東西線の差し止め訴訟 河北新報と地方ジャーナリズムの不在4

2005年08月04日

東西線の差し止め訴訟 河北新報と地方ジャーナリズムの不在4

[投稿者:佐藤研一朗]

7月29日付の記事で、今回の市長選挙の投票率は40%台になるだろうと、予想しているが、ふざけた話しだ。(注)仮に投票率が低ければ、これは仙台の独占メディアとして河北新報の責任は重いと思う。多くの人が、今回の選挙の争点になっている東西線はなにかおかしいなと、うすうす気がついている。ただそれを確信するだけの情報や、議論がないだけだ。だから無関心をよそおっている。大体これだけ争点がはっきりしている選挙はそうそうない。
(注)結局、投票率は43.67% だった。2005.8.3記


大切なことは、仙台市民オンブズマンが、仙台市を相手取って、地下鉄東西線の差し止め訴訟をおこしているということだ。

差し止め訴訟がどうして大切かというと、裁判をする過程で、膨大な資料がおもてにでてくる。出された資料は、反対尋問をされ、正当性があるものだけが、証拠となる。この資料はいい加減なものはだせない。嘘をつけば、偽証罪になるのだから。

河北新報は、選挙前に、10ページくらいの別紙をもうけ、この訴訟をちゃんととりあげて、市側のいいぶん、オンブズマン側の言い分を全部載せて、それを比較検討して、解説するべきだったのだ。そうすれば、あとは市民がそれを読んで、東西線建設が妥当であるかどうか、判断できるようにすれば、話がすっきりついたのだ。

もちろん、河北新報もオンブズマンが市を相手取って訴訟を起こしているということは報道している。私もそれでしったのだから。しかし、河北新報が報道するのはその事実だけだ。だれだれが、いつ誰をうったえました。というような短い記事だ。

こんなんだから、誰も問題に気がつかないで、「まっ、いいか。」とかいって、半分しか選挙に行かない。

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注、研一朗7月31日に、追加
オンブズマンに確認のメールをすると、
「全ての記事をチェックしたわけでなく、あまり責任を持った回答ができません。申し訳ありません。記憶にあるものだと・・・」断った上で、

平成15年4月15日に提訴時 「提訴した」との報道。オンブズマンの言い分をある程度大きく紹介した。
第1回裁判 市が争う姿勢を示したことを小さく報道
その他    証人尋問の様子をベタ記事程度で小さく報道

との、回答をいただくことができた。ありがとうございました。
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informationはあってもintelligenceはない。

ここに情報はあっても、そのバックグラウンドにどのような背景があるのかというもっと深い情報や、両者の意見がながながとのることはない。そして、それを分析した記事もない。批判もない。ここに情報(information)はあっても解析(intelligence)はない。だから、私たちは、いつまでも問題の本質がなにであるか、わからないのである。これは、別に河北新報だけがそうだということではなく、日本の新聞なんて全部同じようなものだろう。

誰かの意見を載せると不公平になるといって、事実しかのせず、意見(opinion)を載せないのは間違っている。それぞれの個人が、論理正しく、自分の責任をもって、堂々と自分の名前をなのって、自分の意見を書けばいいだけだ。

基本的に河北で意見が書いてあるのは社説だけである。しかも無記名だ。誰が書いたかわからない意見なんて、2chと一緒だ。

そして情報しか流さないなら、政府の広報誌と同じだ。そして意見、批判をのせられないなら、その時点で、有名だったり、特定の党や団体の支持をうけているひと、権力の座に着いている人にだけ有利だ。こんな不公平があっていいのか。これでは御用新聞といわれてもしょうがない。


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投稿者 佐藤研一朗 : 2005年08月04日 05:32
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コメント

ご指摘の通りです。
河北新報がきちんとこの裁判を取り上げなければ、一般人はその中身を知りようがありません。
河北が東西線問題についてもっときちんと報道されていれば、ここまで状況が悪くならなかったのではないでしょうか。
現在の河北の報道姿勢は、後世からはどんな評価が下されるのでしょうか?

投稿者 ぽんぽこ : 2005年10月28日 21:24

ぽんぽこさん
書き込み、どうもありがとうございます。

>現在の河北の報道姿勢は、後世からはどんな評価が下されるのでしょうか?

河北新報をちゃんと批判できるメディアが出てこなければ、
だれも、評価もなにもしない、というかできないまま、
なにごともなかったように、
忘れ去られるでしょう。

大体、仙台インターネットマガジン以外に、河北新報を批判しているメディアなんてありますか? ←ナイナイ(^_^)

投稿者 佐藤研一朗 : 2005年11月01日 06:33
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