サルサとレコード
サルサとレコード
[投稿者:佐藤研一朗]
世界中の仙台インターネットマガジン読者のみんなさま、こんにちはニューヨーク州ロチェスターから、世界一大きい写真展の計画を進めている佐藤研一朗です。みなさまいかがお過ごしでしょうか?
ロチェスターだんだん、日が短くなってきて、いよいよ真冬の到来が、もうそこまで迫ってきているのを日々感じています。アメリカには夏時間というのがありまして、10月の末までは1時間朝が早く設定されています。これが終わると、突然、日が暮れるのが早くなります。天気もなかなかすきっとしない日などは、日中も夕方のような感じで、鬱になりそうな気候なわけです。
よく北欧など緯度が高い国では自殺率が高いという統計がありますが、それはわからないでもないと言ったところです。気候が人の感情や、文化に与える影響はやはり大きいなあと思います。
鬱になりやすい街、ロチェスター・シンドロームなどといって、ロチェスターの人にいやがられたりしていますが(^_^)、この長い冬がロチェスター・シンドロームの一因になっているのは間違い無いでしょう。たとえば、日本のほとんど最南端、沖縄の石垣島のような、熱帯のようなところでは、なかなか、内にこもる暗さがなかなかでてきません。逆にぽーっとしてしまう訳です。夏なんかは暑すぎてあんまり深いことが考えられないそんな感じです。
勘違いしてもらいたくないのですが、私がロチェスターのことをバカにしてとか、貶めようとして、ロチェスター・シンドロームの事を言っているわけではないのです。街それぞれが持つ特徴とか、文化があるので、それをよく知っておくことが、大切だと思うわけです。問題があることが先にわかっていれば、それに備えて対策を打つことができると思うのです。それをわかっていないと、鬱になったのは、自分のせいだと、無駄に自分を攻めたりして、余計鬱になるわけです。
ということで、今日は、今年の冬ごもりに向けての対策として、サルサレッスンとレコード収拾と始めたという話です。
春に学校を卒業してからというもの、めっきり日常的に人に会うことが少なくなり、9月末のモザイクが終わってからは、それに一段と拍車がかかっています。自分の仕事は、特に企画を練っている、いわゆる仕込みの時は、パソコンに向かって作業する部分が大部分を占めていて、非常に地味な仕事なわけです。いまはまさに来年に向けての仕込みが始まったばかりで、部屋に毎日こもってパソコンとにらめっこな日々です。その上、仙台インターネットマガジンなど、やっているので、どうしてもパソコンに向かう時間が増えてしまう。
先月など、気が付いたら三日も部屋から一歩も出ていないで、誰にも会わない時があって、その危険さに気が付いたわけです。しかも冬になると、外は寒いのでますます外出をしなくなるし、ノートパソコンのデスプレーが故障しているので、喫茶店で仕事をすることもできない。「これから半年にも及ぶ冬がやっているのに、これではやばい。」ということで、対策本部を建てて、戦略を練りました。
戦略その1
仕事柄、部屋に閉じこもる時間を削減するのも限界があるので、部屋の生活環境の向上させる。
戦略その2
日常的に、適度な運動ができ、楽しく、多くの人に会え、コミュニケーションがとれる、そんな一石四鳥な質の高い時間をつくる。
戦略その1=レコードで生活環境アップ
カセットとCDを聞いて育った世代なので、あまりレコードなんて聴いたことが無かったのです。でも、ニューヨークでレコードを集めている親友ところに遊びに行くたびに、何度もレコードを聴かされ、そのうち耳があのの柔らかい音に慣れてしまったのです。自分の家の、パソコンの小さいスビーカーからなるmp3とか、CDがならない古いもらい物のコンポのFMラジオとかの音に満足がいかなくなってしまって、長い間それが結構なストレスで、レコードプレーヤを買うのが、一つの私のささやかな夢だった訳です。
昨年からレコードプレーヤも無いのに、こつこつをレコードを買い貯めたりして、結構な数になっていたので、思い切ってプレーヤをこの機会にかって、快適な音楽ライフを送ろうと思いついたわけです。早速ネットとかでいろいろ値段を調べつると、それが結構な値段がする。いい奴は軽く100ドルを超えてしまう。完全に予算オーバー。そんなこともあって、半分あきらめ書けていたのですが、偶然訪れた、近所のセカンドハンズ(中古)のお店で、格安だけど、質も悪くないレコードプレーヤが25ドルで売っていて、これこそ天の思し召しと購入して、足取り軽く帰宅しました。これで自宅の音楽環境は飛躍的に改善されました。
どうも私は、人に見捨てられて、相手にされていない物が好きなんでしょうね。二枚1ドルで買ってきた、ぼろぼろになったジャケットのレコードから、おどろくほど新鮮な音で、格好いい音楽がかかったりすると、もううれしくてたまらなくなる。このmp3全盛の時代、mp3を聞かなくて済むというのは、ホントにうれしい。やっぱりこれからはレコードです。はい。
戦略その2=サルサで一石四鳥をねらう
日常的に、適度な運動をするというのは、体調を整えるという意味でも、精神の安定のためにも大切だと思うのですが、ただもくもくと、1人で運動をすればいいと言うわけでもないようです。私がロチェスターにきた二年前の冬は、友達も知り合いもいないので、やることがなく、自宅のアパートの地下にあるジムに、毎日のように通っていた訳です。
このジム古いんですが、手入れもしっかりしていて、悪くないのですが、あんまり流行っていない。夜なんかいくと、人気が無くプールなどは完全に貸しきりです。1人でもくもくと筋トレをして、プールでちゃぷちゃぷ泳いでいたので、まあちょっと筋肉がついたし、肉体的には健康だったけど、それではストレス解消にはならなかったのです。
ロチェスターにきて3ヶ月後、ちょうどクリスマスを迎えるころ、原因不明の蕁麻疹が体中がでて酷い目に遭いました。あのころは日本人の知り合いもいなかったし、学校が始まったばかりでついていくのがやっと、英語も今から比べたら全然できなかったし、友達もできなかった。やはりかなりのストレスだったのでしょう。ストレスは限度を超すとその人の一番弱いところに出ると言いますが、まさにその通りだったわけです。だから運動も、やはり楽しくなくてはストレス解消にならない。そして多くの人に会って、コミュニケーションをとるのもいいストレス解消の方法だから。これを同時に解決してくるのがいい。
それで思い出したのがサルサ。ニューヨークに暮らしていたときは、半年くらい友達と一緒にレッスンを取っていて、非常に気に入っていた。週一回のレッスンだったからいつまでも上達しなかったけど、いつも楽しい時間が過ごせた。ロチェスターにも、ダンススタジオがあるのはずっと知っていて、いつかはまた習いに行こうと思っていたのだけど、忙しさにかまけて、もう二年も経ってしまった。そんなこともあってこれを機会にサルサダンスのレッスンをまた取り出しました。
音楽も、運動も好きだけど、音楽家にも、運動選手にもなれなかった自分には、ダンスは、両方を楽しめてうれしい。それに競技じゃないからどんなに下手に踊ろうが、本人とパートナーが楽しめればそれでいいというのも、気が楽だ。友達には女の子目的でいくんでしょって冷やかされるけど、まあ、もちろん自分も健康な二十代の独身男性なのでそういう下心はないとは言わないんだけど、ダンスって、それ自体、ホントに中毒になりそうなくらいおもしろい。本能に訴えかける物がある。きっと人類は原始人のころから歌って踊っていたに違いない。
サルサもソーシャルダンスだから、男性と女性でカップルになって踊る。くるくる回っているのを外から見ていると、最初から全部振り付けが決まっているのかなあと思うけど、実はそうじゃない。踊っている間に、リーダーの男性が次なにをするか女性に合図をおくる。あるタイミングで左手を挙げると、女性は右のターンをするとか、そんなんかんじだ。男性の役割はさりげなくリードして、女性を美しく踊らせること、これは難しい。でも、これってコミュニケーションなんだなあと思う。音楽に合わせて、体を動かして、その上、パートナーとコミュニケーションを取らなくてはいけない。ダンスってかなり高度な物だなあと思う。
しゃべらないとうまくならない外国語と一緒で、ダンスも場数を踏まないとうまくならない。でもこのロチェスターのスタジオは週に2,3回と踊るチャンスがあるのがスゴイ、ニューヨーク市だったら、いくらかかるがわかったものではないが、ロチェスターだと値段も悪くない。何かにはまるのには、ロチェスターは悪い所じゃ無いかなあと思う次第です。
次回は、写真展の企画の現状報告をしたいと思います。お楽しみに。
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