ローテクの逆襲 自転車の可能性

2008年02月04日

ローテクの逆襲 自転車の可能性

[投稿者:佐藤研一朗]

今回はパリの有名になったセルフサービスのレンタル自転車、ヴェリブ(Velib’)、自転車専用道、自転車にも燃費があるというお話。

【動画】パリを回るなら自転車がおすすめ
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2239410/1691554

こういう悪いことする人もいます。笑

パリ市のレンタル自転車サービス「Velib」開始

【Velib’ (ヴェリブ)】 活用術

「Velib’」でパリをサイクリング

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用
ヴェリブ(Vélib' )とは、フランス・パリ市が提供している自転車貸出システムである。

いつも愛読しているサイトから
サイクルロード ~自転車という道

単にレンタサイクルではなく

新たなパリの名物が生まれる
完成させなければ効果は薄い

海外LRTニュース・ひろい読み
トラムに匹敵【パリ】出だし好調のヴェリブ
【フランス】レンタル自転車はトラムと共に

[編集] 概要

2007年6月13日から、運用に向けたデモンストレーションが行われ、同年7月15日から正式に運用が開始された。ヴェリブとは、フランス語の「vélo」(ヴェロ・自転車)と「libre」(リーブル・自由な)という単語のかばん語である。観光地などで行われている「レンタサイクル」と違い、「サイクリング」を楽しむためのものではなく、市民の移動手段として導入されている。24時間・年中無休の利用が可能で、路上にあるステーションにて、利用者自身の手で貸出・返却を行う「セルフレンタル」となっている。パリ市当局は、ヴェリブの普及により、地球環境に優しい自転車の利用促進を目指している。システム開始から1か月間の延べ利用者数は約165万人に達し、予想以上の好評を博している。

[編集] 導入までの経緯とその目的

フランス国内では、自動車の渋滞による公害が問題視されており、首都であるパリ市は、他の都市と比べ特にその問題が深刻化している。従来からパリ市では、この問題に対処するために、路上駐車防止を目的とした地下駐車場の建設、駐車違反の厳重な取り締まり、駐車料金の値上げなどが実施されてきたものの、具体的な成果は表れてこなかった。そこで、パリ市長であるベルトラン・ドラノエは、2001年の就任以来、「Paris respire! 思いっきり息を吸えるパリを」というスローガンを掲げ、夜行バスの都心から郊外への運行、歩道の拡張、バス・タクシー専用レーンの設置、トラム(路面電車)の敷設など、2020年までに、パリ市内の自動車交通量を40%縮小させることを目指し、多くの大胆な政策を実施してきた。その政策の目玉ともいえるのが、このヴェリブなのである。趣旨としては、従来は自動車を使っていた市民に、ヴェリブと公共交通機関を積極的に利用してもらおう、というものである。すでに同様のサービスは、2005年5月からリヨン市で、加えてエクサンプロバンス市などでも行われており、いずれの都市も大成功を収めている。一方で、世界的な大都市においては史上初の試みとなるため、リオデジャネイロやモントリオールなど、各都市の行政関係者の注目を集めている。

[編集] 活用場面

システム導入の目的となった「市民の足」としてだけではなく、観光客にとっての貴重な移動ツールとしても期待されている。また、パリ市は、タクシーの台数がほかの都市と比べて極端に少ないため、屋外でタクシーを長時間待たなくても、ヴェリブを利用すれば簡単に移動できる、といった活用方法もある。また、ストライキなどで公共交通機関の運行が止まったときや、バスの本数が少ない土日などでも重宝である。

[編集] 今後の計画

システム導入時は、屋外に設置された750か所のステーション・10,648台の自転車でスタートしている。一つのステーション当たり、15個以上の駐輪ポイントが設置されている。9月3日までには、1,000か所のステーション設置・14,197台の自転車配備を完了させ、最終的には、2007年12月末までに、1451か所のステーション設置・20,600台の自転車配備・20万人以上の利用を目指している。なお、ステーションは、300m間隔を目安に設置される予定である。

[編集] 所有・運用

パリ市はこのシステムの運用に関して、市民からの税金を全く使っていない。市当局と大手広告代理店であるジェーシードゥコー(JC Decaux)が契約することで、同社がパリ市内で優先的に1,600枚の広告パネルを設置できる権利と交換に、システム運営に掛かる経費を負担することになっているのである。この契約により、広告収入はパリ市の財源となり、市の財政も助けられることとなる見込みである。同様のモデルは、コペンハーゲンとドイツの6都市でサービスが提供されているコール・ア・バイク(ドイツ鉄道が運営)が挙げられる。初期のものとしては、ポーツマス大学での1996年の「Bikeabout」がある。

[編集] 料金

利用するためには「利用者登録」が必要となる。登録の際には「登録料」がかかり、それに加えて利用時間に応じた「利用料」を支払う必要がある。なお、利用期間にかかわらず、利用前に、保証金として150ユーロの引き落とし許可が条件となっているが、あくまでも引き落としの承諾が必要なだけであり、自転車の紛失や破損など、特別の場合を除いて実際に引き落とされるわけではない。ただし、自転車を24時間以内に返却しない場合は、保証金の一部、あるいは全額を支払う必要があるため注意が必要である。

[編集] 利用者登録

1日(利用開始から24時間)もしくは1週間

ステーションにある「Borne(ボルヌ)」と呼ばれる端末で、クレジットカードを使って登録料を支払い、Velibコードが印字されたチケット「チケ・ヴェリブ(Ticket Vélib')」を受け取る。使用できるクレジットカードは、ICチップの付いたカードのみとなっている。また、カード会社もビザ、マスターカード、ジェーシービー、アメリカン・エキスプレスのいずれかの種類のものに限られており、4桁の暗証番号も必要となる。料金は、1日1ユーロ・1週間5ユーロとなっており、チケットの有効期間中は再度登録料を支払う必要はなく、何度でも借りることができる。

1年間

所定の申込用紙に記入した上で、顔写真などの必要書類を添えてヴェリブ事務局へ郵送する。郵送してから2週間~1ヶ月ほどでカード「カルト・ヴェリブ(carte Vélib')」が届き、レンタルが可能となる。1年間の契約料は29ユーロで、有効期間内であれば再度登録料を支払う必要はなく、何度でも借りることができる。ちなみに、メトロやバスの定期券である「NAVIGO」と組み合わせたカードも申し込むことができる。

[編集] 利用料

利用料は、利用した時間によって決められている。最初の30分は無料となっているが、30分を過ぎると、31~60分は1ユーロ、61~90分は2ユーロ、その後30分延長するごとに4ユーロの追加料金がかかる。長時間利用した場合の料金がやや高い、との意見があるが、これはあくまでもヴェリブが短距離の移動手段として導入されていることから、各ステーションの自転車不足を防止し、少しでも回転効率を高めるためである。また、自転車の盗難を防ぐといった目的もある。ちなみに、30分以内に返却して、再び借り直すという方法もあるが、返却後5分間は自転車を再び借りることはできないようになっている。

無料時間の30分以内で、最寄りのステーションに返却用の空きスペースがなかった場合、カードを駐輪ポイントの読み取り機に載せるか、チケットに印字されているVelibコードを、そのステーションのボルヌに入力すれば、15分間無料時間が延長される。

利用料の例:
利用時間 30 分間 1 時間 1 時間 30 分 2 時間 5 時間 10 時間 20 時間
利用料 無料 1 € 3 € 7 € 31 € 71 € 151 €

[編集] 利用方法
多くの自転車が駐輪されているステーション
多くの自転車が駐輪されているステーション

[編集] 1日もしくは1週間の登録

利用者登録が完了したら、自転車のレンタル依頼画面に自動的に切り替わるので、ボルヌが表示した駐輪ポイントの番号の中から好きな数字を選ぶ。すると、その数字の駐輪ポイントのランプが緑色から赤色に変わり、自転車のロックが自動的に外れるので、60秒以内に駐輪ポイントのボタンを押して、自分で自転車を駐輪ポイントから引き抜くと、レンタル開始となる。2回目以降は、自分のVelibコードを入力して、自転車のレンタル依頼画面に進み、上記の手順を踏めばレンタル開始となる。

レンタカーと同様に、利用を終えた後は必ずしも、借りたステーションと同じステーションに返却する必要はない。最寄りのステーションへ自由に返却することができる。ステーションの空いている駐輪ポイントに自転車を返却し、ランプが赤色から緑色になったら返却完了となる。

[編集] 1年間の登録

カルト・ヴェリブを持っている場合は、駐輪ポイントにある読み取り機にカードを載せると、その駐輪ポイントのランプが緑色から赤色に変わり、自転車のロックが自動的に外れるので、自分で自転車を駐輪ポイントから引き抜くと、レンタル開始となる。返却については1日もしくは1週間の場合と同様である。なお、カルト・ヴェリブには、あらかじめ5ユーロをチャージしておかなければいけない。これは、チャージした分から利用料金が徴収されるためである。チャージはクレジットカードを使って、ボルヌで行うことができる。

[編集] ボルヌ

ボルヌは、利用者登録・利用料の支払い・レンタル依頼・残りの時間や返却の確認・近くにあるステーションの利用状況など、ヴェリブに関することはすべて行えるようになっている。また、言語もフランス語だけではなく、英語とスペイン語にも対応している(フランス語・英語のみのボルヌもあり)。操作は画面を操作するタッチパネルではなく、画面の指示に従って、自分が希望する数字を下にある選択パネルで選ぶ。裏側には周辺の地図も取り付けられており、最寄りのステーションも確認することができる。ちなみに、フランス語・英語・スペイン語・ドイツ語・イタリア語・日本語の計6ヶ国語に対応しているボルヌもある。

[編集] 利用制限

すべての市民が、無条件に利用できるわけではない。レンタルでは、身長が150cm以上であることが条件になっており、13歳以下は利用不可、14~18歳までは保護者の承認が必要である。

[編集] 貸出車両

グレーで落ち着いた色遣いの車両である。屋外に配備され、不特定多数の市民が利用することから、比較的丈夫で、総重量約22kgという重いものになっている。オランダ式と呼ばれる、ペダルを逆に漕ぐことでブレーキをかけるタイプではなく、ハンドルにブレーキが付けられている。坂道が多いパリの街に対応するため、3段変速のギアも付けられている。サドルはレバーで簡単に調節できるようになっている。前後には自動的に点灯する安全灯、車輪には反射板が取り付けられており、夜間運転時の安全対策もとられている。一時的に駐輪するときに、柱などに巻きつける盗難防止用チェーンも装備されている。ハンドル部分には、後述のホットラインサービスの電話番号や、使用上の注意点などが書かれている。フランスでは珍しい前かごタイプとなっているが、これは後ろに荷台を取り付けると、二人乗り運転を助長する恐れがあったためである。ちなみに、前かごにはひったくり防止用のコードが取り付けられている。また、車両のデザインは有名デザイナーであるパトリック・ジュアンの手によるものである。チェーンなど故障しやすい部分の周囲はガードで覆われている。

[編集] 万が一の場合の対応

ヴェリブの利用者用に「ホットラインサービス」が用意されている。ただし、フランス語しか対応していないため、観光客が利用する場合などは注意が必要である。事実、まだ運用が始まって間もないため、料金の引き落としや返却したのにカウントされていない、といった問題も発生している。

[編集] 維持管理

維持管理会社が各ステーションを定期的に巡回し、パンクやチェーンの外れの修理といった、車両のメンテナンスを行ったり、オンラインでステーションの駐輪状況を確認しながら、満車のステーションから自転車を移動し、空車が目立つステーションへと補充したりしている。

[編集] システムに対する賛否

ヴェリブの導入によって、本当に自動車の利用者が減るのか、といった意見がある。事実、このシステムの先駆者であるリヨン市では、自動車の交通量が激減したわけではない。従来からバスや地下鉄などといった公共交通機関を利用していた市民が、このシステムを利用するようになっただけではないか、との見方もある。しかし、まだシステム導入からあまり期間が経っておらず、今後の行方次第ともいえる。一方で、自電車の利用者が増えることにより、パリ市内の交通が混乱するのではないか、といった意見もある。フランス国内の交通規則では、自転車は自転車専用道路、バスレーン、車道のいずれかを走行しなければならず、歩道での走行は禁じられている。そのため、自動車の運転手が、自転車に多くの注意を払う必要が出てくる、というのである。これについては、逆に自動車の運転マナーを向上させる良い機会ともなる。加えて、自転車の利用者のマナーを懸念する声もある。歩道での走行や、一方通行の道路での逆走など、交通規則に違反している利用者が多いことも事実である(現行犯の場合は罰金刑)。今後の利用者の行動にゆだねられていると言えよう。

[編集] 類似のシステム

2007年現在、ヨーロッパではエクス=アン=プロヴァンス、バルセロナ(Bicing)、ブリュッセル、コペンハーゲン、リヨン(ヴェロヴ)、ストックホルム、パンプローナ(Cemusa)、OYBike、コール・ア・バイク(6都市)、コペンハーゲン・ヘルシンキ・アルハウス(CIOS)、ウィーンなどで同様のシステムが運用されている。

[編集] 関連項目
<引用終了>

<河北新報より引用開始>
全国に自転車専用道整備 仙台、盛岡など指定
 自転車が絡む交通事故を防ぐため、警察庁と国土交通省は17日、車道と歩道の間に自転車専用道を整備するモデル地区として全国で98カ所(区間距離約132キロ)を指定した。

 モデル地区は都道府県が候補地を選んで応募。両省庁が、駅や学校の近くで自転車の交通量と事故が多い個所を各都道府県ごとに1—5カ所選定した。車道と歩道の間の幅2メートルを柵や縁石などで分離する自転車道の整備が約87キロ、車道脇の幅1.5メートルをカラー舗装する自転車専用レーンが約45キロ。2009年度末までに、すべての整備を終える見込み。

 東北では11地区が指定され、仙台市の宮城野通、石巻市のJR石巻駅周辺、盛岡市のJR盛岡駅西口周辺、花巻市のJR花巻駅西口周辺などで今後、それぞれ自転車と歩行者、自動車の通行帯分離などが図られる。
 各都道府県警察などが、モデル地区で事故が減少するかどうかを検証。警察庁と国交省は効果が確認できれば、さらに整備を進める。
2008年01月17日木曜日

http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2008/01/20080118t73028.htm

<引用終了>


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投稿者 佐藤研一朗 : 2008年02月04日 12:22
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