もう少しで頂上だ。***佐藤研一朗

2006年09月25日

もう少しで頂上だ。***佐藤研一朗

[投稿者:佐藤研一朗]

ニューヨーク州はロチェスターで、世界一大きい写真展の計画を進めている佐藤研一朗です。地元仙台で一番好きな季節は秋ですが、今日のロチェスターは見事な秋晴れで、仙台を思い起こされます。さんまと戻り鰹の刺身が食べたい今日この頃です。

できれば、仙台インターネットマガジンにも一週間に一回の調子で文章を書いていけるようにしようと思い、日曜日に文章をかく時間を確保することにしました。どれだけ続くかわかりませんが、できるだえけ定期的に書いていこうと思うので、よろしく。

モザイクの完成がいよいよ近づいてきて、今週の金曜日にオープニングセレモニーをやります。それなのに、ここ十日くらいどうも疲れ切ってしまって、仕事が手につかず大変でした。飲み会にいって愚痴ばかり言っていました。(つきあってくれた人、ご迷惑をおかけしました。)どうも、いよいよ頂上が見えてきて、その先のことをいろいろと考えてしまっていたからだろうと思います。

モザイクの他にやっていることは、学校にアプライをすること、今年の春にMCC(モンローコミュニティーカレッジ)という短大を卒業したけど、あと2年こちらで勉強して四年制大学卒業できたら、いいなと思っています。それで、ロチェスターの学校にアプライをしようと、いろいろと調べていたのです。しかし、わかっているけど、授業料が高い。アプライをすれば、合格はできるだろうけど、どうやって私立なら年間300万円とか、公立の大学でも150万くらいの授業料を払えばいいのかと考え始めたら、急にブルーになってしまいました。

最低、大学に行くためには奨学金でももらわないと、どうにもならない。ただ、学部生にでる奨学金は少ないし、全額を出るような物はほとんど無い。奨学金というのは大体、大学院生のためのような物だ。もし、奨学金がでても、生活をしなくてはいけないわけで、それに月々10万くらいかかる。いまのところは、自分のなかで回答は無いわけで、とりあえず出してみるかなくらいの消極的なのりで、モチベーションがあがりません。

しかし、ビザの関係で、今後も自分の企画のためにアメリカに引き続き残るとするなら、やはり最悪来年の9月からまた学生に戻らなくていけない。そう考えるとやっぱり、アプライをしなきゃなあと、重い腰を上げようとしているところです。

まあ、それと気が乗らないのは、ロチェスターにある学校で自分が勉強をしたと思っている都市研究を教えているところがないということもある。本当は対岸のカナダのトロントにいって勉強をできれば最高なんだけど、ここ1,2年は企画のことを考えるとロチェスターの近くの大学に行くのがベストだろうと思うわけです。

まあ、この二年間で知り合ったロチェスターのお偉方達に推薦状を書いてもらえれば、もしかしたら、奨学金が見つかるかもしれないので、落ち込まずやっていこう。

未来のことを考えて、今行動するというのは、人間を人間とたらしめている特徴だとおもうけれど、あんまり先の事を考えると、不安にさいなまされたり、悲観的になってしまったりすることがある。いくら、自分のような、いつも何事も何とかなるだろうと思っている楽観的な人間でも、たとえば自分の生活とか不安定になってきたり、特にお金がなくなってくると、いつまでも落ち着きを払っているわけにもいかなくなってくる。そうなのです、お金がないのです。(^_^)

8月の末までは近所の日本食レストランでアルバイトをしていたのですが、ちょっと事情があってお暇を頂くことになったのです。ちょうどモザイクの企画が忙しくなってきた時なので、タイミングとしては悪くはなかったのですが、収入源が無くなってしまったのは痛い。幸い年末に日本に帰ろうとためていたお金があったので、それを食いつぶしながら暮らしているところです。来月はどうしようかなあ=来月はどうやって家賃を払おうかなあ(^_^;)みたいな状態というのは、なかなかの「覇気を奪う罠」だなあと思うわけです。

禅とオートバイ修理技術(Zen and Art of Motorcycle Maintenance)という、昔はやった哲学(?)の本によれば、「覇気とは、全体を動かし続ける、いわば精神のガソリンである。」そうだ。まさにその通りで何をやるにもこの覇気が必要になってくる。筆者はバイク修理を例にこんな事をいっている。「オートバイを修理しているうちに、さまざまな問題にぶつかる。こうした事柄の一つ一つが覇気を奪い、修理する者の熱意を吸い取ってしまう。こうなるともう何もかも投げ出したくなってしまう。これを私は『覇気を奪う罠』と呼んでいる。」

詳しくはふれないけど、本の中で、価値観の硬直、自分に対する過大評価、過小評価、必要な道具の欠落などの「覇気を奪う罠」についてや、どうやって覇気を管理していくかなんて事が書かれていて、非常におもしろい本だ。まさに、私が直面したロチェスターシンドロームや、将来への不安、お金の欠乏というのも強力な「覇気を奪う罠」だったようだ。

まあ、そんな感じで、覇気のタンクが、からからになってしまって、先週は何もできずにごろごろ、だらだらとしていたわけです。これではいかんと部屋を掃除して、模様替えをしたのですが、それでも調子がでず。髪がだいぶ伸びてきたので、気分転換に近所の美容室に髪を切りに行きました。

ウェンディーというヘヤーデザイナーに、1年半くらいずっと切ってもらっていて、私の専属のデザイナーさんみたいな方です。(^_^) 彼女は僕の企画のファンなので、髪を切りながら企画の進行状況をいつも報告するのですが、来週ついに一つ目の企画がオープンすると言うと、興奮気味に、「あなたが1年半前に始めてきたときを思い出すわ。その日家に帰って、私は旦那に日本人の学生がダウンタウンに世界一大きい写真展をつくっていて、きっとロチェスターを変えると思うといったら、旦那はさめた声で、まあ資金を得るのも大変だし、難しいんじゃないかって言うのよ。その時は私は頭にきたけど何も言い返さなかったけど、今日家に帰ったら、ほらいったでしょ、研はホントに実現させたのよって言ってやるわ。ほんとにおめでとう。」といった。そしたら急に、ああやっとここまできたんだなあと、すとんと腹に落ちて、こころが暖かくなって、また少し元気が出てきた。人の温かさに久しぶりにふれた気がした。

これだけ、がんばってやっているのだから、きっといいことがあるだろうと思う。ただ、どんないい事が、どのタイミングで起きるかってことは、予測不可能だ。だから、いまは、残された少ない時間の中で、できるだけのことをやって、いいイベントにすることに集中しよう。いまはベースキャンプに重い荷物を置いて、頂上を目指している。食料が無くなりそうだったり、空気が薄くなってきたり、大変な所だけど、それでも、もう少しで頂上だ。その先に何があるかは、行ってのお楽しみ。だから人生は楽しいのだ。

ロチェスターにお住まいの方、金曜日は4半からセレモニー、土曜は2時からフェスティバルがありますので、友達、家族をお誘いのうえ、ご来場ください。


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投稿者 佐藤研一朗 : 2006年09月25日 06:50
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