7/11に迫りました参議院選挙の特集を今回も仙台インターネットマガジンがやります。
宮城の候補者に公開質問状を送りその回答を全文ホームページで公開します。

2004参議院選挙 公開質問状のページへ (公開中)

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比例代表制、非拘束名簿式、そんな聞いたことがあるけど、良く分からない言葉、選挙制度を、 解説します。




 今回の参議院選挙、皆さんは投票先に目星はついているでしょうか。
 政治は常に私達の生活に影響を与えています。その政治に参加できる数少ないチャン ス、うまくいかしたいものです。
 飛び交うスローガン、噛み合わない論戦、そして事態は進行して行く。そんな政治の 状況は昨日今日の話ではないでしょう。いい機会です、そういうことは終わりにしま せんか。そのためには私達一人一人が、少なくともプロの政治家達の繰り広げる 「ゲーム」の「良き観客」であることが必要であると思います。そしてきっと、その 見 る目のある良き「観客」によってプレーヤー達も磨かれてゆくのだと思います。
 良き観客として納得のいく行動がとれるように、今回の選挙に関する情報を調べてみ ました。

 それぞれの真摯な判断の一助となれば幸いです。



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選挙制度
選挙区と比例代表
比例代表に参加できる政党
ドント式
当選者の決定


選挙区と比例代表

 まず基本的に参議院は選挙区選出と比例代表選出という二つの方法で選挙が行われ ます。
それぞれの選出方法で選ばれるのは以下の人数です。

選挙区
比例代表〈非拘束名簿式)



146人
92人


そして参議院では3年ごとに半分づつ選挙を行うので今回の選挙ではそれぞれ73人 と46人を選ぶことになります。

 選挙区は都道府県単位で選挙が行われ、各都道府県に割り振られた定員を送り出し ます。これは候補者個人の名前で投票します。このような選出方法であるため選挙区 選出議員は地域代表という性格が濃いといわれます。ちなみに宮城県には4議席が割 り振られているますので、今回はその半数の定員2人 となっています。


 比例代表は選挙区に対して「政党に投票す る」という趣旨の選挙です。そのために前回までは有権者は政党名を記載して投票し ていました。そして各政党の投票数に応じた人数が政党があら かじめ提出していた候補者の名簿の上位順位者から当選となりました。これ を拘束名簿式と呼びます。

 しかしこれまでの非拘束式だと政党の決めた名簿によって当選者が決まってしま い、仮に個人としては支持されないような候補者でも名簿の上位にいるために当選し てしまうという事態も生じかねません 。その逆の事態もありえます。

 そこで今回の選挙からは参議院選挙では比例代表でも 原則として名簿に載っている個人名を記載しての投票します。そしてその得票数に応じて名簿の順位が決定されるという方法に変更さ れました。(非拘束名簿式)原則個人名ですが政党名を書いて投票することも 許されています。政党の名簿に載っている名前での得票数の合計と政党名での得票数 の合計が政党の得票数となります。それ以降の当選者決定のプロセスは拘束式とおな じにドント式と呼ばれる計算方法でおこなわれま す。
公職選挙法46条


3   参議院(比例代表選出)議員の選挙の投票については、選挙人 は、投票所において、投票用紙に公職の候補者たる参議院名簿登載者(第86条の3第 1項の参議院名簿登載者をいう。以下この章から第8章までにおいて同じ。)1人の氏名を自書して、これを投票箱に入れなければならない。ただし、 公職の候補者たる参議院名簿登載者の氏名を自書することに代えて、一の参 議院名簿届出政党等(同項の規定による届出をした政党そ の他の政治団体をいう。以下同じ。)同項の届出に係る 名称又は略称を自書することができる。

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比例代表へ参加できる政党
 比例代表選挙へはどんな政党でも参加できるというわけではありません。次のよう に定められています。とはいうもののお金か自信かどちらかがあれば可能ですね。

公職選挙法

 第86条の3  参議院(比例代表選出)議員の選挙においては、次の 各号のいずれかに該当する政党その他の政治団体は、当該政党その他の政治団体の名 称(一の略称を含む。)及びその所属する者(当該政党その他の政治団体が推薦する 者を含む。第98条第3項において同じ。)の氏名を記載した文書(以下「参議院名 簿」という。)を選挙長に届け出ることにより、その参議院名簿に記載されている者 (以下「参議院名簿登載者」という。)を当該選挙における候補者とすることができ る。

当該政党その他の政治団体に所属する衆議院議員又は参議院議員を 5人以上有すること。

直近において行われた衆議院議員の総選 挙における小選挙区選出議員の選挙若しくは比例代表選出議員の選挙又は参 議院議員の通常選挙における比例代表選出議員の選挙若しくは選挙区選出議員の選挙 における当該政党その他の政治団体の得票総数が当該選挙における 有効投票の総数の100分の2以上であること。

当該参議院議員の選挙において候補者(この項の規定によ る届出をすることにより候補者となる参議院名簿登載者を含む。) を10人以上有すること。
 
-後略-

ドント方式
について
 得票数に応じた政党への議席数の割り振りは少々難しい計算です。基本的には得票 数の数に応じた割り振りということですが、ドント方式と呼ばれる方法をとります。

各政党が以下のような得票数と候補者数だったとします。
政党名
X党
Y党
Z党
候補者 数
3人
2人
4人
得票数
900票
5 00票
1200票
まず1から「名簿登載者の数に相当する数までの各整数で順次」割ります。

X党の場合
Y党の場合
Z党の場合
900÷1=900
900÷2=450
900÷3=300

500÷1=500
500÷2=250
1200÷1=1200
1200÷2=600
1200÷3=400
1200÷4=300
そして今計算した数字を大きい順番に並べます。
1200, 900, 600, 500, 450,
400, 300, 300, 250


さらに定員が5人だった場合,この順位の上位5個数値について考えます。
1200, 900, 600, 500, 450

公職選挙法

第95条の3
 参議院(比例代表選出)議員の選挙においては、各参譲院名簿届出政党等の得票数(当該参議院名簿届出政党等に係る各参議院 名簿登載者(当該選挙の期日において公職の候補者たる者に限る。第103条第4項を 除き、以下この章及び次章において同じ。)の得票数を含むものをいう。)を1から当該参議院名簿届出政党等に係る参議院名簿登載者の数に相当する数までの各整数で順次除して得たすべての商の うち、その数値の最も大きいものから順次に数えて当該選挙において選挙す べき議員の数に相当する数になるまでにある商で各参議院名簿届出 政党等の得票数(当該参議院名簿届出政党等に係る各参議院名簿登載者の得 票数を含むものをいう。)に係るものの個数をもつて、それぞれの 参議院名簿届出政党等の当選人の数とする。

〜後略〜
この数値が先程計算で求めた各党の商(わり算の答え)に何個一致するかをそれぞれ の党でもとめます。

X党では900,450,300の内900と450が一致しますので一致数2
Y党では500,250の内500だけが一致しますので一致 数1
Z党では1200,600,400,300の内1200と600が一致しますので 一致数2


この一致数というのが各党の当選者数になります。

以上のような方式をドント式といいます。

追記
このドント式によって決定された当選者数に従って,各党の名簿の上位から当選者が決まります。 この名簿の順位をこれまでは政党が事前に決定していました。しかし今回は非拘束名簿という制度になりました。原則個人名で投票し,名簿の順位をその得票数によって決定します。
選挙制度についてわかりやすい説明があります。
総務 省
東京都選挙 管理委員会

ちなみに地元はこちらです。
宮城県選 挙管理委員会


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当選者の決定
ドント式と非拘束名簿式の相乗作用(実際の流れ)

前述のように今回の比例式では個人名又は政党名を記入して投票します。
step1
たとえばX党の名簿にはAさんとBさんとCさんの三人の候補者名が記載されていると します。

そしてAさんの名前で300票,Bさんの名前で400票,Cさんの名前で100票, X党の名前で200票の投票があったとします。

するとX党全体で300+400+100+200=1000票の得票となります。

ここで政党内での名簿の順位が決まります。
1位 Bさん(400) 2位 Aさん(300) 3位 Cさん(100)
step2
さらにAさん,Bさん,Cさんの得票数を決めなおします。

1000票集めたX党の第1位であるBさんは,一位ですので
1000÷1=1000
で1000票となります。

第2位のAさんは
1000÷2=500票です。

第3位のCさんは
1000÷3=333.333・・・票です。

step3
同じように他の党についても計算します。
Y党にはDさんとEさんがいます。
Dさんの名前で100票
−−−−−−−−−−−−1位
Eさんの名前で0票
−−−−−−−−−−−−−−2位
Y党の名前で600票

Y党全部で700票となります。

すると
Dさんは700÷1=700票
Eさんは700÷2=350票

さらにZ党ではFさんとGさんとHさんとIさんがいます。

Fさんの名前で2000票−−−1位
Gさんの名前で20票−−−2位
Hさんの名前で15票−−−3位
Iさんの名前で10票−−−4位
Z党の名前で5票

Z党全部で2050票となります。
すると

Fさんは2050÷1=2050票
Gさんは2050÷2=1050票
Hさんは2050÷3=683.333・・票
Iさんは2050÷4=512.5票
それぞれ以上の得票数になります。
step4
そしてこの選挙での当選人の数(すなわち定員)を5人であるとすると,候補者が全員で9人ですの で,,,
得票数の多い順に並べると右のようになります。
カッコ内の数値は(個人名での得票数-所属政党名の得票数)です。
Fさん(Z党)2050票(2000-5)
Gさん(Z党)1050票(20-5)
Bさん(X党)1000票(400-200)
Dさん(Y党)700票(100-600)
Hさん(Z党)683.333票(15-5)
−−−−−−−−−−−−−−−−
Iさん(Z党)512.5票(10-5)
Aさん(X党)500票(300-200)
Eさん(Y党)350票(0-600)
Cさん(X党)333.33票(100-200)
そしてこの中で上位5人,つまりHさんまでが当選となります。

これがドント式と非拘束名簿式が融合した場合の当選者決定の流れです。

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