて、トップをつとめる人間だ。
労働者は、アメリカなんかに比べると、滅私奉公で奴隷のように文句もいわず働く。日本はこの一般の人の我慢で成り立っているような国だ。サービス残業なんてその典型だろう。競争などしなくても十分働いている。
本当は、トップが一番働くべきなのだ。カルロス ゴーンを学ぶべきだ。かれは誰よりも早く会社に出社するそうだ。一番給料をもらっていたり、団体の代表として力を発揮できる立場にいるのだから、やはり、それなりに厳しい要求、プレッシャーのなかで働かなくてはならない。それがイヤだったり、プレッシャーにたえられない人は、最初から人の上にたって働こうなど鼻から考えるべきではない。下っ端として、それなりに働くというのも悪い物じゃない。
この方法の一番いいところは、責任の所在がはっきりすることだ。これでまず問題を先送りして、問題を巨大化させる無責任文化がなくなる。責任をとるぶん、今までよりも権限をあたえて、トップの力を発揮できるようにしてもらう。
日本人は他人と一緒に共同体として働くことに喜びを感じるまれな民族だから、トップが情熱をもって、この施設(学校、外郭団体、局を)を立て直すんだと、本気ではたらけば、下っ端の人たちもうれしくなって、一生懸命はたらいてくれるだろう。
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