急にいろんなことが上向いてきた。

2006年05月31日

急にいろんなことが上向いてきた。

[投稿者:佐藤研一朗]

やっと今週の半ばに、学校の授業とテスト全てが終わった。どうも無事に卒業ができる運びになった。卒業式は6月1日。ロッチェスターにきて、はや一年半、走り回って上がったり下がったり、落ち着く暇が無い生活だったけど、あっという間だった。いつもはロッチェスターの悪口をいっているけど、いろんなひとに世話になりながら、こうして、学生の身分で、他人の国にきて、そこの人達と自分が発案した企画を進めることができて、ほんとに感謝をしなければいけないなあと思う。振り返ってみると、景色は変わり、ずいぶん遠くまで、ずいぶん上まで登ってきたことに気がつく。あきらめず、めげず、こうやって一年半もこの企画に打ち込んでこれて、本当によかった。やっとこの二年半の留学に一区切りが付いた。


しかしまあ、今セメは、最後の最後までまさにドラマだった。先週まで本当に卒業できるか気が気ではなかった。私の通っているMCC (Monroe Community College)は、ニューヨーク州立で授業料は、だいたい1学期あたり30万円くらいで、他の私立の大学と比べると格段にやすい。(大体10分の1くらいか。)これがニューヨークの住民だと、授業料が半額になり、奨学金や、学費援助などがたくさんあって、ほんとうに安い値段で学校に通うことができる。一千万くらいの学生ローンを組むのを節約するために、まず短大に二年かよって、それから4大に編入するという人は結構沢山いる。

アメリカの短大は敗者復活戦みたいな側面があって、高校でいい成績を修められなかった人や、大学に行く機会がなかった社会人、家がそんなに裕福じゃないといったような人が沢山いる。ここで二年間頑張っていい成績を修めれば、大体どこの大学にも入れるので、悪い話ではない。日本の大学制度ももう少し転校や、編入が緩くなれば、くだらない受験勉強だけのために、浪人なんって事をしなくてもすむようになるのでは無いかと思う。日本の学校制度に必要なのは、柔軟性と、多彩性だと思う。

それはさておき、私は、昔働いていた中本美術館から頂いた奨学金のおかげで、アメリカにくることができて、そのほかには国民金融公庫のほうからお金を借りたりてしばらくは何とかやってきた。ただ、中本美術館からの奨学金が半年前に終了してからは、学校と企画におわれバイトもできずに、まったく情けない話だが、27才になって両親に頼らざる得ない状態だった。高校を出てからずっと自立して暮らすことが、最低限のルールだったので、本当に心苦しい半年だった。親も家を建て建てたばかりなのに、ぎりぎりまで応援してくれた。本当に感謝しなくてはいけないと思う。でも、分割にして払っていた今セメの授業料の最後の最後の支払い、8万円がなくて、先週までお金が払えなくて、単位を落とされるんじゃないかと、恐怖におののいていた。

前回の支払いは、何とか奨学金のオフィスの偉い人に泣きついて、なんとか免除してもらったので、最後の支払いもきっと免除してもらえるだろうと、勘違いをしていたというか、タカを括っていたのだが、それもうまくいかず。これは最悪、教授とROMAの理事に泣きついて、お金を借りるしかないという感じだった。(^_^) たった、8万円が払えないんだから、なんだか情けなくってしょうがなかった。ROMAのほうでは、自分がそんなことを悩んでいるときに、ラマーという看板会社が、一番最初に貼り付ける写真の素材80万円相当を寄付してくれるということになってうれしかったのだが、自分の手元には一円も金がなくて、授業もテストも全部終わっているのに、授業料も払えないんだから、なんだか複雑な気分だった。この学校では最後の最後まで楽をさせてもらえなかった。

結局は、授業料の支払いのオフィスの人と相談して、払っていないのは最後の最後の支払いだけなので、とりあえず六ヶ月以内に払えばいいということになった。卒業式にもでられるし、単位も落とされないらしい。ただ、支払いが完了するまでは卒業証書と転校手続き書がでないらしい。
今のROMAは「働けど食うべからず。」もしくは「働けど 働けどなお 我 暮らし 楽にならざり じっと手を見る」by 石川啄木 状態に陥っている。決勝までいった前回の補助金がとれてれば、給料が出たのだが、勝てなかったので、前からきめていたように、九月までは文句を言わずに、バイトをすることにした。さっそく数軒の日本食レストランに電話すると、四季というレストランですぐにキッチンスタッフできてほしいといのこと。すんなりと仕事が見つかって、今週の金曜日から、バイトに入ることになった。

ロッチェスターの物価は安いの週三日も働けば、生きていけるので、残りの4日をROMAのために働けば、何とかなるだろう。時間がなくなれば、効率よく働かざる得ないし、たまにROMAのことを考えない時間も大切かもしれない。なによりうれしいのは、また自立して生活ができること、そしてROMAと違って、時間だけ働けば、お金がもらえること。(^_^)

ROMAのほうはすこぶる調子がいい。六月一日にはロッチェスター市の経済開発部が企画して、ROMAのプレゼンをやることになった。一枚目の写真を貼るセントポール地区(St. Paul st area)のビルのオーナーを招待しての、プレゼンだ。最低彼らから、ビルを使う許可をもらいたい。なかには大きい会社もあるので、うまくいけば寄付をもらえるかもしれない。

いま、自分が一生懸命やっていることは、九月のオープニングを、できるだけ大きくすること。一枚の写真だけじゃなくて、10枚から15枚くらいの写真を張れるように、いろいろな所と交渉を始めている。今年10枚できれば、来年100枚やれる。それと、セントポールの商店街と提携して、9月16日の
オープニングにストリートフェスティバルやる。それにアートのアトリエやロフトアパートを一般公開して、幅広い客層を連れてくる。協力し合うことで、お互いの利益になりますよということを提示しながら、これを進めている。Win-win situation ってやつだ。これをロッチェスター全体に作るのが私の最終目標だから、今回はそのミニチュア版だ。きっと来年に向けていいデモンストレーションになるだろう。

9日には、市の文化事業団体が主催するパネルディスカッションにパネルとして参加することになった。あんまり、今まで経験が無いが、うまくいくだろうか。まあ、議論は好きなので、非常に楽しみである。

個人的にも、最近たくさん新しい人と、知り合ったりして、ネットワークがすこしずつ広がってきて、非常に楽しい。やっと留学に一区切りついて、急にいろんなことが上向いてきた。


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投稿者 佐藤研一朗 : 2006年05月31日 14:05
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