地下鉄東西線建設反対派に告ぐ
地下鉄東西線建設反対派に告ぐ
[投稿者:佐藤研一朗]
地下鉄東西線建設反対派の敗因は、二つあるとおもう。
(1)リニア式地下鉄東西線に変わる、明確な代替案を提示できなかったこと。
(2)反対派候補者どうしで、票を取り合う格好になったこと。
ここではこの二つの失敗を検証する。
そして、彼らは今後はどのように活動していくべきか考える。
(1)リニア式地下鉄東西線に変わる、明確な代替案を提示できなかったこと。
私が思うに、これが一番大きかった。地下鉄に変わる、いいアイディアを目に見える形で、提示するべきだった。地下鉄に取って代わるビジョンを出すべきだった。
たとえばLRTを提案するなら、以下の写真を、一番最初の記者会見で見せながら、「リニア式の地下鉄の代わりに、このLRTで東西線を一円も借金を増やさずに作ります。予算は約1/10のですみます。十分に採算はとれます。けやきをきる必要はありません。地下鉄に取って代わるだけの、性能がありますと。」と表明するべきだった。「借金まみれにならず、公共交通機関が手に入りますよと。」


ミニ@仙台といかたが仙台インターネットマガジンに貼り付けてくれました。
http://photos.yahoo.co.jp/sendai_lrt_goseiphoto
そのうえで、このLRTには、地下鉄にないメリットがありますとアピールする。低コスト、省エネ、バリアフリー、騒音が少ない、将来の拡張性、電車や地下鉄への乗り入れも可能です、工期も短いですよ。と。
まず、これで、東西線の沿線に住んでいて、東西線推進に票をいれた層から、票を奪うことができた。別に彼らはリニア式の地下鉄でなければいけないなんて、全然おもっていない。ただ、便利に中心部にいけるようになればいいと思っているだけだ。
推進派の商店街とか、商工会議所などには、地下鉄では駅前や、名掛丁がもっと寂れるだけですよ。LRTでトランジットモールを作れば、もう一度、街の中心の活気が戻りますよ。それによって仙台市は美しい街だということを、日本中にアピールできるので、もっとお客さんが外からもやってきますよ。と説得できた。
大切なのは、仙台市はすでに、この層に、「地下鉄東西線を作ると、このくらあなたの利益になりますよ。」と説得をしていることだ。
だから、この層から票を奪うのには
「地下鉄をやめて、LRTにすれば、もっとあなたの利益になりますよ。地下鉄はあなたの利益にはなりません。」と説得をしなければいけない。
かれらにしてみてば、財政再建なんて、そんなに大きい問題ではないのだから。
残念だが、人間のほとんどは、理屈でなくて、利益でうごくのだから。
「***に反対」とやるのは、簡単だけど、推進派の票をうばえない。最初から小さいパイを奪う戦いになってしまう。
「反対反対って、ウルセーナー、市が作るっていってんだから、作ればいいんだよ。おまえら共産党かよ。」保守的な?(大きな流れに逆らわないという意味で)仙台人の本音はこんなもんだ。
(注) 私はべつに共産党を馬鹿にしているわけではない。いろいろなことに批判的な彼らの運動はそれなりに評価されるべきだ。オール与党はまずい。と、今回の選挙を通し思った。私自身は、昔、アーケードで、「米軍基地の撤退」を求める署名活動をしてい共産党の下部組織である民青の人と、4時間にわたる議論をした思い出がある。米軍は出て行くべきだ。というところでは一致したが、自衛隊も廃止するべきだという彼らの主張には賛成できず、日本は自分たちのことを自分で守ればいいといって議論は終わった記憶がある。
建設的な提案を
だからこそ、建設的な提案をしなくては、いけないのだ。そしてこれなら、有権者の27.5%の「推進だが計画を見直す」層を取り込めたのだ。
みんなが納得するような代替案でなければ、地下鉄東西線の建設を止めることはできない。
(2)反対派候補者による票の取り合い
候補者の一本化
8月1日の河北新報の記事によれば
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争点の地下鉄東西線については「推進」が最も多く33.7%。「推進だが計画を見直す」の27.5%を合わせると60%を超え、東西線を必要とみる市民が多いことをうかがわせた。「凍結し再検討」は15.0%、「白紙撤回」は10.3%。
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とのことだ。
結局、「推進」が梅原氏を、「推進だが計画を見直す」が鎌田氏を、凍結し再検討」が菅間氏、「白紙撤回」は小野寺氏を支持する形になった。
私は7月20日に、梅津氏がリード、鎌田氏が追っているという河北の報道が出た時点で、「推進だが計画を見直す」、「凍結し再検討」、「白紙撤回」の三つの層が、選挙前に、候補者の一本化を目指すべきだったと思う。そうすれば、勝てただろう。そしてよい代替案があれば、それが容易だっただろう。
立候補と取り下げる条件として、政策調整をして、今後も政策運営に携わっていく形にする。妥協だというかもしれないけれど、選挙は勝たなければ、やる意味がうすい。勝った方は、民意を得たと言って、自分の政策を進めるわけだから。
地下鉄東西線建設反対派に告ぐ
河北新報は「有権者の6割は東西線が必要だといっている」と主張するが、言葉はいいようで、「有権者の約6割が建設を見直すべき、もしくは、建設をすべきでないといっている」とも言える。世論が「賛成」「見直し」「反対」の三つに見事に割れている。これで世論の形成が整ったというのは、大きな間違いだ。まだ反対派が活動していく意義はあると考える。
反対派がこれからも活動を続けていくなら、まず、具体的な、地下鉄東西線に変わる代替案を提示することだ。そして、その案はみんなが納得でき、リニア式の地下鉄よりも優れている案であるべきだ。
路線はここを通り、駅はここ、予算はいくらかかり、工期はこのくらい、経済効果はこのくらい、予想乗車数は、経営予想は、将来の拡張はというようにである。これを一つの案として、仙台市に負けないしっかりとした計画書をつくることだ。
これは簡単なことではないが、これをやらなくては、運動が成功することはないだろう。私は専門家ではないが、その代案はLRT(新型路面電車)でやるのが言いと思う。理由はさんざん述べたとおりだ。
主張の主軸を、「東西線建設反対」から、「東西線はあってもいい、でもリニア式地下鉄をつくるべきではない。もっと素晴らしいアイディアがありますよ。」というものに変えていかなければ、ならないだろう。
「OH-バンです。」とかにでて、宗さんあたりに、LRTの写真を見せて、「LRTってかっこいいね。いいアイディアだ」といってもらうことだ。そうやって人前に写真さらし、イメージを人に焼き付けることが一番大切だ。
間違っても新市長のリコールなどという、運動に行くべきでない。そういう活動をしていっても、多くの人の支援はうけずらい。天の邪鬼の仙台人のことだから、意固地になるだけだろう。それに、市長も人の子、せっかく当選したのに、自分のリコールをしようとするひとの話には、耳を傾けないだろう。
利を説いてまわる
大切なことは、みんなの利を説いてまわるといことだ。商店街にはこの案のほうが、店が繁盛しますよ。東西線の沿線の人には、乗りやすいですよ。運賃もやすくなりますよ。
沿線外に住む人には、建設費が安く住むので、将来もっと路線を増やせますよ。市長には、このLRTを他の日本の都市に先駆けて導入することで、あなたの名前が、日本中に知れ渡りますよ。仙台の歴史に名が残りますよ。財政再建もやりやすいですよ。といったようにである。こうじゃなければ、誰も話なんかきかない。
だから、こうやって具体的な代替案をだし、みんなの役に立ちますよ、利になりますよと、地道に説いて、署名を集めていくしかない。そして、市民が本当にこれは素晴らしいとおもうアイディアなら、そのアイディアは実現する。
オンブズマンの地下鉄東西線事業への公金支出差し止め訴訟は、平成15年4月15日にはじまり、需要見込み(乗車見込み),建設費見込みについて既に証人尋問を終え、今、第1審の最終盤にさしかかっている。
9月末までに双方が意見のやりとりがおわり、それを裁判所が来年3月までには第1審の判決がでることになっている。
市民による東西線の代替案がもりあがっていけば、この裁判の判決にも影響を及ぼすことができるだろう。裁判所も、結局、世論の動向を無視できないということもある。
ここが、地下鉄東西線建設反対派にとっての、次の山場となるだろう。
佐藤研一朗 20050804
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トラバありがとうございます
僕は東北大の山の上キャンパス(勝手に名前つけましたけど…)なんで、東西線は建設して欲しいのですが
あくまで、バスより利便がよくなればいいという話
1時間に4本回るようになればそんなに不満はでないと思うんです
動物公園循環などは1時間に2本ですし
しかもバスは60人も乗ればギュウギュウ
雨の日はいつも混んでますよね
そういう人たちは東西線を建設して欲しいと思うわけで…
鎌田氏は見直し期間をきちんと明示していましたが
他の反対、見直し派はきちんとそこを明示しなかった
これではいつになったら東西線(もしくはそれに変わるもの)ができるかわかったもんじゃないですし…
自動車を修理に出しているので、自転車で山の下キャンパスまで行きましたが汗だくだく…
地下鉄に限らず、交通手段は検討の余地がまだあると思いますね
トラバありがとうございました。
選挙も終わり、梅原さんに決まりましたね。
と言う事は、間違いなく地下鉄を作ることになるんでしょうね。。
でも、それで勘違いする人が増えそうで困ります。
「地下鉄推進派の梅原さんが当選したってことは、市民の賛成を得たという事だ。」とか、決まり文句のように言い出しそうで。
市長として誰が良いかを選んだだけであって、「地下鉄」はまた別問題として考えて欲しいものです。
作るなら作るで、もう1度計画の練り直しは必要に思われます。案を3~4ぐらい作って、その為に住民投票をしてもいいぐらいではないでしょうか?
お役人さんは、無理な計画しか出してこないので。
いつも読ませて頂いています。
梅原さんの得票率は4割です。つまり、残りの
6割は現市政への反対票です。
梅原さん以外の候補は、今の地下鉄東西線計画を強引に進める市の政策への反対票と見ることができると思います。
河北新報は「お墨付きを与えた」というような論調ですが、6割の人は何らかの疑問を持っていることになるので、当てはまらないと思います。
このまま強引に進めればいろいろときしみが出てくると思います。
>鎌田氏は見直し期間をきちんと明示していましたが
>他の反対、見直し派はきちんとそこを明示しなかった
(hollyfrogさんより)
期間にこだわる意義は少ないと思います。大事なのは、財政の悪さを踏まえた上で主張することではないでしょうか。
財政が悪すぎます。一般会計で約7400億円の市債残高。これで新線地下鉄(現案にしても代替案にしても)が欲しいという方がどうかしていると思います。最後に出馬した小野寺さんはそれを言いたくて敢えて「白紙撤回」を持ち出したのではないでしょうか。むしろ、他の「見直し」派の候補の方々が、代替案に必要な財源を明示しなかったのが問題だと思いますが、いかがでしょうか。
では。またお邪魔します。
トラックバックありがとうございます。
またもや私が一票を投じた候補者が落選しました。
マスコミでは自治体や国政への批判が毎日のように叫ばれていますが、結局みんな選挙で選ばれた人なんですよね。
いつも「だったら違う政治家を選べば良い」と思ってしまいますがなかなかそう簡単にいかないようです。今回も「便利になる。地価が上がる。受注が増える」という恩恵を受ける人・企業にとって仙台市の赤字が増えるなんてのは結局二の次になってしまうのかな?と思いました。
不便=悪・即改善のような風潮がありますが、そもそも不便のままでは許されないのでしょうか?
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