可能性と確実性

2006年05月16日

可能性と確実性

[投稿者:佐藤研一朗]


いやー、この二週間はきつかった。いろんな可能性が湧いては消えていったそんな二週間だった。

まず、三月の終わりにでた今年の夏に50枚の写真をやるという話は、もうすこし時間がかかって、たぶん来年になるだろうという事がはっきりした。

4月の終わりまでに、 GRE (Great Rochester Enterprise)が、しっかりとしたお金の出所がはっきりできなければ、スケジュールの関係で今年の夏には間に合わないということがわかっていたので、これはタイムオーバー。

これは、先がある話なので、まあ悪いということではない。逆にいうと、すこし安心した。めちゃくちゃに詰めたスケジュールで、夜寝ないで、泣きながらやる事になりそうな予感がしたから。


次に、一段落したのが、法人化。前の日記ですこし書いたんだけど、美術館の法人格を取るのが難しくて、とりあえずROMAの成立を目指す団体を法人として登録することになったのだ。

4月14日の日記から

先週の日曜日は久しぶりの全体ミーティング。悪いニュースばかりじゃなかったのにミーティングは荒れに荒れた。こんなにみんなが怒って、めちゃくちゃな終わり方になったのは、これが初めてだ。問題の焦点は法人化である。ROMAを法人化しなくてはいけないというのは、もう半年前から話していることで、未だに法人化していないのが、ボトルネックになっている。どんな団体と契約を結にしたって、法人格が無ければ話にならない。

今は、ニューヨーク州の教育省から美術館の法人格をもらおうとしているのだが、これが思ったより時間がかかっている。どうも話によると、ケースバイケースなのだが、早くても半年くらいかかるそうなのだ。そんなにちんたらやっていたらどうにもならないから、その前に、ROMA設立委員会みたいな団体を立ち上げて、法人格をとっとと取ってしまおうというのが、議論の中心だった。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=117800941&owner_id=642283

引用ここまで

実はただ法人格を取るだけなら、実は全然難しいと言うことはない。書類はそんなに難しいこともないし、弁護士にちょっと見てもらえば、すんでしまう。そんなもんだ。ただ、難しいのは美術館の法人格だったり、NPO(Non profit organization=非営利団体)の法人格を習得することだ。

NPOになれば、寄付をした人が税金控除を受けられるし、他にもいろいろと団体が払う税金の免除がある。こんな物をだれにでも許可したら、脱税のために悪用されるに決まっているから、審査には厳しくて通常6月間はかかるらしい。それでROMAの場合はその上に美術館の法人格を取ろうとしているので、またもや話がややこしくしかも難しい。なんやらかんたらで時間がかかりそうだから、まずROMA, incで今回は法人格を取ることにすることにしたのだ。来週にはROMAはめでたく、法人として生まれることになる。

ビジネスプランのコンテストは結局準決勝止まり。まあ、こんなもんだろう。というのは、ここコンテストをやっている団体はハイテクロッチェスターっていうんだけど、この人達はどうも技術馬鹿ほいところがあって、ちょっとROMAが描いている絵を理解できないだろうなあと簡単に想像がつく。かれらが探しているのは第二のコダックになるような技術であって、アートとか、美しい街とかには、あんまり興味がない。社会へのインパクトという視点がなければNPOのビジネスモデルなんて、へたくそな商売で、普通の商売の利益に勝てるわけがないのだ。利益をうまないんだから当たり前のことだ。

このハイテクロッチェスターの事務所はロッチェスターの郊外のヘンリアッタというところにあって、ほんとに周りは何にも無いところだ。こういうところに、研究所みたいなのを作って、最新技術を研究しようというのりだ。どうも、この事務所に行くたびに、郊外の何の特徴もない低層ののオフィスや、どこにでもあるチェーン店のレストランや、だっだぴろいモールの街並みをみていると、私は気分が悪くなる。

優勝の一つの特権はこの郊外の事務所のひと部屋をただで使えるという物だが、そんなもんはいらんという感じだ。あんな所に住んでいたら、世の中の事など気にならなくなるだろし、なんか人間として暮らせないような気がする。この郊外の街並みは、この世の果てという感じだ。都会の悪いところと、田舎の悪いところを掛け合わせたようなものだ。反対に、田舎のように大きい家に住んで、25分、30分車を走らせれば街までつくのだから、素晴らしいとも言えるのだろうけど、どうも私には我慢できない醜さというのが、郊外の街並みからにじみ出ているようにいつも感じてしまう。

こういうところに住む問題は、赤の他人との接触が減って、世の中の需要がわからなくなる事だろう。需要がわからなかったらどんな技術を開発しても、どうしょうもない。だって世の中の人が使わないわけだから。技術を開発する人をそこがしっかりわかっていなければいけないと思う。コダックをつくったイーストマンはそこがわかっていて、だれでも簡単に使えるカメラをつくって大もうけしたんだけど、今のロッチェスターの人々はここが全然わかっていない、でも自分たちは頭がいいと思っているお馬鹿さんだと思う。(^_^)

さてさて、そのほかにも、RG&Eという仙台で言う東北電力みたいな会社から話がきて、おっきい写真を貼れるかなあとおもったら、だめだったり。次の日には、別のビルのオーナが、小さいサイズならお金を払うからすぐにやってくれという話がきたりと、一喜一憂の毎日だ。

昨日は、East End Garage Art Grantの決勝のプレゼンがあった。これはダウンタウンにあるおっきい立体駐車場の外装にアートを飾り付ける補助金のコンテストだ。勝てば400万円。これはなかなか大きい。これは例のJと一緒に仕事をしていたんだけど、彼にかき回されて、もうこれはだめかなあと思うことが何回もあった。でも、これからどうやって仕事を一緒にやっていくかを、じっくりと話をして、最後はすごくいい仕事ができた。まあ、完璧とは言えなかったが、一緒にやっていけるということがわかったからそれはいい収穫だった。友達と仕事をするのは簡単な事では無いと思う。いままで何回もこれで失敗している。

さっきプレゼンの結果がきて、結局、勝てなかったけれど、もしかしたら、いくらか予備のお金が出て、何枚か写真を貼らせてもらえそうな感じになりそうだ。勝てれば、給料がもらえたのに、ほんとにこの街は楽をさせてくれない。そんなことを思っていたら、くたびれて今日は寝込んでしまった。寝たらすこし元気になったけれど、まあ、一歩進んだのだから、文句は言わないことにしよう。

9月の写真モザイクをやるまでは、労働許可もでたことだし、アルバイトでも何でもしてやっていけばいいさ。まあ、その後はそれから考えよう。まずは、一枚大きい写真を貼ることだ。そこまで行けば、また話は変わってくるだろう。

来月からは写真モザイクのコンテストが始まる。まあ、ほんとに一歩、一歩しか進まないね。次はコンテストと、学校を卒業することかな。勉強しなきゃ!(^_^;)


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投稿者 佐藤研一朗 : 2006年05月16日 13:43
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