反税金運動・ティー・パーティーに行ってきた

2010年04月19日

反税金運動・ティー・パーティーに行ってきた

[投稿者:佐藤研一朗]

昨年を振り返りながら、今年の抱負について話してみました

 ・ 冬と春のあいだ
 ・ ティーパーティーという反税金のリバータリアンな集会
 ・ ジジババが怒っている
 ・ サイレントマジョリティの怒り炸裂
 ・ 今後のアメリカ政治のキーワードはティーパーティーになるだろう

音声が早送りになる場合は、Firefoxをお使いください。
iTunesを使えば、自動的に最新の番組をダウンロードできます。

このバナーをiTunesにドラッグ&ドロップすると番組を登録できます。

感想お待ちしています。

Twitter: http://twitter.com/kenichirosato
メールはinfo(ここにあっとまーくが入ります)im-sendai.jpへ
掲示板にも書き込みが出来ます。

アメリカ小話シリーズのラジオはこちらから
佐藤研一朗がアメリカ ロチェスターで進めているアートの企画
世界一大きい写真展の公式ウエブサイトはこちらから

以下は、今回のリポートです。


<<反税金運動・ティー・パーティーに行ってきた>>

ニューヨーク州の北のはずれのロチェスターで街づくりアーティストをやっている佐藤研一朗です。今日は今アメリカで注目されつつあるティー・パーティーという反税金の運動について報告します。この運動はこれからアメリカの政治の話題の中心になります。中間選挙が終わった後に、ネオコンとは何だと、数年前に日本の論壇で流行ったように、今度はティー・パーティーとは何だという話になるだろう。

この運動は非常にリバータリアン的なアメリカの庶民の運動である。これがアメリカが建国の精神に立ち返ると言う、革命的な政治運動に発展していく可能性を秘めている。では下の本文をどうぞ。

P.S. Twitterをやっているので、そちらに読んだ感想などをいただけると嬉しいです。
http://twitter.com/kenichirosato

この記事は自分のポットキャストでも詳しく話をしました。読むのが面倒くさい人はそちらからどうぞ。
仙台インターネットマガジン
http://www.im-sendai.jp/archives/2010/04/post_358.html

<税金の日の、反税金集会>
4月15日はTaxday(税金の日)、連邦政府の所得税の確定申告の最終日だ。社会人をやっているアメリカ人が一番嫌いな日である。私が仕事のパートナーで、15人の孫を持つ62歳の敬虔なカソリックのジリーもこの日が近づいてくるにつけて、機嫌が悪くなるので近寄りがたくなる。

そんなアメリカ人が一番嫌う日にあわせて、アメリカ全土800箇所で反税金を掲げるティー・パーティーと言う集まりが集会を開いた。ちょうど私のオフィスの隣で集会をやっていたので、昨日その様子を実際に見てきた。

ロチェスターの中心部を流れるジェネシー川の川沿いある会場に集まっていたのは1000人から1500人といった感じだった。出たり入ったりでおそらくその倍はいただろう。参加者は簡単に言うと大半はおじちゃんおばちゃんと、それより上の年代、そから若者もちらほら見ることができた。人種では言えば95%以上が白人。でも黒人やアジア人のスピーカーの参加もあった。

<ティー・パーティーとは何だ>
ティー・パーティーというのは、日本語で言えば茶会。これはボストン茶会事件という歴史的なイベントからとった名前である。ボストン茶会事件知っている人も多いだろうが、アメリカがイギリスから独立をすることになるきっかけを作った事件である。

当時、アメリカはイギリスの植民地で、イギリスはアメリカから税金をとっていなかった。アメリカは自分たちはイギリスの議会に代表を送っていないのだから、税金をかけないのは当然であると考えていた。ところが突然イギリスがアメリカが輸入する紅茶に税金をかけることを通告した。「代表なきところに課税なし」とアメリカ側は大反対をした。怒った人々がインディアンのカッコをして、イギリスから紅茶を輸送していきた船に乗り込み、紅茶の箱を全部、海に投げ捨てたのだ。この事件を機にイギリスと植民地のアメリカの関係が悪化していき、それが独立戦争へと結びついていく。

現代の茶会は、私が大好きなリーバリアンの政治家ロン・ポールが、2008年の大統領選挙の予備選挙を戦っていた時に、サポーターたちがボストン茶会事件を記念して、選挙戦の資金集めのイベントを行ったのが始まりであった。それがいつの間にか全国の保守派の団体がティー・パーティーと名乗って、反税金のイベントを行うようになっていった。昨年2009年の税金日にも全国で同様のイベントが行われ、夏にはワシントンで100万人(?おそらく10万人くらいだと思うが)集まったという大規模なデモが行われた。

当初メディアはあまりこの運動に注視していなくて、よく分からない人たちが集まって反オバマの運動をしているというくらいしかこれまで扱ってこなかった。しかし今年一月に行われた上院の予備選挙で、民主党の牙城といえるようなマサチューセッツ州で民主党の議員が、ぽっとでの新人の共和党の議員に敗れると言う事件が起きた。この事件を作ったのがティー・パーティーではないかと言わるようになり、こいつらは一体誰なんだろうという話になってきたのである。

その選挙のあとに書かれた2010年1月24日の毎日新聞の記事をここに引用する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
オバマのアメリカ:揺らぐ変革/下 保守系草の根、台頭 「国民の怒り」逆風に

 「私を当選させたのと同じものが、スコット・ブラウンを当選させた。米国民は怒っている。不満を感じている」

 就任1年を迎えた20日、オバマ米大統領は米ABCテレビのインタビューで、民主党の牙城と言われてきたマサチューセッツ州の連邦上院補選で共和党のブ ラウン氏が当選した原因を「米国民の怒りと不満」と分析した。

 強固な地盤を持たない若い上院議員だったオバマ氏が一昨年、「変革」を掲げて大統領に当選できたのは、閉塞(へいそく)感を打ち破る人物との期待が広が り、無党派層の風が吹いたからと言われる。だがその風は今、逆風となって自分に吹きすさぶ。

 世論調査を見る限り、共和党全体に追い風は吹いていない。先月のウォールストリート・ジャーナル紙とNBCテレビの調査では、民主党に対する好感度が 35%なのに対し、共和党は28%と低迷。一方で「大きな政府」に反対する保守系の草の根団体の運動「ティー・パーティー」への好感度は41%と出た。

 ティー・パーティーは昨年9月、首都ワシントンで数万人規模の「納税者の行進」を行い注目を集めた。厳しい経済状況を受け、やり場のない米国民の怒りや 不満の受け皿となり、政治を大きく左右する存在になっている。

 ティー・パーティーに賛同する組織はマサチューセッツ州の補選にも参加し、ブラウン氏を支援。その一つ「米国自由同盟」のエリック・オダム理事長は勝利 の後、「ブラウン氏がどうこういう話ではなかった。我々が大衆運動としてまとまり、議席を獲得できるかどうかが焦点だった」と総括した。減税や緊縮財政な ど保守的な政策目標を掲げるが、必ずしも共和党と歩調を共にしてはいない。昨年11月のニューヨーク州の連邦下院補選では、ティー・パーティー側が共和党 候補を「リベラルすぎる」として、別の保守系候補を応援、共和党候補は出馬辞退に追い込まれた。

 22日にオハイオ州で開かれたタウンホール集会。オバマ大統領は「これからも戦いが続く。今はウォールストリートから納税者にささやかな金を戻す戦いを 行っている」と訴えた。

 その姿は、米国民の怒りを金融界に誘導し、逆風を再び追い風に変える戦略に出たかのようにも見える。【ワシントン古本陽荘】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<拡大する影響力>
この記事の中で注目しなくては行けないのは、その1月の時点の調査で、「民主党に対する好感度が 35%なのに対し、共和党は28%と低迷。一方で「大きな政府」に反対する保守系の草の根団体の運動「ティー・パーティー」への好感度は41%」という点である。すでにこの時点でティー・パーティーへの好感度が民主党、共和党を凌駕している点である。

先日行われた、ラズムセンレポートの電話世論調査によると、現在2010年4月時点で、24%の人が自分はティー・パーティー運動に参加していると答えている。そして10%の人が自分は参加していないが自分の家族や親しい友人が参加していると答えているのである。メディアがこの運動を無視している間に、ティー・パーティーは二大政党に匹敵するほどの政治勢力に成長しているのである。
http://ow.ly/1yE4n

オバマがこの記事で言っているように、オバマを当選させたのはブッシュ政権への怒りであった。国民は戦争に反対しているのに議員や政権はそれを完全に無視する。大義名分も持たず戦争を起こすなんてアメリカ的でないと、国民が怒ったのである。そのフラストレーションが、それまで活発に政治活動していなかったリベラルな無党派層を刺激した。これが「チェンジ」を叫ぶオバマを大統領に選ぶ原動力になったのだ。しかしオバマになっても残念ながら戦争は終わらなかった。

今回のティー・パーティー運動も構造は同じである。今までそれほど政治に興味がなかった人々が怒っている。しかし目が覚めたのは保守派の無党派層である。きっかけはリーマンショック以降の銀行救済劇である。国民は銀行救済に反対なのに議員は無視する。何千もの有権者から反対の電話が議員の事務所にかかっているのには、議員たちはそれを完全に無視して、銀行の救済案を進めた。議員は我々の代表ではなかったのか、そのフラストレーションが彼らを刺激した。そして金融機関の国有化、GMの国有化、その上、オバマが金もないのに、反対の声が高いなか国民皆保険制度を導入しようというのだから、彼らの怒りに油を注いだ形になったのだ。

<だれがティー・パーティーに参加しているのか>
おそらく怒れる人々の正体は、今まで真面目に働いて、政治にもあまり参加せず大きな声を上げず黙って税金を払ってきた人々だ。代表なきところに課税なしというが、金融救済案や健康保険案で自分たちの意見が完全に無視されていることに腹を立てている。CNN.com: Tea Party Express arrives in Washington - http://bit.ly/bhv4Xz

このCNNのニュースが言うように、彼らは今まで政治にあまり関わりを持ってこなかった人々である。
大統領選挙はあれだけ盛り上がっても投票率は50%程でしか無い。このティー・パーティーには今まで選挙にもあまり行っていなかったようなひとが多く含まれている可能性が高い。ここが非常に大切なのである。


CBS news Tea Party Supporters: Who They Are and What They Believehttp://ow.ly/1yEQB

このCBSの調査が示唆しているように、ティー・パーティーの参加者はアメリカ平均よりも高い年収と高い学歴を持っている。彼らはサイレントマジョリティーである。保守派の浮動票である。つまり彼らはアメリカから急速になくなりつつあるミドルクラスの人々なのである。アメリカでは貧乏人はそれほど税金を収めなくてもいいし、メディケイドなどの貧乏人向けの健康保険、生活保護、食費の補助のフードスタンプなどがある。実はかなり優遇されている。一方金持ちは様々な特権を政府から受けている。貧乏人と金持ちが政治的に優遇されている中で、アメリカで一番割を食っているのがこのミドルクラスの人々である。私のパートナーの弁護士をやっているジェリーみたいな人々である。このような人々がもう税金をとられるのは嫌だと怒っているのだ。

要するに、郊外とか田舎に住んでいる白人の真面目なおじちゃん、おばちゃん、おじいちゃん、おばあちゃんが怒っているのだ。アメリカは「the Land of Opportunity」 だけど「The Land of Entitlement 」ではないと言っているのだ。要は、一生懸命働いて成功する機会は誰にでも与えるけど、働かざるもの食うべからずというのがアメリカのハズだと怒っているのだ。オバマは健康保険で真面目な田舎の人々(主に白人)のジジババというパンドラの箱を開けてしまった。

このNHKのビデオをみるとどんな人がティー・パーティーに参加しているかよくわかるだろう。アメリカ揺るがす“反オバマ”の衝撃NHKオンデマンド http://ow.ly/1z7zb


<集会の様子>
さて、今回行ってきた集会に話を戻そう。

今日の集会の内容はこんな感じ。黙祷で始まり。退役軍人にみんなで拍手。10%~15%くらいの人が退役軍人のようであった。それから憲法を遵守の警察と兵士の団体オークキーパーの人、そしてロン・ポールの自由のための運動のロチェの代表の若い学生の連銀廃止の演説。地球温暖化に反対する人、ロチェの保守派団体のNY州の批判、主婦×2、NY州の無駄遣いを暴くサイトの運営者と続いた。政治家は一人くらいしかいなかった。演説をしていたのはエスタブリッシュでない普通の人達という印象であった。

演説をしていた人で、共通しているのは大きな政府、増税、更なる借金への反対。憲法を遵守することである。政策ではやはり健康保険改革に憤慨している人が多かった。愛国、フリーダム、リバティー、建国の父、憲法、税金の無駄遣い、借金、高すぎる税金という単語が飛び交っていた。

白人が多かったので、少し最初は怖い人達かと思ったが紳士的な市民であった。話しかけると普通に会話をしてくれるし、普通の田舎や郊外のおっちゃん、おばちゃん、お爺ちゃんおばあちゃんという感じである。NY州の無駄遣いと高すぎる税金の話になり、なんか外国人の私もほんとNY州はひどいんだと会場と一体化した気分であった。私の住んでいるモンロー郡はアメリカでも一二を争うくらい税金が高くて、産業が衰退している。自分もこちらで会社の真似事をやっているからわかるが、NY州はほんとに税金が高く、官僚主義で規制が多く、無駄遣いばかりして、ろくなもんじゃない。どっかにいってほしいと思う。

一部のリベラルメディアがティー・パーティーの支持者が、人種差別主義者たちの集まりだと決めつけていることに憤慨しているようだった。黒人主婦の発言者、が私も人種差別者ですかとジョークを飛ばしていた。差別的な発言は一切なし、そのようなプラカードも見当たらなかった。おそらくメディアが一部の人間を切り取って報道しただけだろう。ブッシュ政権時代FOXが偏向したニュースを流して政権にー反対するリベラルな人をばかにしていたが、今はそれと反対なことが起きている。メディアはこの右と左の人々がいがみあって欲しいと思っているのだろう。

それと会場のジジババに紛れていたのは、ロン・ポールの支持者の若者たちであった。若い学生風の人達はみんな彼の支持者のようだった。何人かと話をしたがロン・ポールを支持する人は現在で全体の30%くらいではないか。End the Fedのプラカードを掲げている人がかなりいたが、ロン・ポールの名を直接売るより政策を売ることで、影響力を拡大を計っているようだ。

ティー・パーティーの支持者にはセラペイレンのファンが多いことが、今までぜんぜん理解できていなかった。しかし今回集会に参加して、結局彼女は下層白人からはい上がってきた人だから、そのことに自分と同じだと共感をしているのだということが分かった。やっと当たり前のことに気がついた。政府に頼らず文句を言わず真面目に働いてきた人が多いのだろう。

ティー・パーティーは草の根のムーブメントであって、ぜんぜん一枚岩じゃない。そこが上から作られた運動と違う。別に全国組織があって今回の集会が行われているのではなくて、各地各地の人々が勝手に集会を開いているのだ。ロチェスターの地元の集会を企画したのはロン・ポールの支持者達だった。

今回の集会で、おそらく意見が一致しない点は一連の戦争評価だろう。今回は誰も取り上げなかったがイラクとアフガンから軍隊を撤退せよと演説すれば会場は半分に割れるだろう。退役軍人が結構いるからか、ブッシュ時代のプロパガンダから目が覚めていないのか。新しくティー・パーティーに参加した人はロン・ポールとここで激突する。

その点を地元のニュースのリポーターが指摘していた。ブッシュだって憲法に違反するようなことをたくさんやってきだろうと。それにロン支持者の主催者の若者は「今まで政治にあまり興味がなかったが今政治に怒っている人達を教育できるかが鍵。憲法をキーにして教育をしてくとのこと。」と答えていた。実はこのニュースが一番出来がいいメディアが取り上げたインタビューだった。
Tax Day Tea Partyhttp://shar.es/mtxTb

このニュースを見て分かるのは、ティー・パーティーに参加しているのは、別にロン・ポールのファンだけでもないし、Fox Newsの偽物リバータリアンのグレン・バックを見ている人だけでもない。あとサラ・ペイレンのファンだけでもない。やっぱり怒っている無党派層だということがわかる。

<ティー・パーティーの今後>
さて、今後このティー・パーティー運動がアメリカの政治にどんな影響をあたえるだろうか。ポイントは次の中間選挙である。彼らのうちどのくらいの人が実際に投票所に足を運ぶかである。彼らが一番大きい影響力を行使できるのは共和党の予備選挙である。

ある意味アメリカの選挙は予備選挙が命だ。この過程で結果が80%以上決まってしまう。本選挙では基本的に民主党か共和党かという選択肢しかない。先程大統領選挙の投票率は50%ほどだと書いたが、これが予備選挙になるとさらに低くなる。その時の党の人気にもよるがたかだか各党で10ー20%くらいである。
Primary 2008 Report: High Voter Turnout Led Problems at Polls
http://www.pewtrusts.org/news_room_detail.aspx?id=41752

だから、ここが一番アメリカの選挙でレバレッジをかけられる所なのである。私には昨日の集会に着ていた真面目なおじちゃん、おばちゃんたちは今回喜んで選挙に足を運ぶだろうと思うのだ。

だから共和党の予備選挙に、どのくらいのティー・パーティーの支持者が行くか、彼らが誰に投票をするかということだ。今年の終りには共和党の中間選挙がある。ここで共和党は大きく議席を伸ばすことになるだろう。例えばロン・ポールの息子のラウンド・ポールがケンタッキー州の上院議員を共和党から目指しているが、ティー・パーティーの後援をうけて世論調査による支持率では対立候補を大きく引き離している。

しかし仮にティー・パーティーの力を借りて、共和党が勝ったとしても、彼らの意志に反したような行動をとれば、ティー・パーティー運動はさらに大きく盛り上がる事になるだろう。下の記事が言うように第三党を作れという話まで行くかもしれない。
Time for a Republican extreme makeover?
http://www.wnd.com/index.php?fa=PAGE.view&pageId=141249

<だれがティー・パーティーのリーダーになるかそれが問題だ。>
私はこれから大統領予備選挙までは、ある意味、ティー・パーティーの予備選挙なのである。ティー・パーティーでのせめぎあいはもう始まっている。誰がこのティー・パーティーのリーダーになるかで、次の大統領が誰になるかが、だいたい決まるだろう。副島隆彦がいうとうり、共和党の指導者は、前共和党の副大統領候補だったサラ・ぺいレンを押して行きたいだろう。いいおばちゃんだが中身ながないので、共和党の今までどおりネオコン路線を進めるにはもってこいの人材である。

それに対抗するのがもちろん我らのロン・ポールのである。彼は2008年の大統領予備選挙で少しも勝てなかった。しかし早くから金融危機を予想していたことで、その存在に注目が集まっている。この数年で彼が多くの国民に知られるメインストリームの政治家の一人になったのは間違いない。選挙中かれが主流メディアに登場する度に支持者は大喜びをして祝福をしていたが、今では毎日のようにテレビに顔が出ている。

先日行われたラズムセンレポートの電話世論調査では、2012の大統領選挙が今日行われたとして、どちらに投票をしますかという項目で、投票したい人オバマ42%、ロン・ポール41%、その他11%、わからない6%という結果が出た。http://ow.ly/1yE4n 支持者も気がつかないうちにロン・ポールの名前が広く伝わっていることが分かる。

一方、ティー・パーティーの支持者にファンが多いサラ・ペイリンである。CBSの調査によれば、彼女が大統領職に適職と考えている人は、ティー・パーティー支持者のうち40%がYES、47%がNOという結果になっている。ロン・ポールの支持者としては、だんだんサラ・ペイリンのぼろが見えてきたな。という感じである。確かに、あの人の中身のない演説を何度か聞いていれば、そのうち彼女が大統領に適任でないと言うことに誰でも気づくだろう。http://ow.ly/1zLoS

今後、ロン・ポールがこの運動の知的な牽引車なっていくだろう。地元の集会を企画していたロン・ポールの支持者の若者が「ティーパーティーの参加者に、憲法をキーにして教育をしていく」と言っていたのが印象的であった。自分がロンの本を翻訳しているんだと言うと喜んでいたので、今後、時間がある時に彼らのミーティングに参加して見ようと思う。それにしてもロン・ポールの主張が、若者達が媒介として老人に伝わっていく。なんとも面白い時代になったものである。

やはり今回の集会に参加して、いまアメリカ政治の中で大きな地殻変動が起きていることを肌で感じることができた。リバータリアン的なアメリカ庶民の巻き返しが起こり、アメリカが建国の精神に立ち返るという、革命的なことが起きるかもしれない。今後もティー・パーティーとロン・ポールの動向には目が離せないのである。

感想は http://twitter.com/kenichirosato までどうぞ。

(了)

佐藤研一朗 拝


佐藤研一朗の翻訳本
仙台インターネットマガジン代表の佐藤研一朗の翻訳本が発売されました
アメリカを代表するリバータリアン ロン・ポール議員の初の日本訳本
佐藤研一朗が「税金廃止論」を出筆しました。

仙台、宮城、東北のブログをもっと読みたい人は人気blogランキング

今月の人気記事を見る。

blank_space
投稿者 佐藤研一朗 : 2010年04月19日 08:05
RSSで仙台インターネットマガジン最新の記事を購読
最新の記事がアップロードされると、ブラウザに自動的にお知らせします。
登録をする (XML)
RSS対応のブラウザ
Windows: FirefoxIE7
Mac: Firefox, Safari, OmniWeb


仙台インターネットラジオ局

仙台発のポッドキャストをどうぞ。
iTunesに登録
iTunesにアイコンをドロップ&ドラッグしてください。
iTunesを持っていない方はこちらからダウンロード (無料)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL : http://www.im-sendai.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1224

blank_space
このカテゴリの全記事
blank_space