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<title>仙台インターネットマガジン　仙台の地元情報から、アート、音楽、文学、スポーツ、エッセイ、旅、政治まで: Archives ' ティーパーティー運動 '</title>
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<description>仙台インターネットマガジンは、仙台発のインターネット上のフリー雑誌です。</description>
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<title>２０１０アメリカ中間選挙ガイド 日本では誰も語らないティーパーティーのリバータリアン派</title>
<description><![CDATA[２０１０アメリカ中間選挙ガイド
日本では誰も語らないティーパーティーのリバータリアン派


　アメリカ・ニューヨーク州ロチェスターの佐藤研一朗です。今日は１１月８日です。冒頭に選挙戦の結果とその後を少し加筆をします。

　今回の選挙の結果は、大方の予想どうり、共和党が大きく議席を伸ばすという結果になった。下院では６０議席を増やし、過半数２１８議席を大きく上回る２３９議席を確保した。上院では、５議席を上積みし、４６議席としたが、過半数の５０議席までは手が届かなかった。

　これから大統領と上院は民主党、下院は共和党というねじれ状態が、少なくとも２年間続く。下の今日のぼやきの記事に書いたように、上院では共和党が、フィリバスター（議事妨害）を行使して、民主党は今までのように政策を進めることが難しくなる。まさにレイム・ダック（足の不自由なアヒルという意味）状態だ。

　メディアでは、９４年に同様な状態に陥ったクリントン元大統領が、引き合いにだされていた。クリントンは自分の理想よりも、泥臭い政治家として、実利をとりながら共和党と妥協して、９６年に再選されている。オバマ大統領は、共和党と取引をしながら、２０１２年の大統領選挙まで持ち込めるだろうか。

　選挙後の、会見でオバマは自分の責任を認めた。アメリカ国民の声に耳を傾け、経済を前にすすめるため、民主党だけでなく、共和党からもいいアイディアがあれば、参考にする語った。もうすぐ期限が切れるブッシュ大統領の減税政策が、これで、おそらく延長される流れになりそうだ。しかし、それ以上は、どうなるかは分からない。

　しかし、やはり、今回の選挙の主役は、ティーパーティー（茶会）だった。上院では、ティーパーティーが、推薦した５人の候補が当選し、下院では２０～２５人の候補が当選した。この記事でも取り上げた、リバータリアンのランド・ポールが、ケンタッキー州から選出されたことは、大きく取り上げられていた。

　彼のようなしっかりと自分の信念を持った小さい政府の擁護者が、上院議員に選ばれたことは、今後大きな意味を持つだろう。彼は少し前までは、タダの一眼科医だった。それがティーパーティーの支援を受け、今では上院議員だ。いくら彼が、ロン・ポールの子供だとしても、これはただごとではない。

　評論家の中には、ティーパーティーが右寄り過ぎて、無党派層が民主党に流れ、上院を取ることができなかったという批判がある。しかし、これは的はずれだ。確かに、ネバダ州のクリスティーン・オドネルは、キリスト教原理主義のような発言を連発し上院の議席を逃した。私が住んでいるニューヨーク州の知事選を戦ったカール・パラディー（共和党）は、問題発言やスキャンダルで、政策論争に持ち込めず民主党の候補に大きく票をはなさて惨敗した。

　しかし、これはティーパーティーが、どうのこうのというより、候補者の政治家としての資質が、選挙民によって評価されたと、考えるべきだろう。ランド・ポールや、フロリダ州から上院に選出されたマーク・ルビオ（共和党）のように、ある程度、自分の頭で物事をまっすぐ考え、自分の発言をコントロールできる人間でなければ、州全土で闘う上院選や知事選では戦えないのだ。


フロリダの上院選を制したマルコ・ルビオ

　ティーパーティーは、まだ始まってから２年ほどしかたっていない。その草の根の政治運動が、今回の選挙で、ここまで影響力を伸ばしたこと自体は、歴史的なことだ。これでティーパーティーは共和党を飲み込んで「小さい政府」というイデオロギーを埋め込もうとするだろう。前で上げたフロリダ州からティーパーティーの支援を受け、上院に選出されたマーク・ルビオは、これは共和党にとって、セカンドチャンスであると、発言している。もし今後、共和党が、真摯に国民の声を受け止めて、行動しなければ、大きなしっぺ返しを受けますよという警告だ。

　次期下院議長に就任する共和党のジョン・ベイナー院内総務は、アメリカ国民は小さい政府を望んでいて、政府の支出を減らす努力をすると発言している。共和党は、少なくとも表面的には、この国民からの湧き上がるような怒りの声に耳を傾けなくてはならない。でなければ今度は彼らがワシントンから追い出されるだろう。今、ものすごいポピュリズムの風が、アメリカで吹き荒れている。


ジョン・ベイナー下院院内総務がペロシの次の下院議長に

　たしかに、議員は、パブリックサーヴァントであって、国民に雇われた身のはずだ。本来、国民の言うことを聞かなければ、首になるべきだ。しかし、どうも議員になった瞬間に、そのことを忘れる政治家が大半である。これは、どの国でも同じことだ。ある意味、これは民主主義の一つの欠陥である。だからこそ、国民の厳しい監視の目が必要なのである。そう考えればティーパーティー運動は、健全である。

　ランド・ポールが、掲げた政策の中に、面白いものがある。法案に投票する前に、法案を実際に読むことを議員に義務付けようというものだ。笑ってしまうような提案だが、実際には、これは深刻な問題なのだ。例えば、今年、成立した健康保険改革法案は、何百ページにも及ぶ。妥協や交渉によって、法案が膨らんでいくのだ。しかし、このような重要法案の最終版のコピーは、採決になる前夜に、二、三冊印刷されるだけなのだ。だから、ほとんどの議員は、法案の内容すらよく分からないで、投票しているのだ。

　このような議会の問題は、日本でも同じだ。日本の場合は、党議拘束があり、党に命令に従って投票をしなければいけないので、議員の個人の見解は意味を持たない。議員が法案を読んで、その人なりの意見を持ったとしても、あまり意味が無い。議員を、特権階級でなく、国民に使えるパブリックサーヴァントにするためには、このような議会での問題にも大きくメスを入れる必要がある。

　今回のティーパーティーの躍進は、「議員は我々の国民の言うことを聞け」という、ワシントンに、厳しいメッセージを放った。そして、ワシントンから完全に姿を消していた「政府を小さくする」という議題を、お膳に上げた。これで「小さい政府」ｖｓ「大きい政府」という、本来のアメリカの二大政党制の構図が、復活するかもしれない。

　しかし、オバマも、民主党や共和党の指導者たちも、大手メディア達も、いったい何が起きたのか、まだ、よく分からないというような顔をしている。あんまり長い間、政府の規模を小さくする事など考えていなかったため、何から始めたらいいのか、よく分からないのだ。リベラル・メディアは、実際に政府の支出を削ることなどできやしないと言い張っている。

　これから、少なくとも「小さい政府」という議題が、ワシントンで話し合われることになるだろう。今後、ティーパーティーに支援された候補達が、どう行動するか、共和党や民主党が、この事態をどう受け止め動いていくのかは、まだ未知数である。どうせなら、オバマも、ただ妥協するのでなく、自分の理想（おそらくヨーロッパ式の社会民主義）をハッキリと示して、堂々とイデオロギーの論争をしてもらいたものだ。そして結論は、選挙民が決めればいいではないか、と私は思う。

　最後に、もう一つ報告しておきたい。このティーパーティーの騒ぎのなかで、まったく注目されていないが、リバータリアン下院議員のロン・ポールが、金融政策副委員会の委員長に指名されることになりそうだ。ロン・ポールは、委員長の力の全て使って、連銀の帳簿を公開させるために全力を上げると意気込んでいる。前回、金融改革法案の中で、うやむやにされてしまった連銀の帳簿公開法が、また、新年早々、議会に提出されるようだ。アメリカでも、グラスノスチの風がこれから大きくなびきそうだ。

佐藤研一朗　拝
（了）

アメリカ・ニューヨーク州ロチェスター市に住んでいる佐藤研一朗です。今日は１０月３１日です。今回は１１月２日に迫った中間選挙について話をしていきたいと思います。（書き終わったのが、選挙戦前夜になってしまったので、テレビや新聞から流れるニュースのガイドとして、読んでもらえれば幸いです。）

＜概要＞
次の選挙では、共和党が大きく議席を伸ばすでしょう。しかし、その背後には、ますます影響力を拡大している草の根・保守運動のティーパーティーの存在があります。ティーパーティーは、民主党を蹴散らし、在来の共和党を飲み込んで、今後のアメリカ政治を大きく変えるでしょう。

ティーパーティーの運動によって、アメリカで、建国の精神という原点帰りが起きる可能性があります。今回は、このティーパーティーの分析をしながら、アメリカで起きそうなこのリバータリアン革命について話をしていきます。

＜中間選挙＞
アメリカでは、皆さんご承知のように、４年に一度、大統領選挙が行われます。中間選挙は、大統領選挙と大統領選挙の真ん中に行われます。オバマが選出された前回の大統領選は２００８年でした。ですから、それから２年たった今年は、中間選挙の年なのです。

中間選挙では、上院議員の定数の3分の1、下院議員全員が選挙戦を闘います。ちなみに上院議員の任期は６年ですが、下院議員の任期はたった２年なのです。中間選挙では、連邦政府の議員だけでなく、多くの州で、州知事の選挙もあわせて行われています。この中間選挙の行方が、２年後の大統領選挙の結果を大きく左右するのです。

現在、大統領は民主党のオバマ、そして上院と下院も民主党が過半数を占めています。しかし、今回の中間選挙では、共和党が勝つだろうと言われています。保守系の新聞・ウォール・ストリート・ジャーナルでは、下院では共和党が過半数を取り、上院でも共和党が大きく議席を伸ばして、過半数に迫る勢いだと予想しています。

＜ワシントン・ポストによる予想議席数＞
<img alt="projection.jpg" src="http://www.im-sendai.jp/archives/images/projection.jpg" width="261" height="240" />


＜身動きが取れなくなるオバマ大統領＞
そうなるとオバマの政権運営は、これからますます厳しくなるでしょう。ただでさえ景気がいっこうに上向かず、失業率が高い水準で推移しています。人々の批判の声が現職の大統領や与党に向くのは当然のことです。

就任当初７０％近くあったオバマの支持率は、現在では４５％前後まで低下しています。オバマは大統領に就任してから、医療保険制度改革法や、景気刺激策のような、重要な法案を成立させてきましたが、中間選挙後は、なかなかこのような重要な法案を、通すことが難しくなってくるでしょう。

上院では、仮に共和党が過半数を取らなかったとしても、フィリバスターと言われる議事妨害（審議引き伸ばし）によって、民主党はまともに議会運営ができなくなります。このフィリバスターは、日本で言うと、昔、社会党がとった牛歩戦術に似ていると言えるかもしれません。

もともと上院では、全ての議員が議会で演説をする権利をあたえられています。それを利用して議員が演説を何時間、何十時間と続けて審議を引き伸ばすのです。「スミス都に行く」という有名な映画がありますが、その中で主人公が不正を告発するために議会で延々と演説をするシーンがありますが。それがまさにフィリバスターなのです。＊

＜スミス都に行く　フィリバスター＞
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このフィリバスターをやめさせるには、与党がスーパーマジョリティーという上院議席の６０％を抑える必要があります。しかし、今の民主党には、そのような議席を確保する勢いは少しもありません。ちなみに、現在では、規則が変わって議員が延々と演説しなくても議事妨害ができるようになり、フィリバスターはますます野党に多用されています。

ですから、これから景気がますます悪化する中、オバマ大統領は、下院を共和党に取られ、上院でも議会運営をさせてもらえず、何もできないという状態に追い込まれていきます。アメリカではこのような状態を、レイム・ダック（足の不自由なアヒルという意味）と言います。中間選挙後にはオバマが、レイムダック状態になり、影響力を急速に低下させるでしょう。そして副島隆彦氏が予想しているようにオバマが辞任し、ヒラリーが大統領の地位に就任するというような状態に追い込まれていく可能性は大いにあるでしょう。


＜ティーパーティー、ティーパーティー、ティーパーティー＞
今回の中間選挙の台風の目は、やはりティーパーティーです。この選挙が、通常の選挙と違うところは、これがただ単に「民主党の惨敗、共和党の勝利」で終わらないところです。実は、共和党にとっても大嵐なのです。共和党の予備選挙で、共和党の本部が応援する現職・ベテランの候補者が、ティーパーティーに応援を受けた新人候補者に、次々と敗れるという現象が起きているのです。ティーパーティーの躍進により、共和党も今後の党運営の方針を大きく変えていかなくてはならなくなるでしょう。

ティーパーティーの躍進がどれほど、日本に伝わっているか分かりませんが、中間選挙後には大きく報道され、ネオコンに続き、アメリカ政治の流行語となるでしょう。

ではティーパーティーとはなんでしょうか。ずいぶん前に、私がやっている仙台インターネットマガジンのほうに、ブログ記事とラジオ番組のほうで、詳しく語りましたので、詳細はそちらを見ていただきたいのですが、ここでは簡単に説明させてもらいます。

<a href="http://www.im-sendai.jp/archives/2010/01/post_349.html">誕生日・二つの革命（2010年01月23日）</a>
<a href="http://www.im-sendai.jp/archives/2010/04/post_358.html">反税金運動・ティーパーティーに行ってきた（2010年04月19日）
</a>

 ティーパーティーとは、保守派の草の根の運動です。この名前は、アメリカの独立戦争のキッカケになったボストン茶会事件（ボストン・ティーパーティー）にちなんでいます。当時、イギリスの植民地だったアメリカの人々は、自分たちはイギリスに代表も送れないのに、イギリスが勝手にアメリカに税金をかけるべきでない、「代表なくして課税なし」と猛反発したのです。しかし、その動きが、最終的にアメリカを独立に導いていったのです。

現代のティーパーティーは、当初、ロン・ポール（アメリカを代表するリバータリアン政治家）の支持者たちが始めた、彼の大統領選挙戦の資金集めためのイベントだったのです。ボストン茶会事件を記念したこのイベントでは、ロン・ポールの支持者たちが、大きい政府、増税、連銀と書いた茶箱を、ボストンの港で海に投げ込むというパフォーマンスで話題になりました。

それがいつの間にか、草の根の保守派の団体にも広がって、４月１５日の納税日にあわせ、ティーパーティーと名乗って反税金のイベントが全米で行われるようになっていきました。昨年、2009年にも、納税日にも全国で同様のイベントが行われました。夏にはワシントンで100万人（？）も集まったという大規模なデモが行われニュースになりました。

当初メディアは、あまりこの運動に注視していなくて、よく分からない人たちが集まって、反オバマの運動をしているという程度の認識でした。しかし、今年一月に行われた上院の予備選挙で、民主党の牙城といえるようなリベラルなマサチューセッツ州で、民主党の議員が、ティーパーティーに支持された、ぽっとでの新人の共和党の議員に負けるという事件が起きたのです。

現在、ティーパーティーは、火の手のようにアメリカ全国に広がりを見せています。アメリカでは、選挙の前に、各党の代表を選ぶ、予備選挙という制度があります。この選挙で、まず各党の候補者を、一本に絞るのです。先程書いたように、この中間選挙の予備選挙で、ティーパーティーに応援された新人候補が、つぎつぎと現役の共和党の議員や、共和党本部に推薦された候補を破るという現象が起きました。

ティーパーティーの特徴としては、草の根の、分散型の運動なので、明確なゴールや、指導者がいないという点です。ですから、なかなか全体像が見えてこないという問題があります。例えば私の住んでいるNY州のモンロー郡ですら、４っつのティーパーティーの団体があります。

メディアも、この運動が、なんなのか理解に苦しんでいるようです。リベラル・メディアの中には、ティーパーティーの集会に集まっている一部の人の過激なプラカードなどの言葉を取り上げて、この運動は、保守派のFOXテレビに扇動された反知性的な運動だと、レッテル張りに終始している人々がいます。しかし、それは物事の一面しか捉えていないのです。トップダウン型の運動ならいざしらず、このような草の根の人々の緩やかな連帯を語るのは、慎重にするべきなのです。

表面的なレッテル張りばかりしているリベラル・メディアには、かなりがっかりしました。これではブッシュ政権時代、戦争推進のプロパガンダを流し続けた保守派のFOXテレビとあまり変わりません。メインストリート・メディアというのは、所詮、最初から勝ち負けが決まっているプロレスみたいなものなのです。リベラルだから保守派を批判し、保守だからリベラル派を批判するだけです。彼らはインタネット時代の政治運動にまだついて行けていない、そんな感じがします。

＜大きい政府　ｖｓ　小さい政府＞
さて、話を戻しましょう。
なかなか全体像が見えないティーパーティーですが、参加者たちに共通する主張は、大きく言って以下の三つでしょう。

（１）大きい政府に反対していること。
（２）国の税金、支出、借金を減らすべきだと考えている点。
（３）連邦政府を憲法に則って運営すること。

このティーパーティーの主張を聞いただけで、これがどういう意味なのかピンときた人は、相当のアメリカ政治に詳しい人でしょう。これは、もともとアメリカの歴代の保守派の政治家たちが、主張してきたことなのです。

彼らの主張を理解するためには、まず最初に、アメリカの政治の大きな対立軸を知っておく必要があります。

まずアメリカの政治は、二大政党制です。民主党と共和党の二党が、事実上、地方、州、連邦政府までの政治を独占しています。本来のアメリカの政治は、この民主党と共和党の大きく対立する政治思想の綱引きなのです。一番簡単に言えば、民主党の大きい政府　ｖｓ　共和党の小さい政府というのが対立軸だったのです。こう言う簡単な違いを理解していないと、表面的などの党がどれだけ議員数を伸ばしたかどうかだけ追っていても、それがいったい何を示すのか理解するのは難しいでしょう。

この大きな対立軸を、もう少しはっきりさせるために、下に図を書いてみました。

２０世紀における大きなアメリカの政治の対立軸

民主党　ｖｓ　共和党

政府の規模　大きい政府　ｖｓ　小さい政府

政治思想　進歩的　ｖｓ　保守的
　　　　　社会主義　ｖｓ　自由主義
　　　　　民主制　ｖｓ　共和制

経済政策　保護経済　ｖｓ　自由経済
　　　　　政府による規制　ｖｓ　自由市場による規制
　　　　　ケインズ主義　ｖｓ　古典派・自由放任

福祉政策　政府の手厚い保護　ｖｓ　自助努力・チャリティー
　　　　　政府による貧困層の救済　ｖｓ　政府は誰も特別扱いしない

税金　　　増税　ｖｓ　減税

軍事・外交　海外干渉　ｖｓ　海外不干渉（国内優先）←これがネオコンによって、海外積極干渉に変わった

問題に対する対策　政府をうまく使って問題を解決　ｖｓ　政府こそが問題を作り出しているから政府の干渉を軽減

支持層　労働者階級　ｖｓ　事業主
　　　　移民・マイノリティー　ｖｓ　マジョリティー

もともと、民主党は大きい政府を志向し、政府の規制・介入を好む。そして海外へ積極的に軍事的な干渉も厭わない。これは、ケインズ主義のニューディール政策を進めたのは、民主党のルーズベルト大統領であり、第一次世界大戦、第二次世界大戦、ベトナム戦争に参戦した政党は民主党であることを考えれば分かるでしょう。

一方、共和党は、もともと小さい政府を志向し、政府の規制・介入を嫌う。国内問題を優先し、海外への軍事的介入に消極的なのです。しかし、８０年代から共和党は大きく変わりました。レーガン政権の時に、ネオコンたちが、民主党を裏切って、共和党に寝返ったのです。ネオコンというのは、もともと社会主義を信じていた人々ですが、レーガン政権に取り入って、対ソビエト強硬路線を取っりました。ブッシュ（息子の）政権では、軍事力によって中東に民主主義を植えつけるとイラク戦争を推進させて行きました。

ネオコンに乗っ取られ凶暴化した共和党は、本来の小さい政府を忘れ、どんどん大きい政府を志向する政党になっていきました。戦争を推進する政府というのは、やはり大きい政府なのです。共和党は、こうして軍事面だけなく、ブッシュ息子政権でみられたように、福祉面でも、処方薬にも保険が効くよう高齢者向け健康保険制度メディケアを拡充して、借金を増やしたりしています。全国の小学校に統一学力テストを導入するなど、連邦政府による画一的な政策に反対する以前の共和党では、絶対に反対するような事をやっていたわけです。

その上、国民が大反対しているのに、潰れた銀行を国の税金で救済するというような事をしたのですから、ブッシュを支えてきた、共和党の現職も、今回の選挙で、ティーパーティーから厳しい非難を浴びているのです。

＜イデオロギーの対立、再び＞

２００８年に、オバマを当選させたのはブッシュ政権への怒りでした。国民は、戦争に反対しているのに議員や政権はそれを完全に無視する。大義名分も持たず、戦争を起こすなんてアメリカ的でないと、国民が怒ったのである。そのフラストレーションが、それまで活発に政治活動していな かったリベラルな無党派層を刺激した。これが「チェンジ」を叫ぶオバマを大統領に選ぶ原動力になった。しかしオバマになっても残念ながら戦争は終わらなかった。だから今のリベラル派はめっきり静かになってしまって、今回の中間選挙で、積極的に民主党を応援しようという感じが、なかなか見えない。

ティーパーティー運動も構造は同じです。今までそれほど政治に興味がなかった人々が怒っている。しかし目が覚めたのは保守派の無党派層です。きっかけは、リーマンショック以降の銀行救済劇でした。国民は、銀行救済に反対なのに議員は無視する。何千もの有権者から反対の電話が議員の事務所にかかっているのには、議員たちはそれを完全に無視して、銀行の救済案を進めました。

議員は我々の代表ではなかったのか、そのフラストレーションが彼らを刺激しているのです。ここで独立戦争のスローガン「代表なくして課税なし」に結びつくのです。だから、彼らは納税の日にあわせて集会を開き、自分たちの言うことを聞く、候補者をワシントンに送りこもうとしているわけです。これが現職に対する強い風当たりを生んでいるのです。

そしてオバマ民主党が政権を取り、金融機関の国有化、GMの国有化、ケインズ主義の大盤振る舞いの景気刺激策、その上、社会民主主義的な国民皆保険制度を、反対の声が高いなか導入しようというのだから、彼らの怒りに油を注いだ形になったのです。

ティーパーティーの支持者は、黒人のオバマが気に食わないから、彼に反対しているのだ。ティーパーティーは、白人の人種差別的な運動だと、結論づけようとするリベラルなメディアもあります。しかし、やはり大きな視点で物事を見ていけば、焦点はそこにはありません。今起きて始まっているのはイデオロギーの闘いなのです。

現在、民主党も共和党も大きい政府を志向する政党になったのです。ティーパーティーはそれに反対しているのです。ですから、共和党の現職にも反対をする。オバマは、まさに典型的な民主党の大きい政府的な政策を進めているわけですから、小さい政府を志向するティーパーティーと真っ向から対立するのは当たり前です。やはりこの部分を無視してはいけない。

これから、ティーパーティーが共和党に乗り込んでくることで、共和党が本来の小さい政府を志向するポジションに戻り、大きい政府の民主党　ｖｓ　小さい政府の共和党という対立軸が、少しずつアメリカの政治に戻ってくることでしょう。そして、しばらくは、小さい政府の方に分があるでしょう。

＜ティーパーティーのリバタリアン派＞
先日、発表されたケートー研究所の調査によると、ティーパーティー参加者は、大きく伝統的な保守派と、リバータリアン派に分かれているそうです。（こう言う調査も、調査する人によって結果が大きく変わってくるから、なんともいえないのですが）調査によれば、ティーパーティーの支持者の４８％がリバータリアン的な考え方を持っていて、５１％が伝統的な保守的な考えを持っている。伝統的な保守派も、リバータリアンも、政府は小さく、経済に口を出すなという経済政策では、考えを一致している。＊　しかし、リバータリアンは、伝統的な保守に比べ、ゲイ結婚とか、大麻の合法化など、社会問題に寛容なのです。そして戦争にハッキリと反対する人々なのです。

ティーパーティーでの、伝統的な保守に人気なのが、副大統領候補としてマケインと一緒に戦ったサラ・ペイリンです。そしてリバータリアン派に人気なのが、ティーパーティーの生みの親のロン・ポールです。この中間選挙が終わった後、このサラ・ペイリンとロン・ポールが、２０１２年の大統領選挙のティーパーティー推薦を争って、バーチャルな茶党の予備選挙を繰り広げることになるだろうと私は思います。

そして、最終的には、イデオロギーとしては、リバータリアン派が勝つでしょう。ティーパーティーの支持者は、小さい政府を求めているのです。サラ・ペイリンのような、ネオコン的な発想、タカ派的な発想では、連邦政府の支出の５０％を占める軍事費を削減することができません。だから、最初から戦争をすぐに辞め、軍隊を世界から引き上げようと主張しているロン・ポールが勝つだろうと予想しておきます。小さい政府は、やはり世界中に軍隊を派遣するような帝国ではないからです。

まあ、実際にはどうなるか、それは誰にも分かりませんが、例えばイランやパキスタンなどと、戦争が起きたりすると、このティーパーティーの運動が大きく変質する可能性があります。共和党がネオコンに乗っ取られたように、ティーパーティーがネオコンに乗っ取られる可能性もないとは言えない。だから、リバータリアン派のティーパーティー支持者は、常に小さい政府は戦争をしない、政府だと主張し続ける必要があるでしょう。


＜ランド・ポールとリバータリアン革命＞
今回は、ずいぶん長文になってしまったので、そろそろ終にしたいと思いますが、最後にロン・ポールの息子であり、現在、ケンタッキー州の上院選挙を戦っているランド・ポールについて話をして終にしたいと思います。

ランド・ポールは、五月の共和党の予備選挙で、ティーパーティーの支援を受け、トレイ・グレーソンという共和党の本部に応援された候補者を圧倒して勝利しました。彼は、ティーパーティーのリバータリアン派の代表と言ってもいいでしょう。

彼の予備選の大勝利のあとのスピーチで、美人の奥さんと一緒に、彼は「我々の政府を取り返しに来たぞ！」とさっそうと演説しました。これが全国ニュースが流れました。

"We have come to take our government back!"
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これは、おそらくオバマが民主党の党大会でさっそうと登場してスピーチして、それから頭角を表したような意味をもつだろうと思います。ランドが上院議員になったら、その影響は小さくないでしょう。上院は、各州からたった2名だけですから、たしかに下院よりもずっと格上です。大統領になる前、オバマも上院議員をやっていました。保守派としては、若くて元気のいいリーダーを欲しているのです。

ランド・ポールは、自分の事を憲法・保守派（constitutional conservative ）だと、呼んでいます。憲法というのは、国の権限を制限するためにある、国民からの国への命令です。アメリカの憲法というのは、もともと、連邦政府の権限を、非常に厳しく制限しているのです。憲法にハッキリと記載された連邦政府の権限以外は、全て州と人民に属するという考えなのです。例えば、中絶の問題がありますが、これは憲法に書かれていないので、本来、各州が自分たちで決めるべき事項であるのです。しかし、現実には、この憲法は完全に無視されて続けているのです。

ランド・ポールは、もともと、非常に分権的で、リバータリアン的な憲法を武器に、政府を本来の小さな政府にしていこうと考えているのでしょう。８０年代にロナルド・レーガンが選ばれたような、地滑り的なリバータリアン革命が、今後、アメリカで起きる可能性も無視できないでしょう。

佐藤研一朗　拝

参考文書
<a href="http://www.redcruise.com/nakaoka/?p=125">フィリバスター（議事妨害）」は反民主的行為か？：日米の議会審議の違いはどこにあるのか＋ボルトン人事の行方　中岡望の目からウロコのアメリカ</a>


ケートー研究所のリポート<a href="http://www.cato-at-liberty.org/the-tea-partys-other-half/">The Tea Party’s Other Half</a>
]]></description>
<link>http://www.im-sendai.jp/archives/2010/11/post_365.html</link>
<guid>http://www.im-sendai.jp/archives/2010/11/post_365.html</guid>
<category>アメリカ小話</category>
<pubDate>Tue, 02 Nov 2010 15:01:28 +0900</pubDate>
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<title>反税金運動・ティー・パーティーに行ってきた</title>
<description><![CDATA[昨年を振り返りながら、今年の抱負について話してみました

　・　冬と春のあいだ
　・　ティーパーティーという反税金のリバータリアンな集会
　・　ジジババが怒っている
　・　サイレントマジョリティの怒り炸裂
　・　今後のアメリカ政治のキーワードはティーパーティーになるだろう

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以下は、今回のリポートです。


＜＜反税金運動・ティー・パーティーに行ってきた＞＞

ニューヨーク州の北のはずれのロチェスターで街づくりアーティストをやっている佐藤研一朗です。今日は今アメリカで注目されつつあるティー・パーティーという反税金の運動について報告します。この運動はこれからアメリカの政治の話題の中心になります。中間選挙が終わった後に、ネオコンとは何だと、数年前に日本の論壇で流行ったように、今度はティー・パーティーとは何だという話になるだろう。

この運動は非常にリバータリアン的なアメリカの庶民の運動である。これがアメリカが建国の精神に立ち返ると言う、革命的な政治運動に発展していく可能性を秘めている。では下の本文をどうぞ。

P.S. Twitterをやっているので、そちらに読んだ感想などをいただけると嬉しいです。
http://twitter.com/kenichirosato

この記事は自分のポットキャストでも詳しく話をしました。読むのが面倒くさい人はそちらからどうぞ。
仙台インターネットマガジン
http://www.im-sendai.jp/archives/2010/04/post_358.html

＜税金の日の、反税金集会＞
4月15日はTaxday（税金の日）、連邦政府の所得税の確定申告の最終日だ。社会人をやっているアメリカ人が一番嫌いな日である。私が仕事のパートナーで、15人の孫を持つ62歳の敬虔なカソリックのジリーもこの日が近づいてくるにつけて、機嫌が悪くなるので近寄りがたくなる。

そんなアメリカ人が一番嫌う日にあわせて、アメリカ全土800箇所で反税金を掲げるティー・パーティーと言う集まりが集会を開いた。ちょうど私のオフィスの隣で集会をやっていたので、昨日その様子を実際に見てきた。

ロチェスターの中心部を流れるジェネシー川の川沿いある会場に集まっていたのは1000人から1500人といった感じだった。出たり入ったりでおそらくその倍はいただろう。参加者は簡単に言うと大半はおじちゃんおばちゃんと、それより上の年代、そから若者もちらほら見ることができた。人種では言えば９５％以上が白人。でも黒人やアジア人のスピーカーの参加もあった。

＜ティー・パーティーとは何だ＞
ティー・パーティーというのは、日本語で言えば茶会。これはボストン茶会事件という歴史的なイベントからとった名前である。ボストン茶会事件知っている人も多いだろうが、アメリカがイギリスから独立をすることになるきっかけを作った事件である。

当時、アメリカはイギリスの植民地で、イギリスはアメリカから税金をとっていなかった。アメリカは自分たちはイギリスの議会に代表を送っていないのだから、税金をかけないのは当然であると考えていた。ところが突然イギリスがアメリカが輸入する紅茶に税金をかけることを通告した。「代表なきところに課税なし」とアメリカ側は大反対をした。怒った人々がインディアンのカッコをして、イギリスから紅茶を輸送していきた船に乗り込み、紅茶の箱を全部、海に投げ捨てたのだ。この事件を機にイギリスと植民地のアメリカの関係が悪化していき、それが独立戦争へと結びついていく。

現代の茶会は、私が大好きなリーバリアンの政治家ロン・ポールが、2008年の大統領選挙の予備選挙を戦っていた時に、サポーターたちがボストン茶会事件を記念して、選挙戦の資金集めのイベントを行ったのが始まりであった。それがいつの間にか全国の保守派の団体がティー・パーティーと名乗って、反税金のイベントを行うようになっていった。昨年2009年の税金日にも全国で同様のイベントが行われ、夏にはワシントンで100万人（？おそらく10万人くらいだと思うが）集まったという大規模なデモが行われた。

当初メディアはあまりこの運動に注視していなくて、よく分からない人たちが集まって反オバマの運動をしているというくらいしかこれまで扱ってこなかった。しかし今年一月に行われた上院の予備選挙で、民主党の牙城といえるようなマサチューセッツ州で民主党の議員が、ぽっとでの新人の共和党の議員に敗れると言う事件が起きた。この事件を作ったのがティー・パーティーではないかと言わるようになり、こいつらは一体誰なんだろうという話になってきたのである。

その選挙のあとに書かれた2010年1月24日の毎日新聞の記事をここに引用する。
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オバマのアメリカ：揺らぐ変革／下　保守系草の根、台頭　「国民の怒り」逆風に

　「私を当選させたのと同じものが、スコット・ブラウンを当選させた。米国民は怒っている。不満を感じている」

　就任１年を迎えた２０日、オバマ米大統領は米ＡＢＣテレビのインタビューで、民主党の牙城と言われてきたマサチューセッツ州の連邦上院補選で共和党のブ ラウン氏が当選した原因を「米国民の怒りと不満」と分析した。

　強固な地盤を持たない若い上院議員だったオバマ氏が一昨年、「変革」を掲げて大統領に当選できたのは、閉塞（へいそく）感を打ち破る人物との期待が広が り、無党派層の風が吹いたからと言われる。だがその風は今、逆風となって自分に吹きすさぶ。

　世論調査を見る限り、共和党全体に追い風は吹いていない。先月のウォールストリート・ジャーナル紙とＮＢＣテレビの調査では、民主党に対する好感度が ３５％なのに対し、共和党は２８％と低迷。一方で「大きな政府」に反対する保守系の草の根団体の運動「ティー・パーティー」への好感度は４１％と出た。

　ティー・パーティーは昨年９月、首都ワシントンで数万人規模の「納税者の行進」を行い注目を集めた。厳しい経済状況を受け、やり場のない米国民の怒りや 不満の受け皿となり、政治を大きく左右する存在になっている。

　ティー・パーティーに賛同する組織はマサチューセッツ州の補選にも参加し、ブラウン氏を支援。その一つ「米国自由同盟」のエリック・オダム理事長は勝利 の後、「ブラウン氏がどうこういう話ではなかった。我々が大衆運動としてまとまり、議席を獲得できるかどうかが焦点だった」と総括した。減税や緊縮財政な ど保守的な政策目標を掲げるが、必ずしも共和党と歩調を共にしてはいない。昨年１１月のニューヨーク州の連邦下院補選では、ティー・パーティー側が共和党 候補を「リベラルすぎる」として、別の保守系候補を応援、共和党候補は出馬辞退に追い込まれた。

　２２日にオハイオ州で開かれたタウンホール集会。オバマ大統領は「これからも戦いが続く。今はウォールストリートから納税者にささやかな金を戻す戦いを 行っている」と訴えた。

　その姿は、米国民の怒りを金融界に誘導し、逆風を再び追い風に変える戦略に出たかのようにも見える。【ワシントン古本陽荘】
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＜拡大する影響力＞
この記事の中で注目しなくては行けないのは、その1月の時点の調査で、「民主党に対する好感度が ３５％なのに対し、共和党は２８％と低迷。一方で「大きな政府」に反対する保守系の草の根団体の運動「ティー・パーティー」への好感度は４１％」という点である。すでにこの時点でティー・パーティーへの好感度が民主党、共和党を凌駕している点である。

先日行われた、ラズムセンレポートの電話世論調査によると、現在2010年4月時点で、２４％の人が自分はティー・パーティー運動に参加していると答えている。そして１０％の人が自分は参加していないが自分の家族や親しい友人が参加していると答えているのである。メディアがこの運動を無視している間に、ティー・パーティーは二大政党に匹敵するほどの政治勢力に成長しているのである。
http://ow.ly/1yE4n

オバマがこの記事で言っているように、オバマを当選させたのはブッシュ政権への怒りであった。国民は戦争に反対しているのに議員や政権はそれを完全に無視する。大義名分も持たず戦争を起こすなんてアメリカ的でないと、国民が怒ったのである。そのフラストレーションが、それまで活発に政治活動していなかったリベラルな無党派層を刺激した。これが「チェンジ」を叫ぶオバマを大統領に選ぶ原動力になったのだ。しかしオバマになっても残念ながら戦争は終わらなかった。

今回のティー・パーティー運動も構造は同じである。今までそれほど政治に興味がなかった人々が怒っている。しかし目が覚めたのは保守派の無党派層である。きっかけはリーマンショック以降の銀行救済劇である。国民は銀行救済に反対なのに議員は無視する。何千もの有権者から反対の電話が議員の事務所にかかっているのには、議員たちはそれを完全に無視して、銀行の救済案を進めた。議員は我々の代表ではなかったのか、そのフラストレーションが彼らを刺激した。そして金融機関の国有化、GMの国有化、その上、オバマが金もないのに、反対の声が高いなか国民皆保険制度を導入しようというのだから、彼らの怒りに油を注いだ形になったのだ。

＜だれがティー・パーティーに参加しているのか＞
おそらく怒れる人々の正体は、今まで真面目に働いて、政治にもあまり参加せず大きな声を上げず黙って税金を払ってきた人々だ。代表なきところに課税なしというが、金融救済案や健康保険案で自分たちの意見が完全に無視されていることに腹を立てている。CNN.com: Tea Party Express arrives in Washington - http://bit.ly/bhv4Xz 

このCNNのニュースが言うように、彼らは今まで政治にあまり関わりを持ってこなかった人々である。
大統領選挙はあれだけ盛り上がっても投票率は５０％程でしか無い。このティー・パーティーには今まで選挙にもあまり行っていなかったようなひとが多く含まれている可能性が高い。ここが非常に大切なのである。


CBS news Tea Party Supporters: Who They Are and What They Believehttp://ow.ly/1yEQB

このCBSの調査が示唆しているように、ティー・パーティーの参加者はアメリカ平均よりも高い年収と高い学歴を持っている。彼らはサイレントマジョリティーである。保守派の浮動票である。つまり彼らはアメリカから急速になくなりつつあるミドルクラスの人々なのである。アメリカでは貧乏人はそれほど税金を収めなくてもいいし、メディケイドなどの貧乏人向けの健康保険、生活保護、食費の補助のフードスタンプなどがある。実はかなり優遇されている。一方金持ちは様々な特権を政府から受けている。貧乏人と金持ちが政治的に優遇されている中で、アメリカで一番割を食っているのがこのミドルクラスの人々である。私のパートナーの弁護士をやっているジェリーみたいな人々である。このような人々がもう税金をとられるのは嫌だと怒っているのだ。

要するに、郊外とか田舎に住んでいる白人の真面目なおじちゃん、おばちゃん、おじいちゃん、おばあちゃんが怒っているのだ。アメリカは「the Land of Opportunity」 だけど「The Land of Entitlement 」ではないと言っているのだ。要は、一生懸命働いて成功する機会は誰にでも与えるけど、働かざるもの食うべからずというのがアメリカのハズだと怒っているのだ。オバマは健康保険で真面目な田舎の人々（主に白人）のジジババというパンドラの箱を開けてしまった。

このNHKのビデオをみるとどんな人がティー・パーティーに参加しているかよくわかるだろう。アメリカ揺るがす“反オバマ”の衝撃NHKオンデマンド http://ow.ly/1z7zb 


＜集会の様子＞
さて、今回行ってきた集会に話を戻そう。

今日の集会の内容はこんな感じ。黙祷で始まり。退役軍人にみんなで拍手。１０％～１５％くらいの人が退役軍人のようであった。それから憲法を遵守の警察と兵士の団体オークキーパーの人、そしてロン・ポールの自由のための運動のロチェの代表の若い学生の連銀廃止の演説。地球温暖化に反対する人、ロチェの保守派団体のNY州の批判、主婦×２、NY州の無駄遣いを暴くサイトの運営者と続いた。政治家は一人くらいしかいなかった。演説をしていたのはエスタブリッシュでない普通の人達という印象であった。

演説をしていた人で、共通しているのは大きな政府、増税、更なる借金への反対。憲法を遵守することである。政策ではやはり健康保険改革に憤慨している人が多かった。愛国、フリーダム、リバティー、建国の父、憲法、税金の無駄遣い、借金、高すぎる税金という単語が飛び交っていた。

白人が多かったので、少し最初は怖い人達かと思ったが紳士的な市民であった。話しかけると普通に会話をしてくれるし、普通の田舎や郊外のおっちゃん、おばちゃん、お爺ちゃんおばあちゃんという感じである。NY州の無駄遣いと高すぎる税金の話になり、なんか外国人の私もほんとNY州はひどいんだと会場と一体化した気分であった。私の住んでいるモンロー郡はアメリカでも一二を争うくらい税金が高くて、産業が衰退している。自分もこちらで会社の真似事をやっているからわかるが、NY州はほんとに税金が高く、官僚主義で規制が多く、無駄遣いばかりして、ろくなもんじゃない。どっかにいってほしいと思う。

一部のリベラルメディアがティー・パーティーの支持者が、人種差別主義者たちの集まりだと決めつけていることに憤慨しているようだった。黒人主婦の発言者、が私も人種差別者ですかとジョークを飛ばしていた。差別的な発言は一切なし、そのようなプラカードも見当たらなかった。おそらくメディアが一部の人間を切り取って報道しただけだろう。ブッシュ政権時代FOXが偏向したニュースを流して政権にー反対するリベラルな人をばかにしていたが、今はそれと反対なことが起きている。メディアはこの右と左の人々がいがみあって欲しいと思っているのだろう。

それと会場のジジババに紛れていたのは、ロン・ポールの支持者の若者たちであった。若い学生風の人達はみんな彼の支持者のようだった。何人かと話をしたがロン・ポールを支持する人は現在で全体の３０％くらいではないか。End the Fedのプラカードを掲げている人がかなりいたが、ロン・ポールの名を直接売るより政策を売ることで、影響力を拡大を計っているようだ。

ティー・パーティーの支持者にはセラペイレンのファンが多いことが、今までぜんぜん理解できていなかった。しかし今回集会に参加して、結局彼女は下層白人からはい上がってきた人だから、そのことに自分と同じだと共感をしているのだということが分かった。やっと当たり前のことに気がついた。政府に頼らず文句を言わず真面目に働いてきた人が多いのだろう。

ティー・パーティーは草の根のムーブメントであって、ぜんぜん一枚岩じゃない。そこが上から作られた運動と違う。別に全国組織があって今回の集会が行われているのではなくて、各地各地の人々が勝手に集会を開いているのだ。ロチェスターの地元の集会を企画したのはロン・ポールの支持者達だった。

今回の集会で、おそらく意見が一致しない点は一連の戦争評価だろう。今回は誰も取り上げなかったがイラクとアフガンから軍隊を撤退せよと演説すれば会場は半分に割れるだろう。退役軍人が結構いるからか、ブッシュ時代のプロパガンダから目が覚めていないのか。新しくティー・パーティーに参加した人はロン・ポールとここで激突する。

その点を地元のニュースのリポーターが指摘していた。ブッシュだって憲法に違反するようなことをたくさんやってきだろうと。それにロン支持者の主催者の若者は「今まで政治にあまり興味がなかったが今政治に怒っている人達を教育できるかが鍵。憲法をキーにして教育をしてくとのこと。」と答えていた。実はこのニュースが一番出来がいいメディアが取り上げたインタビューだった。
Tax Day Tea Partyhttp://shar.es/mtxTb

このニュースを見て分かるのは、ティー・パーティーに参加しているのは、別にロン・ポールのファンだけでもないし、Fox Newsの偽物リバータリアンのグレン・バックを見ている人だけでもない。あとサラ・ペイレンのファンだけでもない。やっぱり怒っている無党派層だということがわかる。

＜ティー・パーティーの今後＞
さて、今後このティー・パーティー運動がアメリカの政治にどんな影響をあたえるだろうか。ポイントは次の中間選挙である。彼らのうちどのくらいの人が実際に投票所に足を運ぶかである。彼らが一番大きい影響力を行使できるのは共和党の予備選挙である。

ある意味アメリカの選挙は予備選挙が命だ。この過程で結果が８０％以上決まってしまう。本選挙では基本的に民主党か共和党かという選択肢しかない。先程大統領選挙の投票率は５０％ほどだと書いたが、これが予備選挙になるとさらに低くなる。その時の党の人気にもよるがたかだか各党で１０ー２０％くらいである。
Primary 2008 Report: High Voter Turnout Led Problems at Polls
http://www.pewtrusts.org/news_room_detail.aspx?id=41752

だから、ここが一番アメリカの選挙でレバレッジをかけられる所なのである。私には昨日の集会に着ていた真面目なおじちゃん、おばちゃんたちは今回喜んで選挙に足を運ぶだろうと思うのだ。

だから共和党の予備選挙に、どのくらいのティー・パーティーの支持者が行くか、彼らが誰に投票をするかということだ。今年の終りには共和党の中間選挙がある。ここで共和党は大きく議席を伸ばすことになるだろう。例えばロン・ポールの息子のラウンド・ポールがケンタッキー州の上院議員を共和党から目指しているが、ティー・パーティーの後援をうけて世論調査による支持率では対立候補を大きく引き離している。

しかし仮にティー・パーティーの力を借りて、共和党が勝ったとしても、彼らの意志に反したような行動をとれば、ティー・パーティー運動はさらに大きく盛り上がる事になるだろう。下の記事が言うように第三党を作れという話まで行くかもしれない。
Time for a Republican extreme makeover?
http://www.wnd.com/index.php?fa=PAGE.view&pageId=141249

＜だれがティー・パーティーのリーダーになるかそれが問題だ。＞
私はこれから大統領予備選挙までは、ある意味、ティー・パーティーの予備選挙なのである。ティー・パーティーでのせめぎあいはもう始まっている。誰がこのティー・パーティーのリーダーになるかで、次の大統領が誰になるかが、だいたい決まるだろう。副島隆彦がいうとうり、共和党の指導者は、前共和党の副大統領候補だったサラ・ぺいレンを押して行きたいだろう。いいおばちゃんだが中身ながないので、共和党の今までどおりネオコン路線を進めるにはもってこいの人材である。

それに対抗するのがもちろん我らのロン・ポールのである。彼は２００８年の大統領予備選挙で少しも勝てなかった。しかし早くから金融危機を予想していたことで、その存在に注目が集まっている。この数年で彼が多くの国民に知られるメインストリームの政治家の一人になったのは間違いない。選挙中かれが主流メディアに登場する度に支持者は大喜びをして祝福をしていたが、今では毎日のようにテレビに顔が出ている。

先日行われたラズムセンレポートの電話世論調査では、2012の大統領選挙が今日行われたとして、どちらに投票をしますかという項目で、投票したい人オバマ４２％、ロン・ポール４１％、その他１１％、わからない６％という結果が出た。http://ow.ly/1yE4n 支持者も気がつかないうちにロン・ポールの名前が広く伝わっていることが分かる。

一方、ティー・パーティーの支持者にファンが多いサラ・ペイリンである。CBSの調査によれば、彼女が大統領職に適職と考えている人は、ティー・パーティー支持者のうち４０％がYES、４７％がNOという結果になっている。ロン・ポールの支持者としては、だんだんサラ・ペイリンのぼろが見えてきたな。という感じである。確かに、あの人の中身のない演説を何度か聞いていれば、そのうち彼女が大統領に適任でないと言うことに誰でも気づくだろう。http://ow.ly/1zLoS

今後、ロン・ポールがこの運動の知的な牽引車なっていくだろう。地元の集会を企画していたロン・ポールの支持者の若者が「ティーパーティーの参加者に、憲法をキーにして教育をしていく」と言っていたのが印象的であった。自分がロンの本を翻訳しているんだと言うと喜んでいたので、今後、時間がある時に彼らのミーティングに参加して見ようと思う。それにしてもロン・ポールの主張が、若者達が媒介として老人に伝わっていく。なんとも面白い時代になったものである。

やはり今回の集会に参加して、いまアメリカ政治の中で大きな地殻変動が起きていることを肌で感じることができた。リバータリアン的なアメリカ庶民の巻き返しが起こり、アメリカが建国の精神に立ち返るという、革命的なことが起きるかもしれない。今後もティー・パーティーとロン・ポールの動向には目が離せないのである。

感想は　http://twitter.com/kenichirosato　までどうぞ。

（了）

佐藤研一朗　拝
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<category>アメリカ小話</category>
<pubDate>Mon, 19 Apr 2010 08:05:35 +0900</pubDate>
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