やっとおわった! 地獄のファイナルペーパー
やっとおわった! 地獄のファイナルペーパー
[投稿者:佐藤研一朗]
2005年12月23日記
火曜日に、やっと最後のペーパーとテストが終わって、やっとほっとしている。
実は、学校だけじゃなくて、ROMAのほうの補助金の申請の締め切りが火曜日で、ばたばたとして、ここしばらく落ちつかない毎日だった。
最後のペーパーは、社会学のクラス(urban sociology)だった。urbanは日本語に訳すと都市部という地理的な意味しかないけど、アメリカでは、urbanではちょっと違った響きがある。まあ簡単にいうと、さびれて、マイノリティーと、貧乏人が沢山いて、問題だらけの都市部といった感じだ。
このクラスでは、どのような背景でアメリカに、この都市問題が起きているのかということを勉強した。もし背景には、人種の問題、それから郊外化(ドーナッツ化)、それとグローバリゼーションなどがあるんだけど、このあたりの現状と歴史をみていると、アメリカの一番悪いところ、恥部が見えてくる。
さてこのクラスの最後のペーパーは、クレセント(三日月)とよばれるダウンタウンを取り囲むように存在している犯罪多発地域で、少年犯罪をどうやったら減らせることができるか、何か提案しなさいというものだった。ダブルスペースで10ページ書いてきなさいということだったのだけど、気がついたらシングルスペースで40ページも書いていた。大体私に向かって、何か提案しなさいといったら、いい案が浮かぶまで、もう頭の回転が止まらなくなる。キチガイといえば、キチガイだ。
しかも、この教授がみんなのできあがったペーパーを市議会議員に渡して読んでもらうから、本気でやりなさいというもんだから、闘争心にめらめらと火がついてしまったのだ。佐藤研一朗の名前入りで、中途半端な提案を、市議会議員に読ませるわけにはいかない。あの屋外の写真の美術館をやっている日本人が、間抜けな提案をしているよなんて政治家達に思われたくない。
ペーパーでは、まず、どうして少年犯罪だけを、直接、解決することができないか、どれだけ、この問題が他のクレセントに存在するドラッグ、シングルマザー、低学歴、人種と経済隔離、貧困、失業率、犯罪発生率の高さなどの問題と絡み合って悪循環をうみだしていると分析した。次にこれらの問題を発生させている背景を分析した(都市の郊外化、グローバリゼーション、貧困地域にみられる反社会的な文化など)。解決策は、これらの背景と戦ったり、逆手にとっるような物じゃなくてはいけない。
ロッチェスターでの、ドラッグの市場規模は年間35億から40億円。多くの額が無く、職が無い若者がここに関わっている。つまりこの人達向けに40億円くらいの規模の仕事がなければ、この貧困地区の悪循環はなくならない。といって政府がかれらにただ仕事を分け与えることも簡単ではない。だからこそ、地方行政がこの人達をうまくガイドして、自分たちでやっていけるような体制をつくってやることが大切になってくる。
解決策としては、起業学、small business management, money managementなどのクラスを、中学、高校で教えるということを提案した。ここに住んでいる人たちは、10%しか大学にいかない。時間とお金の投資が大きすぎるからだ。だったら、中学、高校のうちに、厳しい世界でいきぬくような、実用的なサバイバル術を教えるべきだというわけ。学校が実用的なら高校中退もへるだろう。
それに絡めて、安くて、効果的な公共交通機関である、BRT(bus rapid transitで、専用道路を走るバス路線)の提案と、その駅前を使った商店街をつくる方法、交番システムの導入、学生に$100ノートパソコンを与えること、small business foundなど、貧困地域の人々が、自分たちでやっていける体制を目指す街造りの提案した。
つまり、(わかりづらいだろうけど)いい街自体が、産業なんですよと、いい街ってだけで、商売をやっていけるんですよという、提案をしたわけです。仙台なんかは、その典型で、特に産業があるわけでもないけど、いい街があるので、東北の中心として栄えている。
あと最後には自分のROMAが企画がどのようにこのダウンタウンのまわりに住んでいる人々に影響を与えるのかということを解説した。このグローバリゼーションの時代には、世界で唯一の存在になることで、沢山を人を魅了することができ、世界中から観光客を連れてこれるということを説明した。
このロッチェスターというところは、グローバリゼーションの影響をもろにかぶって、基幹産業のコダックは、どんどん海外に工場を造って、地元の仕事がほとんど無くなってしまった。だから、今度はこのグローバリゼーションを逆手にとって、人を集めましょうというはわけだ。
まあ、興味があるひとは、http://OutdoorMuseum.com/youthviolence.pdf からダウンロードしてください。(どれだけ、留学生っていっても、どれだけ、へたくそな英語を書いているか、きっと、わかるでしょう。)
いや、大変だったけど、こんなに英語を書いていて楽しかったことは未だかつてなかったことだ。なんだか、二年かかってやっとここまできた、ちょっと感無量だ。
一番最初にアメリカにきたときは、英語はほとんどしゃべれもしなかったんだから、考えられないくらいの違いだ。いまは新聞も政治の本も、読もうと思えばよめる。(すらすらとはいわない。もちろん辞書は必要だ。時間は日本語の本の2,3倍はかかる。いやもっとだろう。)テレビをみていても、友達を英語で話して、もう自分が英語を話しているという意識がない。
英語に関して言えば、自分は通訳になるわけじゃないから、完璧を目指す必要はない、だから、もうある程度こちらにきた目標は達成できたかもしれない。もうすこしきちっとした文章が書けるようになることと、講演などをするときに話すようなフォーマルなしゃべり方をマスターできれば、きっとこれは来年企画をやりながら学ぶことができるだろう。
後はもうこれ以上、英語学習に時間を投資しなくてもいいなとおもう。
とっとと、いままで投資した分を回収したい。英語なんて永久に自分の日本語のレベルと同じにならないのだから、どれだけ効果に見合った投資をするか考えながらやらないと、人生が終わってしまう。
回収といえば、火曜日には、ROMA一年目のイベント用に補助金を申請してきた。この補助金(Culture builds community grant)の200万円がでれば、一年目の小さな企画が夏には始められるのだ。まあ、きっともらえるだろう。これは第一弾の回収。とっととこの企画で給料を稼ぎたい。ほんとに。
先週は、市の景観課のひと打ち合わせをして、特に問題はありませんという言質をもらった。この打ち合わせには、RDDCの代表もきてくれて、前回の厳しいミーティングとうって変わって、和気あいあいとしていて、みんなでうまくいったら楽しいねえ、ロッチェスターが変わるねえと、話し合いがすすんだ。いいミーティングだった。
やっぱり、みんながいいなあと思える計画の話をするのは楽しいもんだ。 RDDCの人もああ、みんなこれはいいアイディアだと思っていることが確認できて安心しただろう。ああ、やっぱりみんなもそう思っているんだと。人間なかなか、自分だけの意見、感性というのは、意外と信用しないものだ。
その夜はROMAのメンバーで忘年会。よく考えてみると、こうやってみんなで飲むのは初めてだ。やっぱり、ロッチェスターはもっとフレンドリーにならなきゃ駄目だなあとつくづくおもう。だいたいみんな遠くに住んでいて、交通機関が車しかないから、あんまり飲むわけにはいかない。やっぱり街の構造は人の行動をある程度きめてしまうのだ。
やっと、今年のROMAも学校もおわり。
しかし、なんだか、忙しい一年で、あっという間に終わってしまった。
ああ、ほんとに忙しかった。でも、充実していたかな。
さって、今日は地元雑誌の写真撮影。来年そうそうに取り上げてくれるらしい。
まったく来年は、楽しい一年になりそうだ。
では、きっとまた書き込むだろうけど、皆さんよいお年を
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佐藤さん、こんばんは。
陰ながら応援しています(^^)
良いお年をお迎えください!!
H.Oさん
どうもです。来年もよろしくです。
月曜日から、トロントに行ってきました。
いろいろとアメリカとの小さな違いに気がついたのですが、
公共交通機関の使いやすさには度肝を抜かれました。
あのサイズの街では、私のみた中で最高級の公共交通機関ですね。
トロントの、なんか飾らない感じが、すごく共感をもてました。
では
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